「仰天! コロナワクチン訴訟 怒号飛び交う現場に行く」 号外 ウエルネス情報

波瀾の第一回口頭弁論
10月12日(火)午後、東京地方裁判所第703号法廷で、コロナワクチン接種に反
対する、いわゆるワクチン訴訟の第一回口頭弁論が行われた。

ワクチン反対派代表が国を相手にした注目の裁判は、口頭弁論半ばで原告側弁護士(木
原功仁哉)が外に引きずり出されるという、前代未聞(?)の事態となった。

法廷での異常な展開に、廊下に詰めていた賛同者と警備員とがもみ合う事態となり「キ
ャー!」「止めろ!」といった悲鳴と怒号が飛び交い、100人近くの賛同者による「暴
力反対、暴力反対」の一大コールが廊下に鳴り響いた。
もともと、国を相手にした結論ありきという、およそ勝ち目のないワクチン訴訟は、弁
護士が廊下に投げ出される波瀾のスタートとなった。
芸人・阿曽山大噴火の姿もないワクチン訴訟
東京の中心地、皇居脇で、そんな騒動が起きていたことなど、世間は知らない。国を相
手にした訴訟を報じるのは、よほどの一般市民の関心事でもない限り、裁判所の一角にデ
スクを置く記者クラブの記者たちには書くつもりがないからだ。
当日、あいにくの小雨が降る中、注目のワクチン訴訟とあって、東京地裁前には300
人を超える人たちが押し寄せた。

通常は東京地裁の傍聴券情報をチェックすれば、その日の注目裁判は何時から抽選が行
われるか案内されている。
今回は「裁判所の判断」ということだが、抽選なし。先着順での傍聴となった。
だが、コロナ下でもあり、傍聴席は通常の半分の26人分。混乱は必死である。
あえて推測すれば、ワクチン訴訟がこれ以上の関心事になることを防ぐため、先着順に
したのではないかということだ。
抽選にすれば「10月12日午後1時30分 第703号法廷でワクチン訴訟」といっ
た案内が表示される。
そうすれば、当日押し寄せた賛同者以外にも、常日頃、裁判傍聴をチェックしている多
くの傍聴マニア、一般市民、ジャーナリスト等の注目を集めることになる。
ネット上で「阿曽山大噴火のクレイジー裁判傍聴」の配信を続けている芸人にとって、
かなりおいしいネタのはずだが、その彼の姿もない。
謎のノーマスク集団
正確には、当日の東京地裁前の様子は、共同通信が全国メディアに配信している他、翌
日の各紙で、目立たないとはいえ、記事になっている。だが、それを読んでも、法廷内外
で、何が起きていたかはわからない。

全国で報じられたのは「数百人のノーマスク集団現れる(東京地裁・ワクチン訴訟支援
者ら)」といったタイトルで、例えば次のような調子である。
「新型コロナウイルスのワクチン特例承認取り消しを巡る訴訟の第1回口頭弁論が12日
東京地裁であり、傍聴希望者や支援者らがマスクを着用しないまま庁舎内に入った。未着
用者は数百人に上り、職員らが対応に追われ一時騒然とした」
「訴訟で原告側は『ワクチンの安全性の科学的証明がなされていない。マスクの効用も疑
問がある』と主張し、ホームページ上で初弁論の傍聴に来るよう呼び掛けていた」
マスクを着用しないことによる混乱というが、実際の現場では「マスク着用」を指示さ
れた見学者などいない。法的根拠がないからである。
開廷の迫る中、裁判所の外から庁舎内には持ち物検査を受ける支援者・見学者らによる
長蛇の列ができていた。傍聴席の抽選もなく、あまりに多くの見学者が殺到したことによ
る混乱である。
新聞はまだしも、翌日のテレビでワクチン訴訟に触れた情報番組はどこもない。
わずかに「ネット検索ランキング」を紹介したコーナーの「ベスト5」に「ワクチン訴
訟」がランクインしていたことが、フリップになっていた程度である。

ジャーナリスト「高橋清隆の文書館」
今回のワクチン訴訟の内容は、コロナ下、PCR検査への疑問を専門家の立場からYo
uTubeで配信してきた大橋眞・徳島大学名誉教授とワクチン被害例を出版、「ワクチ
ンで死ぬ子供たち」といった記事をネットで配信してきたナカムラクリニック院長の中村
篤史医師(神戸市)、本城隆志・城陽市議会議員の3人を原告に、国を相手にした、いわ
ゆるワクチン訴訟(武漢ウイルスワクチン特例承認取消請求事件)である。
第1回口頭弁論と「キックバックカフェ」(調布市)で行われた記者会見の様子は、当
日、取材したフリージャーナリストの高橋清隆氏が、ブログ「高橋清隆の文書館」で伝え
ている。
詳細は「高橋清隆の文書館」に譲るが、要は代理人である木原功仁哉(くにや)弁護士
の言葉では「子どもたちへのワクチン薬害を阻止する」ための訴訟である。その裁判とと
もに始めた政治(選挙)を通しての活動が、まさに想定外の事態を巻き起こしつつ、進行
中ということだ。
コロナ関連情報を発信し続ける高橋氏は、以前そのモチベーションについて「注目され
ない活動を続ける誘因は、ほぼ反抗心しかありません」と語っていた。
それでも、サポーターである読者からは「あれを聞いてほしい」「これを聞いてくれ」
といった願いが寄せられる。彼らのわがままな声につきあうのは大変だというが、そうし
た要望があるのも、肝心のメディアが報道しない事件をフォローしている貴重な活動だか
らでもある。

裁判長の「止めろ、退廷!」命令
混乱の原因は、意見陳述の中で、木原弁護士が裁判と並行して、衆議院選に兵庫一区か
ら立候補することについて、裁判長から事前にワクチン訴訟とは別件だとして、その部分
の発言は認めない旨の指示があったのだが、無視して続けたため、裁判長の「止めろ、退
廷!」との命令によって、数人の廷吏により法廷外に引きずり出されたことによる。
退廷後の裁判所前および記者会見の場で、木原弁護士が強調したことは、民主主義国家
・日本の危機的状況である。
「平気で私どもの発言を封じる。こういう情報統制に対して、今後も徹底的に戦わないと
いけないと考えています。訴訟と政治・選挙の分野、この両輪で、本丸であるワクチンの
問題を、徹底的に追求していきたい」
と、今後の戦いへの決意を熱く語っている。
ノーマスク集団の気分は逃亡者?
今回の東京地裁並びに「キックバックカフェ」での記者会見の場にいた「ウエルネス@
TIMES」記者が、密着取材して感じたことの一つは、自らも新聞に載る事件(?)の
主人公の一人になった感覚である。
しかも、それが正当に扱われた記事なら、印象はちがっていたはずだが「謎のノーマス
ク集団」といった、裁判所内への不法侵入者のごとく報じられると、ちょっと困惑する。
ワクチン訴訟が単なるマスクの着用問題に矮小化された記事を読めば、どう好意的に読
んでも、東京地裁前に現れた異様な危険分子であり、反社会的勢力である。
気分は官憲に追われる犯罪者ないしは冤罪による逃亡者といったところだ。
記事に書かれたノーマスク集団と実際の自分を含めた集団とのちがいも、様々なことを
考えさせる。

ワクチン訴訟に欠けているもの
単純な図式では、国を訴えた今回のワクチン訴訟は、国とともにテレビをはじめとした
マスメディアを敵に回した戦いである。
国対反ワクチン代表、テレビと反ワクチン代表という位置づけからは、ワクチン訴訟の
原告並びに支援者は、国家に楯突く危険分子であり、そのお先棒を担ぐマスメディアから
基本的に無視され、世間を騒がせる変な集団とされるのがオチである。
そうしたワクチン闘争や一連のコロナ問題に対して「ウエルネス@TIMES」は、常
に「なぜ、ただ反対するだけで、それに代わる対応策、解決策であるコロナ治療法を提示
できないのか」を問題にしてきた。

要は、コロナは茶番、ワクチンは危険と叫んでいても、不安な一般市民は政府やマスコ
ミが推奨するワクチン以外の選択肢がないため、我先にワクチン接種に走っていく。
そのため、記者会見の最後に発言を求め、今回のワクチン訴訟をはじめ、コロナに関す
る様々な社会的な活動を見てきて思うこととして、ワクチンに代わる肝心の対応策・治療
法を示せないという、致命的な弱点があることから「コロナは治る、コロナは怖くない」
というメッセージを対応策とともにデータ付きで報じてきた、一連の「ウエルネス@TI
MES」情報を役立ててもらえればと伝えておいた。
なお、次回公判は2022年1月13日(木)午前11時30分から行われる。
木原弁護士はワクチン被害をこれ以上、増やさないために、当日、できるだけ多くの市
民が、東京地裁に集まってくれるように呼びかけている。
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