「絶対得するビーガン&ベジタリアン」最近の「ベジタリアン事情」報告!
2024年6月の「ベジタリアン日記」より
菜食弁当がなくなった!
・・久しぶりですが、最近のベジタリアン事情は、どんな感じでしょうか?
相変わらず、全国各地を訪れれば、その都度「ベジタリアンあるある?」という日々を
送っています。
・・「ベジタリアンあるある」って、何ですか?
どこかに出かけて、外で食事をする際には「あー、あるある」と、いろいろ肉食の人た
ちには理解不能な展開が待っているということです。
・・どんなことですか?
春先、東京から関西方面に行くときなど、最近は東京駅で「大増」の「彩菜弁当」を買
って、新幹線内で食べてたのですが、6月12日、米原まで行くので、買いに行って「菜
食弁当ひとつ」と言ったら、店員がキョトンとして「彩菜弁当ですか」というので、うな
ずくと「製造中止になりました!」と言われてしまったのです。
・・エーッ、何で?
よくあることなので、まさに「ベジタリアンあるある」で、これまで何度もいろいろな
「菜食弁当」が登場しては、やがて消えていったというのが、大げさなようですが「菜食
弁当」の歴史です。
毎回、新しい菜食弁当が登場すると、食べてみて「いつまであるのか?」と思いながら
「彩菜弁当」はかなり良くできていたほうなので、ちょっと残念です。インバウンドの人
たちも増えているのですから、名称を「ベジタリアン弁当」にしたらわかりやすいんじゃ
ないのかなと思っていますけど。
・・そうですか。ベジタリアンも大変ですね。
昼食抜きは「プチ断食」?
・・いいことはないんですか?
いいかどうかは、考え方次第ですけど、何があっても面白いと思わないことには、日本
でベジタリアンは務まりません。
・・どういうことですか?
9日は福島県の郡山にダーツの「福島大会」に行きましたけど、お祭りと一緒で、まず
食べるものがありません。そのため、昼食は抜きということになるのですが、よくあるパ
ターンです。これまた「ベジタリアンあるある」で、最近の日本人は食べすぎのため、病
気になっているぐらいですから、プチ断食だと思えばありがたいチャンスをもらったと楽
しむしかないわけです。
・・アハハハハ。「プチ断食」ですか、大変ですね。
いや、大変というか、旅行中は良くあることですよ。お腹が減って、頭が働かないこと
もないわけではありませんけど、全然大丈夫。かえって体調はいいぐらいです。
・・本当ですか!
その代わり、翌日は青山・骨董通りにあるギャラリー「アタリー」に行って、フランス
在住の陶芸家・菅野麻美さんの「作陶展」を見た後、平山寛子社長に広尾の「マルシェ・
オ・ヴァン」で、女性ソムリエ(中村瑠花さん)のお任せワインと、ご主人の料理を御馳
走になりました。
・・それは、いいですね!
その日はベジタリアンにはぴったりというお蕎麦屋さんが休みだということで、いろい
ろ考えて、広尾の店になったわけですけど、普通は肉・魚料理がメインですから、サラダ
とグリル野菜、スパゲティ、フランスパンなどにデザートです。
・・肉も魚もない?
アハハハハ。店の人には申し訳ないですけど、社長があちこち探してくれたと思えば、
それだけでお腹いっぱいになる感じです。
外国人が探してくるビーガンの店
11日は、たまに食べたくなるベジタリアン餃子を池袋の「台湾線絛餃子」に食べに行
きました。
・・イラストレーターの田村セツコさんと一緒ですか?
担当編集者とスタッフと4人です。うなぎの寝床のような店で、きゅうりのピリ辛炒め
とベジタリアンハムをつまみに、ビールと紹興酒です。いつも、店には大体、外国人がス
マホを片手にやってきます。
・・確かに、ベジの店には外国人が多いようですね。
その日もヨーロッパから来たらしいカップルが、スタッフと話していたと思ったら、い
つの間にか店を出て行きました。
・・空いてるのに?
ええ、どうしたのかと思ったら、そこは現金オンリーなので、近くで両替できる場所を
教えてもらって、やがてもどってきました。
・・なるほど。日本はガラバコス経済とか言われてますからね。
先月、大阪のビーガンカフェに案内されましたけど、客の大半は外国人と若者でした。
昔だったら「いつ潰れるのか?」という店ですが、いまは混んでいて、ビックリです。
仕事になるの?
・・相変わらず、あちこち行ってるんですね。
12日は、古い知人と久しぶりに会って、琵琶湖の滋賀県側をクルマで案内されて、夜
は奥さんが予約をしてあった赤い欄干のほたる橋が目印という懐石料理「平兵衛庵」に行
きました。ベジタリアンメニューではないので、一応、その旨を伝えたところ、菜食にし
てくれました。ありがたいものです。
13日は倉敷市の昭和大戦博物館で「もの持ち貧乏だ」という浦田雅治室長が、遠来の
客に敬意を表して、夕食を御馳走するというので、駅前の居酒屋「わん」に行きました。
注文が基本スマホのQRコードを使うスタイルで、電話もAIスタッフが対応する、地
方でも、今はそんな時代です。
14日は東出雲の「石照庭園」に行った後、近くの料理屋「花ぶさ」で、一人だけ精進
料理コースです。「うなぎの蒲焼風」は久しぶりに食べました。
・・しかし、元気ですね。それって仕事なんですか?
うーん、仕事というつもりはないですけど。結局は、仕事につながっていますよ。
19日は「ミューザ川崎」で、NPO「QOLサポート研究会」の講演会に行って、終
了後は講師の一人・野口千代子先生(一般社団法人「日本発声医学協会」代表)一行と三
和書籍社長らと、スノーマンの宮館君の従兄弟が菜食メニューをつくってくれる「角鹿」
で、みなさん同じ菜食コースを楽しみましたけど、野口先生の本づくりは最優先の仕事の
一つになっています。
・・そうですか。確かに、楽しそうですね。
恵まれているとは思います。
ホテルの宴会コース
・・「ベジタリアンあるある」も、いろいろですね。
そういえば、ホテルの宴会メニューで、ちょっといいことがありました。
・・エッ、以前は宴会では何も食べるものがないと言ってましたけど。
23日は京都グランヴィアで、彬子女王をはじめ、多くの神社関係者、茶家の千宗室な
どが参列する上賀茂神社前宮司の名誉宮司・長老就任と新宮司就任のお祝いというおめで
たい席に出てきました。
食事はホテルの宴会用フルコースです。
・・いつもはパーティではお酒ばかり飲んでましたが、食べるものはありました?
ええ、事前にアレルギーの有無などを聞いてきたので「ベジタリアンです」と記入して
おいたところ、私のテーブルの献立表には名札と一緒に「ベジタリアンメニュー」が書い
てありました。
・・それはいいですね。
ホテルの宴会も「ここまで来たか」と思いましたが、隣の一般社団法人「日本国際文化
協会」常務理事は、興味深そうに「普段、何を食べているんですか」と聞いてきたので、
白身魚かステーキの代わりに出てきたミートボールをナイフで半分に切って「大豆ミート
です」と説明したところ「不味そう」と言っていました。
・・アハハハハ!
そんなものですけど、先日、仙台在住のマクロビオティック指導者・美上みつ子さんか
らメールで「久司マクロビオティック」レシピの内臓脂肪を落とす「もやしのドリンク」
をつくったそうです。それを「丸山アレルギークリニック」の丸山修寛医師に飲んでもら
ったところ、大変気に入ったようで「これは下手な漢方薬よりも効く」と絶賛したという
ことですけど、何をいまさらという感じですよ。
・・ハハハハ。
最近は日本も酷暑と言われていますが、暑い中、ベジタリアンが暑さに強いことは、確
かです。みなさんに、お薦めする理由です。
・・「玄米は神様からの贈り物」と頭に冠した『今すぐ食事を変えなさい』(高浜はま子
著/コスモトゥーワン)という本の新聞広告が出ていましたね。
薬に頼らずにできる病気の克服法を書いています。
遺伝子組み替えでできた肉
いろんな声が聞こえてくる中、やるかやらないかは、その人次第ですけど。「代替肉」
「培養肉」の研究が進む中、その一歩手前の遺伝子組み替えによるウシやブタやニワトリ
で、何が起きているかは、日本ではニュースになりません。
・・何が起きているんですか?
まあ、肉食全盛の時代に、いかにSDGsを装いつつ、効率的に生産して、いかに金儲
けをするかを極限にまで追求していくと、遺伝子組み替えによる奇形の動物ができあがる
ということです。
・・というと?
和牛の霜降り肉は、一生懸命、ウシを肥満させて、サシ(脂肪)の入った、不健康なウ
シにするわけですが、それを遺伝子組み替えでやれば、一頭の肉牛からタンやロース、ヒ
レなど、それぞれの部位が2倍3倍に増える異様なウシができるわけです。
・・本当ですか?
写真を見せられましたから。ムキムキマンみたいな異様なウシになっていました。ブタ
も丸々と太ったというよりは、ウシのようなムキムキで、いかつい姿になってました。要
は奇形ですよ。
・・ウーン、ニワトリはどうなるんですか?
知りたいですか?
・・エッ?
3本足の霊鳥「ヤタガラス」は昔から知られていますが、2本足のニワトリは人気のモ
モ肉を効率的につくるため、3本どころか8本とか10本足のニワトリがつくられていま
す。美味しさの秘密です。
・・エーッ!
私は見せられましたけど、そのうち目にする機会があると思います。
遺伝子組み替え以前に、現代における肉食は問題だらけだということです。
だいたい「生肉は水で洗ってはダメ!」とネットのニュースになっているのを見て「な
ぜ?」と思いません?
・・まあ、普通、水で洗うことはないですけど。ニュースになっているんですか?
そうなんです。食中毒の原因になる細菌のサルモネラやカンピロバクターなどが、鶏肉
には普通にあるようで、流しで鶏肉を洗うと、その飛沫が周りに飛び散るため、危険だと
いうことです。
最初に見たのが、2024年1月初めです。「ナショナル・ジオグラフィック」の記事
のようで、米国の大学の食品科学や栄養学の教授たち専門家の発言を紹介しています。
昔は肉を洗う作業は、解体処理プロセスの一部であり、各家庭でも普通に行われていま
したが、いまでは逆に水をかけることで、病原菌があちこちに飛び散るリスクを高めてい
るというわけです。
・・そうですか、参りましたね。
以上、ベジタリアンで良かったというのが結論です。
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