ウエルネス情報1 「老舗温泉旅館、自慢のかけ流し温泉のレジオネラ菌汚染」
「ちはら温泉ふれあいの湯」はレジオネラ菌ゼロ!
基準値の3700倍のレジオネラ菌
1年以上、ゲームのようなロシア・ウクライナ戦争が続いている世界で、何が起きても
そうそう驚いてはいられません。
日本でも、毎日のように呆れた事件が起きています。そんな一つ、2022年12月に
福岡県筑紫野市の老舗温泉旅館「大丸別荘」で、大浴場のお湯から基準値の約3700倍
のレジオネラ菌が検出され、しかも保健所に虚偽の説明をしていたとして、2023年2
月末、ニュースになっていました。
1865年創業の老舗で、昭和天皇も泊まったことがあるという由緒ある旅館です。そ
の老舗が、県の条例で週一回以上、全ての湯の入れ替えが義務づけられているにもかかわ
らず、何と年2回の休館日にしか湯の入れ替えをしていなかったのです。その結果のレジ
ノネラ菌汚染です。
後日、記者会見を行った社長は、事実を認めた上で、認識のあまさを反省していました
が、批判の声は止まず、事件の責任を取る形で遺書を残して、命を絶つ結果となっていま
す。
何とも残念な思いにとらわれるのは、条例違反はともかく、温泉やプールのレジオネラ
菌は、対策・対処法を知っていれば、実質ゼロにすることができるためです。
ゆはら温泉ふれあいの湯
鳥取県八頭郡若桜町の町営温泉施設「ゆはら温泉ふれあいの湯」は、その昔「湯原」と
呼ばれる地で、温泉が湧いていたそうです。近年では、温かい水が湧いていることは確認
されていましたが、1971年の調査でも湯脈は発見されず、長らく温泉としての利用は
されておりませんでした。
1993年、再度調査した結果、ついに湯脈が発見されて整備されたのが、この町営温
泉施設です。自然の美しさに溶け込んだ素朴な造りが自慢の閑静なお湯の里として、近隣
の愛好者はもちろん、登山やスキー客から人気になっていました。
その人気の温泉施設で、レジオネラ菌汚染が問題になったのが、2014年2月、温泉
の水質検査の結果、レジオネラ菌が最高で170cfu/100ml(基準値は10cf
u/100ml)検出され、改善策が求められる中、同年7月、株式会社「ウエルネス」
のνG7(ニュージーセブン)50A・2連を設置。温泉をフィルターを通してνG7に
流して、運用を開始しました。ちなみにcfuとは、細菌の集団数を表す単位です。
νG7を導入した約11カ月後の2015年1月、水質を再検査したところ、男女浴槽
及びシャワー環境からも、レジオネラ菌が一切検出されませんでした。
νG7導入後、塩素の臭いが減少した、浴槽まわりのヌメリが軽減した、お湯が柔らか
く感じるなど「泉質がいい」との評判を裏づける結果となっています。
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