●ウエルネス情報 『アロハ医学』 アーシング+床生活のすすめ 「けいはんな万博2025」イベントに登場するにジュジュベ・クリニック院長
- vegita974
- 6月3日
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●ウエルネス情報 『アロハ医学』 アーシング+床生活のすすめ
「けいはんな万博2025」イベントに登場するにジュジュベ・クリニック院長

日本の弱体化?
「ウエルネス@タイムス」並びに株式会社「ウエルネス」にとって、貴重なパートナーでもあるハワイと日本を拠点に活躍する「ジュジュベハワイクリニック」(亀井士門院長)が発行している『アロハ医学』(アーシングライフスタイル)は、アロハ医学とともにアーシングそしてライフスタイルを掲げているように、日本では一般的な西洋医学あるいは東洋医学にはない、有意義な健康関連の知識、情報を定期的に届けてくれます。
2025年6月14日には「けいはんな万博2025」のイベント「健康寿命伸長への提案(ウエルビーイングと『意識』の関係性)」に、講師の一人として登場します。
講演タイトルは「内在する治癒力の驚くべき働き」です。サブタイトルは「現代における『自然』と人の関わりを問い直す」です。
今年3月に届いた第7号でも「ドクターシモンの新しい健康のパラダイム」(第7回)で「痛みと病氣を治す『床生活』」について、詳しくレポートされています。
アメリカから日本を見てきたことによって、日本にいてはわからない意外な一面がクローズアップされるのはいつものことですが、今回の「床生活」もまた、わずか数十年前に日本人が失った生活習慣を取り上げて、その失われたものの大きさに驚かされます。
そして、それがそのまま日本の国、文化そして日本人の健康、肉体、精神の弱体化に直結していることに、どれだけの日本人が気がついているのかと思うと、忸怩たるものがあります。
日本とアメリカのクォーターである亀井院長のレポートが重要な理由です。
「痛みと病氣を治す」床生活とは、日常的にしゃがむ動作をする「しゃがみ込み」や床に座る「床座」「床座り」を基本にした日本の伝統的な生活のことです。畳に敷いた布団で寝て、床でくつろぐこと。また、食事や掃除など、日常のあらゆる動作、立居振る舞いがそのまま日常のエクササイズになっていることがわかります。
亀井院長は、同レポートの冒頭部分で「床生活」の結論として「これらの床生活は、欧米の人々には馴染みがなくても、日本では古くから行われてきた生活方式です。床生活は体の慢性痛を予防することに加えて、すでにある痛みを取り去ります。また一部の慢性痛をも予防し、罹患した病氣を治癒していく効果もあることから、床生活は非常に大切な日本の健康文化であるといえます」「そして床生活によって、欧米化した日本の現代人が失った本来の足腰の強さを取り戻すことができます」と、東洋医学博士としての知と体験を語っています。
床生活は、病氣の予防・治療だけではなく「いつまでも足腰が強くいられるための必要不可欠なライフスタイル医学(生活習慣医学)の一環」というわけです。

痛み持ちの現代人
「日本でもハワイでも、多くの方が痛みを抱えて当クリニックにいらっしゃいます」と語る亀井院長は、現代のアメリカにおける一般的な治療法を紹介しながら、その問題点を指摘しています。
「定番の首、腰、膝や足などの慢性痛で医師に相談されている場合は、決まってその部分をあまり動かさないようにと言われ、痛み止めを渡されています」として、アメリカではその薬を常用しても痛みが取れない人が非常に多く、アヘンを原料とするオキシコドン系の「合成麻薬」を処方され、その副作用で苦しむ人も多く存在するということです。
それは大人に限りません。
「最近では、青年や10代の子どもたちまでもが痛みに悩まされ、当クリニックに訪れます。診断名がついた特異性の状態や、原因が特定できない非特異性の痛みのせいで、本来元気に駆け回っているはずの子どもたちが苦しんでいます」
なぜ、このような状態が生じるのかに関して、亀井院長の回答は明快です。
痛みに悩まされる現状とともに、その原因を「床生活から離れて、椅子を使うようになった結果だ」と指摘しています。現代の生活様式の変化です。
現代人が椅子を使うようになったことによって、床に座らなくなり、しゃがむことをしないので、足腰の股関節周りの可動域が固まり、身体に不調をきたすということです。
結果、現代人の多くが地面に踵(かかと)をつけた状態で正しくしゃがむことができない状況は、日本も例外ではなく「現代の問題は、年が若い人々や子どもたちになるほどしゃがめず、足腰が固まっているということです」「床に座れない、またはしゃがめないというこの状況は、慢性痛の社会問題以前に着目すべき、そもそも人体の構造上の異常事態なのです」と、警告しています。
慢性的な痛みの本質は「筋肉の硬直によって血流が阻害されて起こった炎症」であり、いわゆる「血のめぐりが悪い」結果、起こる炎症として「東洋医学では氣滞や血滞、硬結などと呼ばれている」ものです。
その原因は「生活習慣にある」という亀井院長は次のように語ります。
「合成素材の絶縁性の靴によるアーシング不足で血行が滞っていることや、靴に誘発されたヒールストライキング歩行(かかと着地歩行)、高タンパクの飽食の影響で血流が滞ることなどの原因がありますが、それに連なる重大な原因の一つが椅子やソファに座って、床に座らないことなのです」。
床に座らないことが多くの慢性痛の原因の一つであれば、逆に昔のように床に座ることで、それらの症状が改善することも、当たり前ということになります。

床生活で痛みが取れる
「人間はその構造上、しゃがむことで股関節の付け根がよく動くようになり、膝の付け根の可動域も正常になります」「下半身が健康になると全身の骨の配列が正されるだけでなく、腸腰筋などの深層筋が鍛えられ姿勢が整うので、全身の血流が良くなり全身が健康になります」
亀井院長は語っています。
正しい正座も同様で、膝に適度な負荷をかけて可動域を促し、背筋が伸びて健康的というわけです。
「床に座ることの重要な治癒原理はその丹田を活発にすることにあります。丹田とはへその少し下に位置する重要な体の部位で、東洋医学では健康を得るための氣が満ちる部位です。また、武術では体の動かし方に不可欠な動力の起点でもあります」「いにしえの文献では、丹田とは丹薬という体内から湧き出る不老不死の妙薬を作る部位ともいわれ、心身を安定させるために丹田に力が入った状態に保つことが大切であるとされています」
つまり、丹田とはあらゆるものの「要」となるものなのです。
だからこそ「床座によって丹田を活発にする上虚下実の状態を作ることこそ、座って心身を治すという東洋の考え方の基本」というわけです。「上虚下実」とはあらゆる武道、芸事、座禅、呼吸法等に共通する極意です。
「かつての日本ではほとんどの人が床座で暮らしていました。明治時代(1868年頃)
から徐々に椅子が普及したものの、昭和時代(1926年頃)までは人々は座卓を囲んで食事をし、畳の上で一家団欒するのが主流でした」。
「一方で欧米にはそもそも床に座る文化はないので、昔からほとんどと言って良いほど床には座らずにソファや椅子に座っています」
本来、床に座る畳文化を持っていた日本人も、椅子やソファに座ることが多くなっています。
床に座らない欧米での痛みの歴史は長く、慢性疼痛持ちが増えていますが、それは欧米文化を取り入れた日本も例外ではありません。
「女性においては生理痛や便秘が増え、男性では壮年期での尿漏れ、性機能障害、前立腺肥大や前立腺がんも増え、男女で腎臓の病氣や膀胱、および大腸がんも増加の一途を辿っています。これは腹部の奥にある腸腰筋の弱体化や丹田の機能が不活発なことが大きな原因の一つであることから、床に座らない現代人特有の病であるといえます」
こう、亀井院長は警告しています。
「欧米では慢性痛や病氣の原因として『座る』ことが挙げられており、米国の各学会では立ったまま使用するスタンディングデスクなどを推奨し、なるべく座らないようにする生活習慣を勧めている実態があります」
欧米文化を「舶来」(ハイカラなもの)として取り入れるのはともかく、床から離れることによって増えたのが慢性痛と病氣というのでは、いかにもナンセンスです。

西洋文明の呪縛?
「日本国内で特に目立つのが、床に座ることは足腰に悪く、逆に椅子に座ることは足腰に良いという勘違いです。その背景には、残念ながら日本の研究者や、医学の専門家が床に座ることは膝や腰に悪いことであるという偏った情報をテレビ等のメディアで発信していることも挙げられます」
まるで、ハイカラで進んでいるとされた西洋文明の呪縛が、いまなお支配しているかのようです。
ところが、実際には床座りや東洋の床座法の研究が進んで、その良さが立証されてきたのが、近年の研究成果です。
「アメリカを中心に、痛みの改善や病氣を予防する健康法として床座りの勧めも始まっているのは好ましいことです」と、亀井院長は語って、一つの実験を提案しています。
「まずは自分が踵を上げないでちゃんと座れるか確認してみてください。そして子どもが踵を浮かさずにちゃんとしゃがめているか見てあげてください」
それこそ、昔は当たり前だった和式便器でしゃがんだときの姿勢です。いまでは、多くの大人は数分も、その姿勢を続けることが難しくなっています。
日本人が欧米文化を取り入れた結果、使いやすい洋式トイレが主流になっています。そして、日本の床生活が失われたことによって、多くの慢性痛、病氣に悩まされるようになっているわけです。
「足腰の可動域が固まった現状に比例するように、慢性痛患者は増えています。たとえ薬を使っても、手術をしても多くの痛みが完全に消失することがないのは、床に座っていないという根源的な原因があるからです」
そこには、昔からの日本の文化、生活の知恵が西洋文明の導入とともに失われているという意外な事実があるわけです。
亀井院長は現在、療養中の方には「床に座ることで健康を取り戻す」ことができると、意識して「上虚下実の精神で丹田を活性する座法による生活習慣医学を実践してくださいとアドバイスしています。
「痛い箇所、病氣の箇所に良い氣がめぐることで自然治癒が発動します」と亀井院長は語っていますが、日本では痛いところをあまり動かさないようにと言われていることが多いため「痛いから無理だ」と最初から諦めている人がほとんどということです。
大切なことは、膝や関節に限らず、どの箇所でも「痛いから曲がらないのではなく、曲がらないから痛い」と認識することだと指摘しています。要は、凝りがあるから痛いということであり、凝りをほぐして血流を良くすれば痛みは消えていきます。
亀井院長が床生活を推奨する理由です。

いますぐできる社会貢献
以上『アロハ医学』第7号から、亀井院長の「痛みと病氣を治す床生活」について紹介
しましたが、同誌にはその他、アーシング研究所ガエタン・シュバリェ所長の「母なる大地の癒しの力」、丸山アレルギークリニック・丸山修寛理事長の「医療現場で活かしている形」、Tokyo DD Clinic・内海聡院長の「心の絶対法則による精神構造分析法」などの医学情報が和訳・英訳と一緒に掲載されています。
他にも「武医道」、「食国(ヲスクニ)」、「生活の中の薬草」など、興味深いレポートが満載です。
今回、ふと目についたのが、富樫まり子さん(クンダリニーヨガ教師)の「いますぐできる社会貢献」です。何かと思ったら、彼女が普段から行っていることは「光を広げる」方法だということです。
困っている人、必要としている人に、上から金色の光のシャワーが降り注ぐことをイメージしながら、いわば光を贈る、光になるということです。なるほど、光を広げる、その一つこそが『アロハ医学』のそれぞれのレポートというわけです。
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