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「西郷輝彦トリビュートライブ」イベント         フォトギャラリー   「東大阪鹿児島県人会」創立10周年記念のお祭りに行く

更新日:11月4日

「西郷輝彦トリビュートライブ」イベント         フォトギャラリー 

 「東大阪鹿児島県人会」創立10周年記念のお祭りに行く


「ふるさと」を思う気持ちは、人それぞれですが、石川県金沢市出身の作家・室生犀星は「ふるさとは遠くにありて思うもの」と歌っています。

 正しくはどんな詩だったかなと、ネットで「ふるさと」を検索すると「ふるさと納税」ばかりが出てきます! その人気からは、ふるさとを思っての納税とは建前で、いかに地方の物産を有利に手に入れるかとの本音が透けて見える、そんな時代です。

 と、そんなことを考えさせられたのは、2024年10月14日、スポーツの日に、東大阪の花園中央公園・噴水広場で開催された「西郷輝彦トリビュートライブ」イベントに出かけてきたからです。

 当日、午前11時からという「お祭り交流会」では、すでにオープニングを飾る「やぁにんじゅOHANA」(奄美創作エイサーチーム)による踊りと太鼓の響き、歌が流れていました。やぁにんじゅは琉球語、OHANAはハワイ語の「家族」の意味です。

 一日中楽しめる「お祭り交流会」は、ふるさと・鹿児島ゆかりの人たちがあい集うふるさと並びに地域親交のステージです。会場には、鹿児島県物産展の他、お祭りには欠かせない焼きそば、かき氷などの屋台が並んでいました。

 トリビュートライブは「お祭り交流会」注目のイベントです。

 普段は表舞台には立たないという、2022年に75歳で亡くなった西郷輝彦の夫人・今川明子さんの話を聞けば、西郷輝彦が彼女と3人の娘たちに見守られての死は残念ではあっても、幸せな最期だったことがわかります。

 父の音楽面の才能を引き継いだという3女の今川宇宙さんの歌は、自分で「変な歌なんですけど」と語るオリジナル「わに座流星群」など、音楽の他、絵の才能もある個性豊かなマルチアーティストによる歌詞と曲の内容です。

 彼女の最初のアルバムは「小規模メルヘン」。収録された「こっから先全部夢」など、そんな自由な楽しさは、偉大な父とあたたかな家庭から生まれているようで、彼女の歌に父親の形見であるギターが大きなパワーを生んでいます。

 今回、初めてだという、現役のころの彼女が知らない父を知るバンドメンバーとのライブの数々に、知らないうちに深く感動していました。


「お祭り交流会」の主催は「東大阪鹿児島県人会」(栫健三郎会長)、東大阪スポーツ・文化協会。後援は東大阪市、鹿児島大阪事務所です。しかも、今回は同県人会の「創立10周年」という記念すべき年です。

 当日の来賓である東大阪市の野田義和市長、地元の前・衆議院議員や府会議員らの祝辞を聞いていれば、今回のもう一人の主役は、栫会長だということがよくわかります。

 その栫会長(社労士栫総合事務所代表)は、鹿児島出身力士・明生力の関西後援会会長です。いわゆる“タニマチ”を務めるのも、鹿児島への郷土愛があってのことです。

「東大阪技建株式会社」(栫健三郎社長)、「株式会社アースドクター」(栫英司社長)などの会社を一部後継者に任せつつ、自らはまだ日本のため、つまりは郷土のためにやるべき事業、地域活動に力を注いでいます。

 その努力と熱意は、表からはよくわからない面もありますが、そのやっていること、やろうとしていることを知るにつけ、誰もができることではないことだとわかります。

 東大阪鹿児島県人会のイベントを見ていると、栫会長をはじめとした参加者のふるさと鹿児島への思いの深さに頭が下がります。


 掲載写真について

会場はラグビーの聖地「花園」にあります。ラグビー場とグランドのある競技場に挟まれた広場を歩いていると、県人会の女性から、当日のパンフレット代わりの立派な小冊子「東大阪鹿児島県人会創立10周年記念誌」と県人会の名入りのタオルを渡されました。

 いまどき「ずいぶん気前がいいな」というのが、最初の印象です。しかも、ステージ下には地元・子鹿酒造から提供された焼酎が100本ほど並んでいて、栫会長が集まった人たちに一本ずつ手渡していました。

 コロナ下、4年ぶりの開催という、この手のイベントにつきものの「花火大会」は、警備の都合上、開催を見送ることになったそうです。

「花火があるとないでは、人の出が違う」と話してましたが、たまたま翌日朝のNHKニュースで、島根の牛の角突き、福井の恐竜縫いぐるみ競争、北海道のササラ電車準備といった地域のニュースの一つに、宮古島海上での三線披露イベントが紹介されていました。

 テレビを見ながら、西郷輝彦トリビュートライブを紹介してもよさそうなものだと思ったことも「東大阪鹿児島県人会」の活動が、もっと広く知られるべきではないのかと、敢えて多くのメディアに先駆けて紹介する理由です。

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