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「ウエルネス@タイムス」第57号 ヘッドライン

「ウエルネス@タイムス」第57号 ヘッドライン


東日本大震災・福島原発事故から15年後の3月11日、東京・大塚駅南口にあるホテルに泊まっていたときのことです。

昼食後、駅の北口から南口のホテルにもどろうとすると、北口前の広場でガーナ人数人が声を合わせて、たどたどしい日本語で「お願いしまーす」と、募金箱を手に声を張り上げていました。

いつもなら500円玉を入れるのですが、そのときはたまたま500円玉がありません。駅に向う人たちはみんな当たり前のように、サッサと通り過ぎていきます。そんな中、わざわざ彼らのところまで行くのも、ちょっと恥ずかしいものです。善意を率先して示すのも、ちょっとした勇気がいると、そんなときに思います。

結局、背後からの「お願いしまーす」という彼らの声を聞きながら、何でいつものように募金をしなかったのか。後ろ髪を引かれる思いで「やはりもどってでも、募金をするべきだったかも」と思いながら、改札前を通り越して南口に行ったところ、何とそこでも彼らの仲間が4人並んで「お願いしーます!」と声を張り上げていました。

今度は迷うことなく、一番手前にいた女性の募金箱に1000円札を入れた。「ありがとうございます!」というお礼の言葉と一緒にパンフレットを手渡されました。

「ガーナの未来ある子供達に笑顔と教育を」と書かれた「マンフィーと青年基金」のもので、開くと募金を募る払込取扱票が入っていました。2011年から学校の建設を始め、2016年にスタート。2019年からトイレ・図書館・コンピュータルームの建設を開始、いまだ未完成のため、広く募金を募っているわけです。

この手の募金はユニセフに限らず、あしなが育英会、口と足で描く芸術家協会などを通して定期的に行っていますが、何で筆者がと思いながら、多くのお金持ちがやらないため、代わりにやっているつもりです。彼らに悲惨さは感じられないとはいえ、あんまり手応えがないお願いの声かけを見ながら「案外、アルバイトしているほうがお金になるかも」との印象もあります。

とはいえ、なぜ駅や街頭に立つのかは、少しでも故国ガーナの実情を知ってもらいたいという思いがあってのことだと思います。鉱物資源の豊かなガーナですが、それらは外国資本が独占したまま、還元されることがなかったからです。

財布から貴重な1000円札が消えて、どこかで3万円ほど下ろさなければと思いながら、その後、大阪に向かいました。「わざわざ来ていただいて、これ旅費代に当てて下さい」と、訪問先で「御礼」と書かれた熨斗袋を渡されました。そんなとき、金は天下の回りものと改めて実感します。








「ウエルネス」とは、私たちが暮らす世界を健全で、より良き状態を維持するために、必要とされる普遍的な価値であり、目標とすべき考え方・生き方です。

もともと「ウエルネス」Wellnessは、英語の形容詞Well(良く、健康な)に、名詞を表すnessからできています。一般的には健康な社会生活を送るため、食生活の改善や適度な運動などを、総合的に取り入れた生活スタイルを意味します。広義には身体的、精神的な健康に限らず、その基盤となる環境の健康、社会の健康をも含めた考え方・生き方を言います。

「ウエルネス@タイムス」は、人々の健康・安全とともに、広く世の中の健康・安全に役立つ情報を、フレキシブルに提供するソーシャル・メディアを目指しています。

ひとりシンクタンク2010 代表


 
 
 

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