「絶対得するビーガン&ベジタリアン」2──臭いが消える?
──絶対得するビーガン&ベジタリアンって、本当ですか?
損得はその人の考え方によって、また状況によって、様々に変化するため、一概には言えない。つまり、その「得」は他人から見れば「損」そのものだったりするという二面性がある。とはいえ、得することは数多い。
まず、健康になる。多くの人がビーガン&ベジタリアンになるのは、大病をしたとか、あるいはダイエットのためとか、その多くが健康のためである。
事実、真正のベジタリアンは、基本的に病気とは無縁で、インフルエンザにも新型コロナウイルスにも罹らない。健康になることを得することだと考えるならば、大いに得である。
また、世にダイエット法はたくさんあり、成功したと思ったら、リバウンドに悩まされて、元の木阿弥といった声をよく耳にする。その点、ベジタリアンで極端な肥満体質の人物には会ったことがない。
マクロビオティック(玄米菜食)など、一番簡単な方法である。
──やっぱり、健康面で得することが多い?
家計面から見て、有機・無農薬などにこだわれば、お金がかかるように思うが、食品スーパーに行けばわかるように、高いのは圧倒的に肉・魚等、ベジタリアンには無縁の食材である。金がかからないことを、得すると考えれば、絶対得である。
個人的な事情の他、現在は社会的にも、SDGs(持続可能な開発目標)が常に問題とされる。ベジタリアンは日々の食生活が、そのまま自然環境保全、動物愛護、世界平和、難民救済といった持続可能な地球の現実と将来に配慮した生き方ということになる。
精神的にもベジタリアンであることは、肉食の弊害とは無縁だという安心感がある。
しかも、多くのベジタリアンは、自己紹介や食事の際に「ベジタリアンなので」というと、それだけで、よく「スゴイですね」と言われる。多くの人が好きな肉・魚・玉子などを食べないことが、禁欲的に見えるのか。中には昔チャレンジして、結局は途中で諦めたという人もいる。
ベジタリアンということだけで「すごい」と言われるのは、どこがすごいのかはさておき、得した気分になる。その延長線上で、ホテルや料亭などでは一人だけベジタリアン向けの特別メニューが出てくる。飛行機の海外路線ではベジタリアンメニューは、ファーストクラス並みに、一番最初にサービスされる。
時に、そんな特別待遇も得した気分となる。
──なるほど、確かにチャレンジしてみる価値はありそうですね。
しかし、損得だけを判断基準にした場合、高級ホテルのビュッフェや宴会のコース料理など、ベジタリアンには食べるものがほとんどないので、まったく割りには合わない。
とはいえ「ベジタリアンで良かった」ということは、いろんな場面で体験する。特に、夏場ともなると、一番実感するのが、生ごみの臭いだ。
コロナ騒動前、大学時代のクラブの連中の集まりで、伊豆・網代温泉に1泊旅行に行ったときのことだ。温泉に入って、飲んで食べて、どうでもいい昔話に花を咲かせる。典型的な昭和スタイルの宴会旅行である。
泊まった旅館は、後輩の会社の社員寮を兼ねていて、仕出し料理の他、近海の海の幸を担当の女性スタッフが用意してくれていた。
翌朝、朝食後、手元の紙くずを捨てようと、キッチン内のペダル式ごみ容器を見つけてポイと始末した。そのとき、思わず「ウヘッ!」と、鼻がへし曲がりそうなったのも、ベジタリアンの家の生ごみは、そんなには臭わないからだ。
前日の生ごみが、一夜明けて、何とも耐え難い悪臭に変わっているのを知って、つくづく「ベジタリアンで良かった」と思ったものである。
──臭いというと、最近では香水や柔軟剤など過剰な匂いが、周りに不快感を与えたり、中には体調を崩すケースがあるなど、スメハラ(スメル・ハラスメント)が問題になっています。
ベジタリアンを長く続けていると、気がつくことはいろいろあるが、臭いということでは、体臭や過齢臭などが肉食の人たちに比べると、圧倒的に少ないと言われている。
アメリカ在住のマクロビオティック指導者ミナ・ドビックが書いた『ミラクル』(洋泉社)は「日本食で末期がんを治した女性の真実のストーリー」という副題がついている。 本の内容は、余命2カ月の宣告を受けた彼女が、最後の手段として、がんを克服するためにマクロビオティック療法を実践することを決意。生まれ故郷の旧ユーゴスラビィアからアメリカのボストンまで、マクロビオティック指導者・久司道夫氏の元に通って、見事がんから生還した人生の物語である。
余命宣告の2カ月が過ぎ、やがて半年が過ぎ、少しずつ食の持つ力を実感するようになったある日、彼女は夫のボスコとともに友人や隣人の助けを得て、家庭菜園で有機野菜を育てるための庭作りを行った。
<そのとき、興味深いことが起きました。1時間半ほど働いたら、友人たちの額が汗でぬれ始め、息苦しそうになってきたのです。彼らはひと休みして、水を飲まなければなりませんでした。
彼らは私たち夫婦を見て、不思議がって聞きました。
「ミナ、どうして君とボスコは汗をかかないんだ? 疲れた様子もないじゃないか」>
その問いに、彼女は次のように答えている。
「私たちの食べ物は体に負担を与えず、エネルギーに満ちていて、消化が良いからです。しかも、肉や砂糖などをとらないので、もはや体臭の問題もありません」
──なるほど。もし、ベジタリアンにならなくても、同様の効果を上げることができれば一番いいですね?
ゲップをしない牛のいる長崎の牛舎(福永畜産)が、臭いがしないことはすでに紹介したが、「ウエルネス」のνG7量子水は、アンモニア臭を消すことがわかっていて、病院や老人介護施設特有の臭いの他、ブタの豚舎、ニワトリの鶏舎などの悪臭を消すために利用されている。
『νG7量子水』(ヒカルランド)の第8章「νG7量子水の効果を実証する学術・研究成果」では「養豚場の臭い」に関する体験談(ケース6)が載っている。
「2016年10月8日、宮崎県・吉井養豚の臭いセンサーの数値です。場内の臭いもほぼなくなりました。5月のνG7を取り付ける前は、センサーは測定不能でした」
というメール文と一緒に送られてきた写真データによれば、センサーの数値は「0・33」となっている。
この数値は、1以下の臭気「やっと感知できるニオイ」を意味する、0台の「無臭」レベルだということである。
水だけで、迷惑施設のはずの豚舎が「無臭レベル」になるのだから、もっと多くの施設で使ってもらいたいと思う。
使えば、臭いに関する様々な悩みが解消する。
──すごいですけど。ちょっと、俄には信じられないのが玉にきずということでしょうか?
νG7量子水のユーザーから届く「臭い」に関する体験談の一つは、尿の臭いがしないというケースである。
「老人特有の臭いのしない老人ホーム」として『νG7量子水』に登場する宮崎の「川南ひばり」施設長は、νG7量子水導入後の変化を「まず最初に感じたことは、臭いがなくなったということです。それまでは玄関を入ったときに尿の臭いとか体臭とかいろいろあったんです」と語っている。
しかも、自宅でも利用するようになって、ご主人のワキガ臭が消えたと半ば驚きをもって語っている。
また第5章の「赤ちゃんのアトピーは母乳が原因だった」のページに登場する尾道市でお菓子の製造販売「おのみちドットコム」を経営しているS夫妻が、気がついたことの一つが、自分の娘と周りの赤ちゃんとのちがいであった。
「ウチに来る小さなお子さんでも、オムツを替えるときは、周りに臭いが充満するのに、娘のオシッコは全然臭くなくて水みたいなんです」
と語るように、周りにもそのちがいがわかるため、量子水を持って帰るようになり、その後、νG7量子水のユーザーになっている。
νG7量子水は、ベジタリアンを目指すよりは、はるかに簡単に体臭等の臭いを消すことができるようだ。
(次回は、マクロビオティックの健康の条件について)
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