ウエルネス情報　インドの貧困地域に学校をつくった歌手ミネハハ　ブッダガヤ「ミネハハ・スクール」から、日本の中学校へ

vegita974
5月5日
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更新日：5月6日

ウエルネス情報　インドの貧困地域に学校をつくった歌手ミネハハ

　ブッダガヤ「ミネハハ・スクール」から、日本の中学校へ

　何がエビデンスだ！

「みんなちがってみんないい」のメッセージは、３・１１東日本大震災・福島原発事故の後に、ＡＣジャパンの広告で流れた童謡詩人・金子みすずの歌の一節です。

　彼女は、こんな「不思議」についての歌も残しています。

　　私は不思議でたまらない。

　　黒い雲から降る雨が、

　　銀にひかっていることが。

　と始まる歌は、自然の不思議を歌っていて、最後に

　　私は不思議でたまらない。

　　誰にきいても笑ってて、

　　あたりまえだ、ということが。

　と結ばれます。

　科学万能とされる時代に、多くの不思議をその科学が解明できていないのが現実です。

　量子水についても似たようなもので、データを見せて、多くの結果が得られている現場を見せても自分が理解できないため、単なる「不思議」にされています。

　知識に頼れば、見えるはずのものも見えなくなります。

　多くの水を見てきた歌手ミネハハさんは、頭で考えることは神から言われたこととはちがう「人間様の勝手な考えだ」として、知識の先にある知恵、恵みを知ることの重要性を語っています。

　知識とは知を識別すること、分けることによって理解する方法です。知恵とは、その言葉通り、知の恵みです。素直に受け入れれば、人間にとってはありがたい恵みになるわけです。

　そのことを知っているミネハハさんは、ウエルネスの量子水、開発者の野村修之社長にとって、実に心強い理解者であり、応援団です。

　最近はヤケ（？）になって、野村社長も「何がエビデンスだ」と開き直ったかのように頭でっかちで、子どものような素直さと柔軟性、つまりは想像力のない科学者を相手にするバカらしさについて、隠そうともしていないようです。

　そんな野村社長にとって「自然＝神」を明言するミネハハさんは、量子水ファンという以上に、お互い言葉にしなくても、モノを見て、使ってみて、あるいは歌を聞けば理解し合える貴重な存在のようです。

　これまで、特に接点のなかった彼女と野村社長が会ったのは、２０２４年４月に尼崎で開催された日本熊森協会の全国大会で、ゲストにミネハハさんが登場したためです。

　たまたま熊森協会会員の筆者が、代わりに野村社長に出席してもらったものですが、ちょうど彼女が九州の「いいもの研究所」のやまかわそらさん（清水幸子）を通して、νＧコア５・５連式シャワーなどの量子水グッズを愛用し始めたタイミングで、出会うべくして出会ったということです。

　貧しい子どもたちの希望

　ミネハハ・スクールって、知っていますか？

　インドでもっとも貧しい地域と言われるインド北東部のビハール州ブッダガヤに、いまでは２校できています。

　もともと、創立者であるミネハハさんと、インドの青年ダルさん（ダルメンドラ・クマール）は、２００６年２月、仏教の聖地ブッダガヤで出会いました。

　お釈迦様が悟りを開いたマハモディ寺の菩提樹の樹の下で、彼女がお釈迦様に歌を捧げていたときのこと。歌い終わると、彼女の歌に感動した二人の青年が駆け寄ってきて「ミネハハさん、私たちの村には子どもを学校に通わせる歴史がありません。行く学校がありません。お願いです。私たちのために学校を建ててください」と、熱心に迫ってきたのです。

　その一人がダルさんでした。日本人の奥さんがいて、日本とインドの両方で仕事をしているため、日本語も話します。

　突然の、しかも突拍子もない話ですが、青年たちの熱い思いに打たれた彼女は、教育機会のない村の子どもたちのために、彼らと一緒に学校を建てようと心に誓ったのです。

　事実、そのわずか１年後、ブッダガヤに「ミネハハ・スクール」が誕生しました。当時は、大きな木の下で開かれる無償の青空教室ですが、１０年後の２０１７年にはＣＢＳＥ（中央中等教育委員会）認可を受け、正式な学校として認められています。

　いまでは校舎も２つになり、小・中・高校を擁するまでになっています。

　ミネハハ・スクールを中退した人もいるということですが、これまでの卒業生はおよそ９００人。スクールバスも３台あるとのことで、多くの課題、困難を抱えながらも、ミネハハ・スクールはインドの貧しい子どもたちの希望となっているのです。

　歌に導かれたこととはいえ、実に頭が下がる活動とその成果です。

　ミネハハ・スクールは善意で支えられていることもあり、常時、支援金を必要としています。袖振りあうも他生の縁です。心ある者の一人として「ご支援のお願い」に「１万円でも構いません」とある、ささやかな浄財を振り込むことにしました。

　振込先は「りそな銀行」日本橋支店　普通　０３９４３４６　ヤダブ・ダルメンドラ・クマールです。

　ちなみに、スクールバスを寄贈してくれたのは、新潟の株式会社コロナの内田力相談役

（当時は会長）です。

　子どもたちのために

　ミネハハさんの本名は、松木美音です。英語の教師をしていたアーティスティックな父親が、松の木にそよぐ風が美しい音を奏でるようにとの願いを込めてつけられたということです。

　生まれてすぐカトリックの洗礼を受けたという父親は、教会に通うことはなかったようですが、本当の神とは何かを、ずっと求めてきた人です。いろんな宗教を学んだという、その父親から彼女は「神とは大自然そのものである」と教えられたということです。

　名は体を表すと言いますが、まさに歌はミネハハさんの天職です。

　小学校に入学して、国歌・君が代を歌う彼女の才能を見いだした先生をはじめ、どこでも彼女は音楽のプロに認められて、１８歳のときにスタジオミュージシャンとしての活動をスタートします。

　やがて、彼女が歌えば商品が売れると、ＣＭソングの依頼が殺到。いつしか「ＣＭの女王」と呼ばれるようになりました。

「フジカラーで写そう♪」「ブルーレット置くだけ♪」「人形の久月」「クロネコヤマトの宅急便」「ＪＲ東海」などなど、およそ３３００曲のＣＭソングを歌っています。

　知らないうちに稼ぎに稼いだときもあったという彼女は、３０代のある日、アフリカを３カ月旅して、そこでマイクも照明も屋根も何もない中、無邪気に歌い、祈る子どもたちを見て歌うことの原点に帰ろうと決心。帰国後の１９９４年、ソロ歌手ミネハハとしてデビューしました。お金のための歌ではなく、一人ひとりの心に届ける、本当の自分の歌を歌うことにしたのです。

「歌と結婚した」という彼女にとって、ミネハハ・スクールの生徒たちはかけがえのない子どもたちです。

　いまも、年に一回はインドの子どもたちに会いに行くそうです。そして、インドの子どもたち同様、今後は「日本の子どもたちの教育のほうも大事かも」と、日本の中学校での歌の授業（コンサート）を無償で行っていくと話していました。

　彼女の歌を聴いて「ホンマモンを初めて見た」という生徒たちからのアンケートが４７０枚届いたそうです。そこには思春期を受験勉強などに縛られる生徒たちの張り裂けそうな心の声が記されていたのです。

「いま学校回りをしている」という彼女は、自分の体験から「あなたたち、自分のために生きなさい。人に好かれることなんか、考えなくていいのよ」と、普段、先生たちが言えないことを大きな声で語っています。

　それは自らを“歌う先導者”として「未来ある子どもたちのため、日本を甦らせたい」との思いがあるからです。

　彼女の「子どもたちのために」というメッセージは、ウエルネスの野村社長のビジネスの原点にある思いにも共通するものです。