そうか、ゴルフには「形」がないから上達しないのか!?
「世界初・特許ゴルフ術教えます」9 かこいゆうぼう塾長
トッププロがアマチュアに負ける?!
2022年10月、日本のメジャー大会の一つ「日本オープンゴルフ選手権競技」(日
本ゴルフ協会主催)が開催されました。
脚光を浴びたのは、トッププロによる競演ではなく、アマチュアの蝉川泰果(東北福祉
大)が優勝したことでした。95年ぶりのアマチュア制覇という快挙ですが、プロの面目
は丸潰れです。
なぜ、トッププロがアマチュアに負けるのでしょうか。
昔も今も多くのゴルフ理論書・指導書の他、図解や分析動画、最近はAIを用いたシュ
ミレーション、IT診断などがあります。
どれもが有効のようでいても、実際に上達者が急増したり、自己流ゴルファーが減った
という話は聞こえてくることはありません。
要は「特許」に値する理論・指導法がないため、思うような成果が得られないのです。
別の言い方をすれば、ゴルフには日本の武道に付き物の「道」そして「形(かた)」が
ないからだというしかありません。そのためメジャーでの優勝を左右する豪快、絶妙な一
打に感動したかと思えば、アッという間の成績不振・スランプに、見ているほうが唖然と
するのです。
世界ゴルフランキングと武道の段位
先日、ラジオで武田鉄矢(海援隊)が話してました。ゴルフの打ちっぱなし(練習場)
に行くと、そこには多くの高齢者がボールを打っています。
同世代の高齢者を見て、彼は「何であんな暗い顔をして球を打っているんでしょうね」
と、男女の脳のちがいをテーマにした話の中で語っています。
確かに男性が求道者のような顔をしてゴルフに向かっているのに対して「テレビで見る
女子プロは、見ていても楽しそうに話ながらプレーをしている」と、相手の女子アナも話
していました。
男性の脳は常に「問題を解決しようとする」という働きをするのに対して、女性の場合
は常に対話を求めている、コミュニケーションが特徴だということです。
以上は、ゴルフ練習場で見たゴルファーの不機嫌な顔に関する武田鉄矢の分析ですが、
楽しめなければゴルフを趣味にすることはできません。また、楽しめなければゴルフが上
達することもありません。
ゴルフと武道の大きなちがいは、武道に不可欠な「形」が、ゴルフにはあるようでない
ということです。
東京五輪の空手の形の競技で、男子は金メダル、女子は惜しくも銀という結果に終わり
ましたが、その形の見事さは世界に感動を与えました。特に、女子の形の凛々しさは強さ
がそのまま美であることを世界に示しました。
ゴルフにも大舞台での真剣勝負に、選手たちのそれぞれのライフストーリーが絡み合っ
ての感動がつきものですが、そこに道はありません。ゴルフにあるのは、目まぐるしく変
化する世界ランキングです。あるいは賞金王ランキング、つまりはカネの世界です。
それに対して、日本の武道には明確な形があり、上達のレベルが段位によって示されて
います。力でもカネでもなく、武道はすべて礼に始まり礼に終わります。
ゴルフにもそれぞれの名選手の形があるようでいて、形たりえないのは、言葉あるいは
図解で示しても、理論がないため、たまたま上達すればラッキーではあっても、大半は画
餅(絵に描いた餅)に帰すからです。
どんな名選手の“形”であっても、しょせん自己流でしかないのです。
ゴルフ上達の「形」を特許にする
ゴルフの指導理論、上達法を言葉で説明することは難しいものです。
その不可能とも言える難しさを、宇宙や自然を支配する法則「黄金律(比率)」を用い
て解明した指導原理・上達法「黄金ゴルフ理論」が、2022年6月、世界初の特許取得
という快挙をなし遂げたことは、すでに紹介しています。
特許の正式名称は「ゴルフ練習設備及びゴルフ練習用具」。自然の法則に基づく、具体
的な練習設備や練習用具に関するものです。
当連載では、自己流ゴルフではなく、確実に上達する法則・ヒントを提供し、少しでも
ゴルフの楽しさを味わってもらうことを、第一のテーマにしてきました。
かこいゆうぼう塾長がゴルフの特許にチャレンジし、黄金ゴルフ塾の展開を始めたのは
これまでのゴルフ理論、ゴルフ上達法、練習法ではゴルフにチャレンジする人は多くても
挫折するゴルフファンが数多くいるためです。
その点、本来の「道」には絶対的な真理・普遍性がベースにあります。だからこそ、努
力をすれば、確実に上達します。上達すれば達成感もあり、楽しくもなります。
つまり、ゴルフにこれまでなかった「形」こそが、実は黄金ゴルフ理論であり、だから
こそ取得できた特許の価値・本質なのです。
ゴルフに役立つ柔道の技
かこい塾長は学生時代、柔道の選手として活躍したことがあります。実際に有段者(3
段)で、2段昇段時、3段昇段時の前座で模範演技の経験がありました。
柔道を学んだことが、ゴルフでも掌や足裏の力の入れ方、親指や小指の使い方など、意
外なところでゴルフに応用できるとわかり、かこい塾長は「柔道をやっていて良かったな」と思うとともに、気がついたのが形の重要性ということです。
「ゴルフには柔道にあるような形がないから、上達しないとわかったんです。ですから、
特許ゴルフ術『黄金ゴルフ理論』は柔道など武道の形に相当するものなのです」
その形がなかったため、世界のトッププロが優勝したかと思ったら、予選落ちしたり、
何かと成績が安定しないというわけです。
柔道は最初に、基本の形(投げの形)である手技・足技・腰技の9種類を身につけ、さ
らに真捨身技・横捨身技の6種類、計15種類に左右を合わせて30の技を覚えていきま
す。体の小さいもの、大きいものなど、ハンデはあっても、基本的に人並みの練習・努力
を続ければ、やがて黒帯になります。そして、初段から2段、3段、4段と確実に上達し
ていきます。
投げの形と並んで、柔の形として第一教の突出から、第三教の両眼突まで計15種類の
技があります。柔道の昇段審査は、投げの形と柔の形などの習熟度によって決まります。
若くして黒帯(初段)になり、自分の強さに自信を持ち始めたかこい塾長は「力には自
信があったのですが、初段の頃、いざ2段を相手にしたら、まるでコンクリートの壁のよ
うに、相手はビクともしないんです。2段になって3段、3段になって4段を相手にした
時も、力の差は歴然としていました」と語っています。
柔道の段位には明確な差があります。素人が全国大会に出て、優勝することなどあり得
ません。
その点、ゴルフには形がないため、4大メジャー、マスターズに優勝した、いわば名人
(ゴルフランキングのトップ10)でも、ちょっとしたことで、成績が安定しないまま、
予選落ちのような不名誉な展開になります。ゴルフにある形は、結局のところ、プロゴル
ファー、プロゴルフコーチであっても、自己流と独断、困った癖でしかない証拠のような
ものです。何ともわかりやすい道理です。
最強の健康長寿スポーツ「ゴルフ」
柔道や剣道、空手などの武道は形があることにより、無理なく、順を追って上達するこ
とができるようになっています。残念ながら、ゴルフにはそれがありません。
その形を特許ゴルフ術「黄金ゴルフ理論」として示したのが、これまで取り上げてきた
5つの基本の形(5つの自然法則)と、これから取り上げていく7つのルール(7つの技
術理論)です。
ヘタウマで終わる人が多い中で、ゴルフもまた形を身につける真の「ゴルフ道」、町の
ゴルフ練習場(インドア・アウトドア)も「ゴルフ練習道場」として、再スタートする必要
があるというのが、かこい塾長の指摘です。
そのとき、最強の健康スポーツ、長寿スポーツとして、ゴルフは100歳でも楽しめる
理想の健康法になります。
自然の緑の中を歩いて打って回るゴルフは、特許ゴルフ術「黄金ゴルフ理論」を身につ
ければ、さらに上達して、楽しく、健康長寿を手に入れられる、こんないいスポーツはな
いというわけです。
自己流(我流)をいったんリセットして、素直に向き合えば、誰でも容易に安定上達し、
いくつになっても楽しめる健康ゴルフを自分のものにするため「黄金ゴルフ理論」に、改
めて取り組んでほしい、というのがかこい塾長の切実な願いです。
(次回は「7つの技術理論」のイメージについて)
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