「愛こそすべて」究極のアートとしての治療技術
丸山アレルギークリニック 丸山修寛院長
仙台の丸山修寛医師って知ってます?
「ウエルネス@タイムス」第2号の「ビーガン&ベジタリアン」に、アメリカのマクロビ
オティック指導者ミナ・ドビックの写真を使ったので、以前、お世話になったマクロビオ
ティック指導者・美上みつ子さんにメールをしました。
美上さんはボストン在住のマクロビオティック指導者・久司道夫氏の拠点、久司ハウスに住んでいたこともあり、玄米菜食並びに健康問題とともに、いわゆるスピリチュアルな方面への好奇心と造詣が深い女性です。
数年間、香港に行っていたこともあり、つきあいが途絶えていたのですが、返信メール
には近況とともに「仙台の丸山修寛医師を知っていますか」ということと「塩沼亮潤大阿
闍梨に一度会いたいと思っているので、何かツテはありますか」と書いてありました。
カタカムナの本を書いていて、多くの病気の原因となっている電磁波除去治療を行って
いる丸山修寛医師については「名前は聞いたことがあるけど、特には」と言った曖昧な記
憶しかありません。
様々な情報が錯綜し蔓延しているネット社会では、ものすごい有名人や天才的な人物の
知名度など、単純に描き出すことが難しいものです。
有名なのに知らない。知らない相手が、実はネットや一部業界では超有名人だったりす
るからです。
丸山医師も、そんな典型的な一人ということです。
確かにある「見えない世界」
塩沼大阿闍梨は雑誌などで見かけていますが、直接の接点はありません。しかし「大阿
闍梨」という肩書・言葉には忘れられない記憶があります。
龍神がついているという金峰山修験本宗の大阿闍梨が「龍神院」という神霊相談所を開
いていたからです。取材上のつきあいの他、いろいろ相談に乗っていた関係で、よく新宿
歌舞伎町のクラブなどをハシゴしたものです。
「自分は体力のある40代で大阿闍梨の資格を得たけど、周りはみんなおじいちゃんだか
ら、脱落する修行者が大半だった」と語っていました。
かなり俗っぽいようですが、塩沼大阿闍梨の先輩格で、同じ師についています。
法力はさすがでした。サイコロの目、丁半など百発百中という感じで、家出人なども、
その場で「どこそこにいる」と答えていました。
彼とのつきあいで「見えない世界が確かにある」ことを、嫌というほど思い知らされた
のも多くのジャーナリストには無縁な貴重な体験です。
世の中には不思議としか言えないような様々な現象があります。
知識優先、科学万能の人間には見えない世界や、知識では到達できない知恵の領域があ
ることを、これでもかというほど見せつけられれば、やがて「一元論」に到達して、神つ
まりは奇跡を知ることになると、多くのその道の先達、聖人が説いています。
そこでは知識優先、科学万能の人たちが、同じ日本人でもちがう人種に見えてくるから
困ったものです。
逆に話の通じる人に出会うと、ホッとします。
丸山アレルギークリニック
2021年に出た丸山医師の本『あらゆる不調を快方へ導く、丸山式・究極の健康法』
(河出書房新社)のプロフィールには、1958年兵庫県芦屋市生まれ。山形大学医学部
卒業。東北大学第一内科で博士号を取得とあって「自分だけの喜びは、どんなに頑張って
もたかが一人分、他人(家族・友人・患者さんなどの自分以外の人)も幸せにすれば、喜
びも自分の分もプラス人数分になる」をモットーに治療や研究に日々精進していると書か
れています。愛こそがすべてということです。
幸いなことに、美上さんの紹介で、早速「ウエルネス@タイムス」記者も、診察を受け
ることになりました。
診察室の椅子に座って、言われるまま、両手の人指し指をアンテナのように上に立てて
いると、丸山医師は両手を広げて、目を閉じて天からの指令を受けているような感じにし
ています。
いつのころからか「透視ができるようになった」という丸山医師は、しばらくして「す
べては首から来ている」と断言しました。
いままで、どこでも指摘されなかったことですが、「なるほど」と納得しました。
その昔、酒の席か何かで悪友から首にプロレス技をかけられたことがあったのです。も
ともと文筆家は頸椎がずれるなど、首に支障があることが多いのですが、そのときに頸椎
がずれたようで、しばらく首が動かないなど、ひどい目にあいました。
その後、苦労して、どうにか治したつもりでいたのです。
10分足らずで診察が終わり、新しく開発したアマテラスの光「人を良くするライト」
を浴びた後、ゼロ磁場の体験ルームに案内され、クスリ絵を胸にベッドの上のテントの中
に入るなど、貴重な体験をしてきました。
ハワイ「ジュジュベ・クリニック」
芦屋出身の丸山医師は、もともと医者の家系ではなく、お祖父さんは石屋だったそうで
す。
墓石を造っていたところから「石屋から医者になった」と冗談めかしていましたが、い
わば死の世界から、今度は生の世界を扱うようになったわけです。
しかも、父親が本当は医者になりたかったそうで、父の代わりという一面もあるようで
す。
医者を目指したとはいえ、準備不足のまま、試しに山形大学医学部を受験すると、英語
は100点を取れても、数学や物理学などまるで手に負えないのに、なぜか受かったと言
っていました。医学部入学前から、見えない力に引きずられていたようです。
驚いたのは、ハワイのジュジュベ・クリニックのことを話したところ、コロナ前の20
18年、11日間の休みを取って、ハワイに行ってきたということでした。
ハワイの「雷水(νG7量子水)はすごい」と語っていましたが、何とも意外なところ
でつながっています。
西洋医学の限界を超える!
正真正銘の医学博士であり、クリニックの院長でもある丸山医師ですが、一方では『神
代文字はこうして余剰次元をひらく』(ヒカルランド)、「カタカムナ」「クスリ絵」な
ど、およそ普通の医者が書くとは思えないような内容の著作を続けています。
なぜ、丸山医師は世の中の大半の医者が無視している治療・方法を実践しているのでし
ょうか。
人間の体を物質と見て、個別の病気に向き合う対症療法中心の西洋医療が、いまだ支配
的な日本の医療界で、丸山医師の歩みと現在の診療活動は、ほとんど前人未踏の、貴重と
はいえ孤独な戦いということになります。
医師として働き始めた大学病院時代、やがて西洋医学の在り方に限界を感じて、東洋医
学をはじめあらゆる治療法、診療手段を追求し、研究を重ねた結果、ある日、患者の体を
透視できるようになったということです。
大学病院で上司に呆れられ、別の病院に移っていっても、いつも丸山医師の元には多く
の患者が殺到してきました。
理由はただ一つ。患者は正直です。どんなに有名な病院や医者でも、病気が治らなけれ
ば、その患者にとっては良い医者にはなりません。
研究の過程で出会ったカタカムナやクスリ絵などの効果を知って、現在の治療に役立て
ているのも、健康にいいことは何でも試してみるという追究の結果です。コロナに効くク
スリ絵もあります。
クスリ絵は英語に直せば「アートセラピー」です。
もともとアートは神に捧げるものであると同時に、神の力を自らのモノにすることでも
あります。神に代わって何かをするとき、治療も音楽も美術・デザインなど、すべてが天
職となります。
現在では多くの逆風を乗り越えて、現代医療のもう一つの在り方として、医療界並びに
世間からも認知されるようになっているのも、偶然ではありません。
その活動は通常の現代医療を超えていることから、個人的には1929年(昭和4年)
に出版された三浦関造著『霊性の体験と認識(日本より全人類へ)』(竜王文庫)の一節
が思い浮かびます。
総合アートとしての医療行為
三浦関造は大正時代にルソーの「エミール」やタゴールの「生の実験」、ドフトエフス
キーの「カラマゾフの兄弟」などの訳者であり、洋の東西に通じた人物として知られてい
ます。後に、総合ヨガを提唱し、実践団体となる「竜王会」を設立して、幅広く活躍して
います。
同書の中で三浦氏は、病気治療を業としている畏友・兼子尚積氏の治療について「あり
ふれた心霊治療でも祈祷療法でも、気合術でもない。同君の治療原則は直ちにそれが、徹
底した哲学であり、芸術の玄妙道であり、一般人生の実際指導原理である。人はこの原理
に依らなくては断じて救われるものではない」と指摘しています。
「芸術の玄妙道」とある「玄妙」とは「奥深く優れていること」です。
その兼子氏は「人間本質の研究」などの著書のある人物ですが、詳しい来歴はわかって
いません。
兼子氏はあらゆる病気の根本原因は、極論すれば「心身一如」の原則から逸脱すること
だと語っています。心と体のバランスが大切だということです。
そして「西洋医学では理想的な(健康の)保証はできない」として、彼は人間の本質に
ついて、以下のように述べています。
「自然からいうと、人間が病気で斃(たお)れるということは不都合なことである。血圧
が高くなるだの、動脈が硬化するだの、脳溢血をやるだの・・・そして、遂に五十や六十
で老いぼれてしまうという事は、自然ではなく、不自然極まることである。人間は年をと
ると共に、知恵は熟し、頭は鮮明になり、人間味は豊かになり、人格の内容は深まり、巨
木のように強くなり、荘厳になり、むら気の青年期と違って、神霊の目が開け、通達の妙
力を得るのが自然である」
現代の高齢者には頭が痛い指摘ですが、そうした自然を失い病気になるのは、そもそも
の根底が間違っているからというのです。
従って、兼子氏がやっているのは、すべてを対立的に見る西洋流の対症療法ではなく、
人間を全体で見る総合アートとしての医療行為というわけです。
難病を治す「魔法の輪」ループ
丸山医師もまた「人体ではなく、人間を治すことが必要であると考えている」と述べて
います。そのため、医療の目標として人を良くすること。人間の意識を高次元意識や神の
道徳、悟りで満たすことを目標にしています。
人間という字は「人(人体と人体の内側にあるもの)と間(スペース)」が示すように
「人間の本質である意識や生命は、人体の中だけではなく、まわりの空間、つまり間(ス
ペース)にまで広がっているのです。つまり、見える部分だけではなく、見えない部分も
含めて人間であり、それらは一つなのです。ですから、その両方を治してこそ、治るとい
うことになるのです」と記しています。
そのスペースを、いわば本来の在り方に正すのに有効なのが、一瞬でガン、難病、病気
を治すという「魔法の輪(ループ)」です。
まさに怪しい民間療法家や新興宗教団体で秘かに囁かれる奇跡のようです。
彼らがそうした方法で「治る」と公言すれば、薬事法違反になる内容も、現役の医師が
日常的な治療行為として紹介しているのですから、信じるか信じないかは、見た者、聞い
た者、関わる人たち次第ということになります。
西洋医の多くは、たぶんバカげていると眉を顰め、半ば呆れるはずです。
しかし、患者にとっては治って、健康になればそれでいいので、現在も丸山アレルギー
クリニックは、予約の取りにくい人気のクリニックになっているわけです。
ループとは本当の自分とアクセスできる方法です。
意識には人間の意識と身体の意識(潜在意識)、私たちを悟りに導く超意識(ハイヤー
セルフ)があり、私(私たち)と潜在意識、ハイヤーセルフとが三位一体でつくる輪「ル
ープ」をつくるとき、新しい気づきがあり、奇跡が起きると言います。
ループで起きている現象について、丸山医師は「現代医学ではあり得ないこと」と語っ
ています。しかし、丸山クリニックでは毎日のようにガン患者の痛みが瞬時で消えたり、
ガンなどの痛みで動けなかった患者が歩けるようになったりしています。
その仕組みはループによって、本当の自分、つまりは病に冒される以前の健康な自分に
アクセスすることで、余計なものがリセットされ、本来の健康な姿にもどる現象です。
まるで、かつてブッダ、イエスが、あるいは日本では、弘法大師「空海」が示した奇跡
です。そうした奇跡を自分のものにできる技法がループというわけです。
その昔、お経(サンスクリット語)は唱えるだけで効果があったといいます。
薬自体に「飲用」の他に「服用」という表現があるように、薬剤を飲むことばかりが治
療法ではないことを、字の成り立ちが教えてくれています。
薬草、鍼灸、香りやアロマ、精油、曼陀羅、お呪いや祈り、音楽などが、様々な治療に
用いられてきました。それらもループ同様の効果があったからこそ、伝統的な治療法とし
て続けられてきたのではないでしょうか。
その意味では、丸山医師が行っていることは、昔から日本をはじめ世界各地で行われて
きた医療行為、治療法を現代に蘇らせたモノでもあります。
それこそ医の原点であり、総合的に人間に向き合う伝統的な医療です。同時に、古いよ
うでいて、実は身体に害のない「未来の医療」ということになります。
もちろん、すべての人が治るわけではありません。効果が均一ではないのは、乾いたス
ポンジには水がよく浸透していくのに対して、十分の水を含んだスポンジには、水が浸透
していかないようなものです。
基本的に健康状態が悪い人、その効果を強く望んでいる人に多くの効果が現れます。そ
して、もっとも重要なことが素直であることのようです。
以上、どこまで丸山医師の治療について伝わったかはわかりませんが、今回は「ウエル
ネス@タイムス」記者が感じたことの一端を紹介してみました。
その治療法は哲学的な内容からアートの世界まで、総合的な人間学でもあるため、とて
も一回ですむ内容ではありません。
しかし「人を良くする」ことは「ウエルネス@タイムス」の大きなテーマです。丸山ア
レルギークリニックについては、改めて伝えていくことにしたいと思います。
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