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「女性向け・新どぶろく」試飲発表会に行ってきた!  信州高遠・黒松仙醸が本格発売するどぶろく×低アルコール「どぶといちご」


 「女性向け・新どぶろく」試飲発表会に行ってきた!

 信州高遠・黒松仙醸が本格発売するどぶろく×低アルコール「どぶといちご」



 長野県の情報発信拠点「銀座NAGANO」


「昼からどぶろくが試飲できる」と聞いて、2014年2月1日、新潟から長野県の情報

発信拠点「銀座NAGANO」で行われるイベントに駆けつけた。

 銀座NAGANOは、今年10月には10周年を迎えるという。銀座周辺には山形、高

知などの他、有楽町には北海道から沖縄、東銀座には岩手など、全国のアンテナショップ

が多く集まる。そんな中、銀座NAGANOは銀座のど真ん中にある。


 新潟の情報発信拠点も、これまでは神宮前(表参道)にあったが、建物の改装のため、

5月に銀座NAGANOと同じすずらん通りに「THE NIIGATA」が開業する。

 今回のイベントは創業1866年(慶応2年)の酒造会社「株式会社仙醸」(黒河内貴

社長/伊那市高遠)が、本格発売を開始する「黒松仙醸どぶといちご」の試飲発表会であ

る。お酒の「どぶろく」をベースに完熟イチゴのピューレを使用したアルコール度数4%

の「女性向け新・珍どぶろく」いちご×低アルコール飲料というわけである。

 2020年にテスト販売されたという「どぶといちご」を、好評につき、2024年2

月から本格的に発売開始した。


 背景にあるのはコロナ禍をきっかけとした低アルコール市場の伸長とともに、創業15

8年の老舗ならではの、女性を中心とした需要拡大、健康市場への新たなチャレンジとい

うことのようだ。




 米発酵文化を未来に

 株式会社仙醸(黒河内貴社長)は1866年(慶応2年)創業である。

 6代目の黒河内貴社長は1976年生まれと、まだ若いだけに新しい時代の酒造りとし

て、環境・健康を意識した製品づくりに自然に向き合うことになるのだろう。


 名刺裏には米麹を表すシンボルマークとともに「米発酵文化を未来へ」とあり「当社は

江戸時代から続く酒造りの技を生かして、現代のライフスタイルに合った新しい米発酵食

品を生み出し、日本が世界に誇る米発酵文化を未来に伝えていきます」と書かれている。


 シンボルマークには「新しい分野に挑戦していく生命力と、突き破精(つきはぜ)麹と同

じく、事業領域を深く掘り下げる力を大切にしています」との説明がなされている。なる

ほど。とはいえ「突き破精麹」とは何?


 突き破精とは「地酒蔵元会」の「地酒用語集」によれば、酒造りの過程で、蒸し米に麹

菌が繁殖して菌糸が白く見える部分を破精といい、麹粒の表面に破精が広がっている状態

を「破精廻り」、麹粒の内部に食い込んでいる状態を「破精仕込み」という。破精廻りが

まばらで、破精込みの深い麹は「突き破精麹」と呼ばれ、特に吟醸酒に良いとされる理想

的な麹であると説明されている。


 米麹にこだわり「米発酵文化を未来へ」を「企業理念」にしてきた同社は、桜の名所と

して知られる信州高遠に大松酒造店として創業。その後、高遠酒造株式会社、そして現在

の株式会社仙醸へと名前を変えながら、酒造りの伝統を継承してきた。

 現在の社名は、地元の仙丈岳から来ているという。


 詳しい変遷は聞いてはいないが、成長するに連れて、出世魚の如く名を変えていく文化

は、日本では相撲、歌舞伎、落語など、技芸の世界では研鑽を究め、進化を遂げていく姿

を襲名によって伝えている。

 ビジネスの世界では、マーケティング上の成長サイクルにも通じると思えば、古い伝統

文化とともにある酒造会社における進化・変化を続けるCI(コーポレートアンデンティ

テー)であり、イノベーションということになる。

 それがいわば株式会社仙醸の企業文化として、古い酒造業界にあって、常に新しい未来

を見据えた商品開発等、チャレンジを続ける原動力となっているようである。




 どぶろくブームの現在

「どぶろく」は韓国のマッコリにも通じる庶民的な味わいの酒で、マッコリ同様、いまや

家庭でも製造できるようになっている。とはいえ、どぶろくや梅酒に限らないが、そこに

はプロならではの、洗練された味がある。

 2002年に「どぶろく特区」が設けられて、全国の酒造会社がどぶろく製造に乗り出

したことがあった。そして、ブームが去った現在、残ったのは好き嫌いがあるとはいえ、

やはり美味しいか美味しくないかである。そんな中、仙醸のどぶろくに関しては、確実に

売り上げを伸ばしているという。


 他社のどぶろくとの大きなちがいの一つが、アルコール度数のちがいである。

 通常のどぶろくのアルコール度数は10%以上、15%から17%が多い。ところが、

仙醸どぶろは半分以下の6%である。仙醸では早めに発酵を止める「火入れ」を行ってい

る。そのため、一般的などぶろくが発酵しきって辛口、酸も苦みも強いのに対して、甘味

が十分に残っており、酸味とのバランスが心地よい仕上がりになっている。

 その美味しさの秘密こそ、火入れの技術など、仙醸ならではの醸造技術と工夫・ノウハ

ウというわけである。しかも、先行販売されているどぶろくシリーズの柚子を使った「ど

ぶとゆず」が5%。今回、本格発売開始の「どぶといちご」が4%と、アルコールビギナ

ーには、さらに飲みやすいものになっている。


 イベントではプレーンな仙醸どぶろくから始まって、どぶといちご(ストレート)の試

飲、そのバリエーションである自宅でできる美味しい飲み方と、簡単アレンジレピシを実

演の上、試飲できるようになっている。当然ながら、ベースとなるどぶろくの美味しさが

あって、どぶといちごも、そのホットミルク割り、ソルト&ペッパー(ミント葉添え)、

カルピスソーダ割りも生きてくる。

 それが「米発酵文化を未来へ」との経営理念の下、本業である日本酒市場が衰退してい

る中、同社もサポーター企業となっている「発酵ライフ推進協会」の代表理事で、日本初

という「発酵ライフアドバイザー」の是友麻希さんによる、これまでのどぶろくのイメー

ジを一新する女性に優しい「どぶといちご」アレンジレシピである。

 そんな「どぶろくといちごの美味しい出会い」「お米の優しい甘さと完熟とちおとめの

ジューシーな酸味が調和する新感覚のどぶろく」が、どぶといちごなのである。

 もっとも、一般的な酒好きが飲めば、仙醸のどぶろくが普通に美味しい。

 ホットミルク割りは、なるほど、いちごとミルクとの相性がいいことの証明でもある。

違和感はない。どれも、いろんな楽しみ方があって、女性や若者には人気だということが

よくわかる。




 86歳ガールフレンドの健康法

 帰りに、試飲会イベントのお土産に「どぶといちご」が、参加者に用意されていた。あ

りがたいことだが、持ったまま関西方面に行かなければならないとの個人的事情がある。

 重い(?)ため、訪問先に置いていこうかとも思ったが、結局、少しは軽くなった飲み

かけのビンを年上のガールフレンドに持って帰ってもらった。

 男性よりは女性の感想を聞きたいと思ってのことだが、後日、飲んだ感想を「おいしい

です。女性に人気なのがわかります」とお礼のメールがあった。

 ついでに、日本でもっとも忙しい86歳の一人である彼女の健康法は「カルピス×シソ

梅干し」のオリジナルドリンクである。

 超多忙でも仕事を断れない彼女は、周りの高齢者が何度もコロナワクチンを打って、そ

れでもコロナに感染する中、一人元気で仕事をこなしている。忙しさの中、なおも譲らな

い健康の秘訣はアフターファイブを大事にすること。5時を過ぎたら、お酒を飲んでもい

いと決めていることだ。

 張り詰めた身体も気持ちもリセットできて、実際にハッピーになれる。

 とはいえ「健康の秘訣は?」と問われて「アフターファイブにお酒を飲むことです」と

は言えないため「カルピスにシソに漬かった梅干しを入れて飲むのが、すごく美味しくて

気に入っています」と答えているそうだ。

 長年、自分のオリジナルだと思っていた健康ドリンクは、先日ある男性スタッフが「私

も4~5年前から飲んでます。夏場にいいですよね」と言われて、自分のオリジナルじゃ

なかったことにショック(?)を受けたと電話があった。

 まあ、あまりカルピスと梅干しを結び付ける人はいないかもしれないが、白のカルピス

×シソに漬かった梅干しのレッドとでピンク色になる。

 飲んだら、本当に美味しいとのこと。彼女にとって、どぶといちごにも似たような印象

を受けたのかもしれない。




 日本人が知らない日本の価値

 地方経済はどこも疲弊して、低迷している。2月7日の「日経」地域版には「人口減・

人手不足に対策」との見出しで長野県の「24年度予算案9991億円」が発表されてい

る。新型コロナ関連の予算が縮小したことで、当初予算としては4年ぶりに1兆円を下回

ったとか。予算額はさておき、人口減・人手不足など、地方はどこも課題が山積である。

 町起こし、地域起こしなど、地域活性化の掛け声は、各地で盛んだが、個別の成功例が

あるだけで、これと言った決め手はない。

 それでも、地域の企業をはじめ、行政等にどれだけの危機意識があるかどうかが、うま

く行くか行かないかの別れ道である。

 長野県では、例えば中山道・奈良井宿などは、日本人観光客以上に外国人が訪れる日本

遺産の一つとなっている。その事実は、日本人自身が我が国の古き伝統文化を知らない、

外国人から教えられるというよくある歴史のパターンである。

 日本酒・どぶろくをはじめとした漬物、味噌・醤油、納豆などの発酵食品は、日本人の

伝統文化・健康を作り上げてきた日本を象徴する“底力”である。

 株式会社「仙醸」並びに「発酵ライフ推進協会」のさらなる活躍に期待したい。






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