「ウエルネス@タイムス」第34号 ヘッドライン
活字文化の衰退は、いまに始まったことではありません。
「ウエルネス@タイムス」自体、これまで連載していた雑誌が休刊になったため、自社メディアとしてスタートしています。
使命があって始めたとはいえ、結局のところ、自分が知りたいこと、伝えたいことを、あちこち取材して、レポートしています。基本的なスタンスは、自分で読みたいことを書いているということになるのですから、恵まれていると自覚しています。
2024年2月末にはタブロイド版の「新潟日報」夕刊(おとなプラス)が休刊になっています。数ある地方紙でも「新潟日報は頑張っている」と勝手に思っていたのですが、やはり時代の流れは、逆風でしかなかったわけです。
印象的だったことは、最後に記者・ライターたちの本音が語られていたことです。そんな中「なるほど」と思うことの一つが、夕刊の特集は「好きなことを自由に書ける」と語っていることでした。
自由に好きなことを書けるのは、当たり前のようですが、実は大手メディアでは、読者やスペースの都合、広告との関わりなどから、案外、難しいという実態があります。
その事実は、書くことが基本の者にとっての微妙なストレスになります。実際、編集部周辺で良く言われていたことが「自分が本当にやりたい企画は通らない」「書きたいことが書けない」というライター・編集者の声です。
それは有名ジャーナリストも例外ではなく、そんな欲求不満のハケ口(?)が、まるでハンで押したようにSEXものをやることでした。
事実、硬派と見られていた立花隆氏(アメリカ性革命報告)も、田原総一朗氏(飽食の時代の性・セックスウォーズ)も、セックスものを本にしています。
講談社や小学館に対して、いまでも文芸書のイメージがある文芸春秋社や新潮社の週刊誌には、いわゆるセックスものや過激なグラビアは掲載されてはおりません。
週刊文春が女性ファンを獲得した理由とも言われますが、人間社会の縮図とされる週刊誌です。表向き、セックスものは扱わないためなのか、まるでその欲求不満・ジレンマを振り払うかのように、有名人の不倫、スキャンダル暴露に熱中しています。
そのえげつなさは有識者から「便所紙!?」と指摘されているぐらいですが、それ自体が勲章になる時代ということでしょうか。一向に改まる気配はありません。
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「ウエルネス」とは、私たちが暮らす世界を健全で、より良き状態を維持するために、必要とされる普遍的な価値であり、目標とすべき考え方・生き方です。
もともと「ウエルネス」Wellnessは、英語の形容詞Well(良く、健康な)に、名詞を表すnessからできています。一般的には健康な社会生活を送るため、食生活の改善や適度な運動などを、総合的に取り入れた生活スタイルを意味します。
広義には身体的、精神的な健康に限らず、その基盤となる環境の健康、社会の健康をも含めた考え方・生き方を言います。
「ウエルネス@タイムス」は、人々の健康・安全とともに、広く世の中の健康・安全に役立つ情報を、フレキシブルに提供するソーシャル・メディアを目指しています。
ひとりシンクタンク2010 代表
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