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絶対得するビーガン&ベジタリアン

更新日:2021年7月19日

…禁肉法が必要な21世紀。







──禁肉法ですか?


 その昔、禁酒法がアメリカにあった。当時、密造酒製造でぼろ儲けをしていた暗黒街の帝王アル・カポネと連邦捜査局FBIとの暗闘は、多くの映画やノンフィクション作品になっている。

 イスラム国家の多くは、いまでも禁酒法が生きている。

 コロナ下の日本でも、三度目の緊急事態宣言が発令されて、全国で営業時間の短縮とともに、酒類を提供する飲食店の休業要請が行われた他、大手外食チェーン店でもアルコール類の提供を自粛している。

 客のほうも、多くの店で「7時がアルコール類のラストオーダー」と聞いて、大げさに言えば、自由にお酒を飲めない時代が来ていることを痛感することになる。

 ネット上でも禁酒法への第一歩だと取り沙汰される中で、コロナ騒動は意外な影響を世界に及ぼしている。

 そのうち酒が飲めなくなる日が来るのかと不安になる中で、日本では若者やタレント、アスリートらが、何かあると相変わらず「焼き肉食べたい」と吠えている。だが、時代は確実に、禁煙から禁酒、さらには禁肉法の方向に向かっている。

 事実、一足先に海外で論じられたのも、禁酒ならぬ「禁肉法」である。



「ミート・フリー・マンデー」って、ポール・マッカートニーの?


 コロナ騒動前のことだが、2019年10月配信のザ・テレグラフ(英国)が「肉食は禁煙同様に禁止される可能性がある、自然を大規模に破壊する行為は『エコサイド(環境・生態系の破壊)』の罪として裁かれるべきだ」と、英国の著名な弁護士が訴えたと、日本でもニュースになっている。

 このところ、すっかり定着した形のマクロビオティック(玄米菜食)とともに、さらに厳格なベジタリアンを意味するビーガンなる呼び方が市民権を得つつある。

 ザ・テレグラムによると、弁護士のマイケル・マンスフィールド氏は、肉や乳製品の消費をやめることを促す活動「ビーガン・ナウ」を設立。肉食のための畜産がいかに地球環境を破壊しているかを警告するとともに、地球温暖化や生態系の意図的な破壊を引き起こした人を罰する法律の制定を求めている。

 その背景には、肉食のための畜産のナンセンスな実態がある。よく言われるのが、牛肉1キロを生産するのに、エサとなる穀物11キロ、豚肉では7キロ、鶏肉では3キロが必要となることだ。世界では飢えで苦しむ多くの人たちがいて、子どもたちの8人に1人が栄養不足で亡くなっている。

 少しでも肉食を減らせば、彼らが救われる可能性も出てくる。

 気候変動と食、特に畜産による弊害を少しでも減らすために、ビートルズ元メンバーのポール・マッカートニーが、誰でも実行可能な生活習慣の変更として、毎週一回は肉食を控える「ミート・フリー・マンデー」を提唱したのは、二〇〇九年六月のことだ。

 何しろ、世界中で排出される温室効果ガスのうち、農業由来のものが約15%から25%あるとされるが、その大半を畜産が占めているからだ。



代替肉ブームとか「ビヨンド・ミート」は最近よく耳にしますが?





 アメリカではビヨンド・ミートやインポッシブル・ミートなどの代替肉がハンバーガーチェーンなどでも使われるようになっている。環境対応のESG投資を追い風に、2019年には植物肉専業として、ビヨンド・ミートが初めて米ナスダックに上場されている。 ブームは日本にも上陸。ビーガン仕様のハンバーガーが食べられるようになるなど、多くの動物肉の代替肉マーケットが活気づいている。

 事実、食品メーカー以外からも、信越化学工業が欧米市場を視野に植物肉素材に参入、植物肉の形状を安定化させるための食用接着剤を製造する。通常、肉のつなぎ役に使用される卵白などが不要になる。

 いかに動物由来のものを排除するか、熾烈なビジネス開発競争が続いている。

 もともとは健康志向というごく個人的な利益から注目されてきたものだが、近年の環境問題の深刻化、CO2削減が全地球レベルでの課題となる中で、その対応を企業も個人も迫られつつある時代でもある。

 昨今のマーケットの充実ぶりは、まるで、やがて来る禁肉法の世紀に備えているかのような用意周到さである。



「エシカル」は最近のビジネスのキーワードの一つですね?


 動物倫理学からの問題提起では、例えば国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、2019年に「肉食を減らすこと」を温暖化対策として位置づけている環境面、温室効果ガス排出削減の切り札としての禁肉生活に加えて、もう一つの流れは動物倫理学の面からのものである。

 エシカル(倫理的)消費、エシカル経済といった表現が、近年よく見られるようになってきたが、動物倫理学では「動物利用を廃絶もしくは縮小すべし」という規範を提起している。

 そこでの個々人に対する具体的な実践例が「肉を食べないか、それができなければなるべく食べないようにする」というものだ。理由は、動物に苦痛を与えてはいけないということ。われわれと同じように苦痛を感じる動物なのに、人間側の都合でペット用と畜産用に分けて、一方は大事にして他方は虐待するのは不当だということである。

 禁肉法が必要とされる理由であり、国連が提唱している世界の指標SDGs(持続可能な開発目標)を達成するためにも、大いに必要とされる考え方というわけである。



ゲップをしない牛がいるんですか?





 最近は牛をはじめとした家畜のゲップ(消化管内発酵)が地球温暖化の大きな原因であることが、少しずつ知られるようになっている。

 何しろ家畜のゲップによるメタンガスは、CO2の25倍の温室効果があるとされる。だが、現実には家畜のゲップをなくすことなど、およそ不可能だというのが常識である。そのため、考え出された対処法が、牛肉やミルク製品の消費を削減するというもの。牛の頭数を減らす以外に方法はないとの認識から出てきたのが、ミート・フリー・マンデーであり、禁肉法である。

 家畜のゲップをどうするかという難題に対して、興味深いのが、九州・長崎にはゲップをしない牛のいる牛舎があることだ。

「ウエルネス」のホームページや書籍『νG7量子水』(ヒカルランド)には、長崎県天草の福永畜産(福永修一代表)が登場する。

定期的に口蹄疫や豚コレラなどの伝染病が問題になる畜産の現場で、福永畜産では牛舎の一角、入口脇がいわば応接スペースになっている。

 写真やビデオを見ればわかるように、45頭ほどいる牛舎の右手には黒く見える牛糞由来の堆肥が大量に積まれている。左手には牛たちがノンビリ過ごしている。

 現場を知らなければ、そこでは牛舎の臭いに鼻を摘み、牛の鳴き声やゲップの音に悩まされながら、大声を出して会話をしていると思っても不思議ではない。しかし、それではとても応接スペースには使えない。実際には、すぐ脇に牛たちがいることを忘れそうなほど静かである。

 しかも、そこは通常の畜産現場を知る者には「臭いが消えた」牛舎である。人間だって臭うのだから無臭なわけではないが、悪臭の原因である鼻をつくアンモニア臭はない。

 そんな福永畜産の牛舎だが、初めから臭いがなかったわけではない。それどころか、臭くて有名な牛舎だった。

 当時は現在ほど、環境や臭いが問題になることはなかったが、それでも悪臭は悩みのタネであった。

 牛舎の先には地元の小学校があり、登下校時に牛舎の前の道を小学生が鼻を摘みながら「クサーイ!」と言って、小走りに駆け抜けていく。猛烈な臭いで有名であった。

 そんな牛舎が「ウエルネスのνG7(水を活性化させる6角形のコア=ヘキサゴンフヘィールドコンバーターを組み込んだ装置)を付けたところ、一月ちょっとで、牛のアンモニア臭が消えて、半年もせんうちに全然臭わなくなった。それが始まりで、あっちこっち紹介して、いまでは外国からも見学に来るようになってます」と、笑顔を見せる。

 反芻動物である牛は、四つの胃袋を持っており、ゲップをする。

 福永氏の牛舎にゲップをする牛がいないということは、それだけ胃腸内の環境が良好な状態にある証拠だろう。

 そこから言えることは、世界中の家畜が量子水を飲めば、その分だけ二酸化炭素排出が減って、地球温暖化の進行を食い止めることができるということだ。

 家畜に良ければ、当然、人間にも野菜にもいいはずである。

 天草の豊かな自然を背景に、農薬や化学肥料など、発酵を阻害する薬剤や化学物質を含まない水と飼料で育った福永氏の牛舎でつくられる堆肥は、悪臭のもととなるアンモニアがないため、湯気を立てて発酵していても、発火することはない。

 堆肥は80度を超える温度になるため、アンモニアが含まれていれば、簡単に自然発火する。逆に、高温のために通常の菌をはじめハエの幼虫やサナギも死滅してしまう。

 そうやってできあがった堆肥は、いまどき珍しい貴重なものとして、近隣農家が競って欲しがる宝物となっている。



邪魔ものが「宝の山」になるって、何ですか?


量子水の効果は顕著で、臭いが消えるとともに、通常、9~10カ月で出荷する子牛の生育期間が7・5~8・5カ月と、およそ2カ月短縮した。  出荷期間の短縮は、毎月数10万円かかるエサ代が要らなくなるのだから、そのまま2カ月分のコスト削減となり、収益の大幅増に直結する。  しかも、量子水を飲ませた繁殖牛は、通常のウシの羊水が茶色いのに対して、透明になる。それだけ健康な状態での出産だという証明である。  福永氏は量子水を飲んで育った牛は「目の強さがちがう」と語る。そして、外見から骨格がしっかりしていることがわかるため、セリでも高値で取引されるなど、高い評価を受けてきた。  νG7を導入して2年後の2006年に、福永氏が「熊本県堆肥コンクール」に出品したときの堆肥の成分分析結果がデータとして残っている。  JA熊本経済連土壌分析センターの分析結果によれば、水分が72・9%(平均52・4%)、PHが8・8(同8・1)、ECが4・2(同2・6)、全窒素が0・3%(同22%)という具合で、水分が多く、電気伝導率が高い。  そして、牛舎の悪臭のもとである窒素由来のアンモニアが圧倒的に少ないことが分析結果によって証明されている。  結果、残り物が宝の山となっているわけである。  だが、その一方ではこれだけの効果を目の当たりにしても、なお常識に捕らわれているためか、福永畜産を訪れる見学者の多くが、話だけ聞いて、目の前の事実を見ても信じないで帰っていくという残念な現実もある。 (次回は、玄米菜食の効果「臭いが消える」という話)

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