top of page

ジャニーズ問題の本質「男性(女性)止めますか、人間止めますか?」  ジャーナリスト・T氏から届いたレポート

更新日:1月5日


 ジャニーズ問題の本質「男性(女性)止めますか、人間止めますか?」
  ジャーナリスト・T氏から届いたレポート



 なぜ「ジャニーズ問題」を扱うのか?

 社会派ジャーナリストとして、大手メディアの他、かつてあったマスコミ情報誌『噂の

真相』の常連執筆者であったT氏から「ウエルネス@タイムス」編集部に届いた「ジャニ

ーズ問題の総括レポート」を、以下に掲載します。


 もともと「ウエルネス@タイムス」編集部にも「ジャニーズ問題を取り上げないんです

か?」という関係者からの声もありました。その際に、とりあえず答えたことが「すでに

多くのメディアが取り上げている問題だし、いまさら「ウエルネス@タイムス」が論じる

こともないのでは?」ということでした。

 それに対する相手の指摘は「いや、すでに芸能レベルを超えているでしょ!」というも

のでした。

 まさに、それはジャーナリスト・T氏が、執筆前、関係者から言われたことでした。

 そんなこともあり、T氏の論評は「ウエルネス@タイムス」のメッセージと同様の問題

点の指摘並びに本質的な問題提起となっています。


         *                   *


 2023年を振り返ると、流行語大賞は阪神優勝の「アレ」に決まったが、ジャーナリ

ズム・メディア最大の話題は、いろんな意味において「ジャニーズ問題」である。

 その後、自民党・安倍派などの裏金問題と岸田政権の支持率低下など、マスコミは大騒

ぎを演じているが、その図式は基本的に変わらない。

 本来、一芸能界の醜聞が、日本だけでは納まらず、英BBCのドキュメントとなったこ

とで、日本の「失われた30年」と、似たようなメディアの在り方が、問題とされたから

だ。

 それは近年、よく言われたメディアの危機、自由・民主主義の危機を白日のもとに晒す

と同時に、日本のメディア界における黒船襲来を思わせる事態となったためである。

 いかにジャニーズ問題が、通常の芸能事件とは異なるかは、すでに世間の知るところだが、そのことはジャニーズ解散の記者会見に集まった顔ぶれを見れば、よくわかる。

 芸能レポーター、週刊誌記者に混じって、いつもは首相等政治家に鋭く食い込んでいた

「東京新聞」の名物女性記者、統一教会告発で名を上げた鈴木エイト氏など、メディア・

コンサルタントから要注意人物(?)とされた面々が馳せ参じていた。

 実際に、ジャニーズタレントをコマーシャルに用いていた有名企業、テレビ会社など、

あらゆる業界からジャニーズというブランドはじめタレントが消えた他、ジャニーズ自体

社名を「SMILE−UP.(スマイルアップ)」に変えている。

 ジャニーズ問題は芸能から社会、経済問題へと波紋を広げている。

 年末恒例のNHK「紅白歌合戦」からジャニーズタレントの中が消えていたのは、象徴

的だろう。

 そして、12月8日には旧ジャニーズのタレントのマネジメントなどをする新会社の社

名が「スタートエンターテインメント」に決まった。その日は太平洋戦争の始まった真珠

湾攻撃の日である。



 日本のジャーナリズムの限界

「私、盗撮されました!」という「ウエルネス@タイムス」第27号ヘッドラインの一文

を読んで、思わず笑ってしまった。

 被害にあった女性のことを思えば、笑い事でないことは重々わかっていても、痴漢もセ

クハラも、確かにパワハラやいじめ問題も、究極の質問そして解決策は「男性(女性)止

めますか、人間止めますか?」ということを迫られる、そんな時代がやってきたことを実

感したためである。

 ジャニーズ問題の本質的な問題点は、その後、明らかになった宝塚歌劇団問題にも通じ

る人間の性(さが)や業(ごう)に関する一面はさておき、問題が発覚した時点で、しかるべ

き対応が行われていれば、外国メディアから暴露される事態になることはなかったという

ことだ。

 それは英国ではジャーナリズムが他国の話題に関して、十分に機能していても、ここ日

本ではジャニーズ問題に関して、ほとんど機能してこなかったということだ。

 なぜ、機能しなかったのかは、あまり大きな声では言えないが、新聞ジャーナリズムは

世界や政治を自分たちの主戦場と信じており、その他のジャンルは社会ネタとして、読者

サービスの一環として記事にしてきたこと。同時に、ビジネス的な観点からは、各種公演

も文化事業など、新聞社の利益を生み出すツールとなっていたためである。

 つまり、週刊誌やテレビのワイドショーネタは、基本的に一段下に見ていたのと同時に

ビジネスを生む温床のため、スポンサーなどの手前、取り扱ってはこなかった。結果、ジ

ャニーズ問題に限らず、水に落ちた犬は打つが、創価学会・統一教会問題などは、よほど

の事件や被害が生じない限りは記事にならないわけである。

 日本のジャーナリズムの限界とはいえ、霊感商法の被害拡大に新聞ジャーナリズムが、

無視する形で“バックアップ”してきた責任は大きい。



 ジャニーズ記者会見の茶番?

 10月2日に行われたジャニーズ記者会見の場に、統一教会問題で一躍脚光を浴びた鈴

木エイト氏が登場してきたのは、時代の趨勢というよりも、メディアが常に新しいスター

を求めているためであろう。

 だが、ジャニーズの記者会見を見ての感想は、久しぶりの美味しいネタに、いままで沈

黙してきたことなど忘れたかのように、あらゆるメディアが「ジャニーズ様々」といった

感じでハシャギ回っているなということだ。

 そのジャニーズ問題も、いまやなかったかのように、次々と新たなスキャンダルが登場

しているが、基本的な図式は似たようなものである。

 記者会見は、結局のところ「何をいまさら」というしかないが、それはさておき、コン

サルタント会社が作成した「NGリスト」なるものが登場して、メディア関係者はますま

す張り切って、連日、飽きることなく報道していた。

 鈴木エイト氏は「厳しい質問をするジャーナリストをNGにしていた」と説明していた

が、そこでの問題は彼らがどんな質問を用意しているのかということだ。

 鈴木エイト氏は、ズーッと手を挙げていて、無視されていた要注意人物の一人だが、一

体何を質問したかったのか?

 記者会見が基本的に成功したかどうかはさておき「世の中に迷惑と混乱を招いたことに

対する謝罪と責任の取り方、今後のジャニーズの在り方などを報告する場」である。

 質問といっても、基本的に新たなネタや証拠を突きつけるような場ではないため、追求

する大手メディアのレポーターや記者、ジャーナリストの自己満足の色合いが強い。事実

これまで、いくらでも質問する機会があったはずのに、そんなことは忘れて「記者会見の

場で目立とう目立とうとするジャーナリスト、レポーターたちが会見そのものを醜いもの

にしていた」と、誰かが指摘していた通りである。

 ある有識者は「非上場企業のジャニーズに記者会見する必要はない」との暴論めいた発

言とともに、二度にわたる会見は「叩けるときになると一斉に叩き出す」という、メディ

アの残念な実態を指摘していた。

 実際に、鈴木エイト氏は何を質問したかったのか「東洋経済」で書いている。

 被害者の救済についての「心のケア」と「補償」について、さらにはタレントを続けて

いたら得られたであろう「遺失利益」について質問したかったというのであるが、そんな

ことは聞く前からわかっていることだろう。要は、現在検討中、これから一人ひとりに真

摯に向き合うというしかない。

 事実、そのように推移している。そして、そうした解決法が実際には物質面でのもので

あり、心の傷が残っている限り、真の解決となるかどうかはわからないことである。

 そうした個別の問題点を追求していけば、真の解決に至るかどうかは、実はそのときに

なってみなければわからない。

 ホモにしろ、レズにしろ、異性間のセクハラにしても、人間の性(さが)、業(ごう)

に関しては、どこまで法で裁けるかは微妙な問題だからだ。



雑誌「青鞜」の公娼制度擁護論文

 平塚らいてうの「原始、女性は太陽であった」との言葉で有名な先進的な女性を象徴す

る雑誌『青鞜』の創刊号を飾った絵は、テロリスト大杉栄とともに銃殺された伊藤野枝の

作である。らいてうの後を継いで、20歳で2代目編集長となった彼女は、女性の権利を

擁護するとともに、女性の自由な生き方を提唱している。

 だが、彼女がいわゆる進歩的な女性と異なるのは、人間の性や業などの人間性、個人個

人の個性を生かす生き方を認めていたことである。

「青鞜」には彼女の「喰い物にされる女」や「婦人労働者の現実」などの論文が掲載され

時に、風俗壊乱により発売禁止にもなっている。

 彼女が、いわゆる社会的な女性指導者たちと異なるのは、雑誌の記者として、またテロ

リスト大杉栄のパートナーとして、社会の上層から社会の底辺で働く女性たちの現実を見

てきた結果である。

 例えば「公娼制度(売春)」についての論文「傲慢狭量にして不徹底なる日本婦人の公

共事業について」などには、彼女たちが現実を知らないとして、売春を業とする女性たち

には、男たちを喜ばせることに生き甲斐を感じる女性もいると擁護。公娼制度を現実的な

制度と論じている。

 そこでは、私娼を問題視する女性指導者たちを、頭デッカチで机上の空論を弄ぶ人たち

だと疑問を投げかけている。

 大体「青鞜」の平塚らいてうが、伊藤野枝に編集長を譲ったのも、若い愛人との生活を

優先したためである。同じ仲間も似たようなもので、後に社会党から衆院議員になった神

近市子は、東京日日新聞(毎日新聞)記者時代に大杉栄を巡る三角関係の中、鎌倉・日蔭

茶屋事件を起こして、入獄している。


女性から男性への性加害

 男性から男性への性加害はジャニーズでの問題だが、宝塚を舞台にしたイジメなどは女

性と女性との間の問題である。

 男性から女性への盗撮事件の他、男性と女性双方が関わる不倫問題まで、男女間の不祥

事は様々だが、さほど問題にされないのが、女性による男性への性加害ではないだろうか。もちろん、ないわけではない。

 事実、私に限らず、そこそこモテる男、イケメン・二枚目は油断していると、酔った席

が多いが、隣に座ったかと思うと、股間に女性の手が忍び寄ったり、そのつもりもないの

に部屋に引きずり込まれたり、無理やりキスされたりする。

 人にもよるとは思うが「据え膳食わぬは男の恥」とも言われる。そこでは、基本的に事

件になることはない。

 つまり、個人的には襲われて、女性から強姦されるような事態に陥ったとしても、なぜ

か「ありがとうございます」という気分にもなる。そのへんは女性とは異なる男の性かも

しれないが。

 マイナスイオンに関する本を書いていた「生命エネルギー振興会」の創業者・杉原俊雄

氏は、昔は許されていた女性に対する男性の性的な振る舞いが、セクハラとして問題にな

るようなったのは、現代人の生命エネルギー(マイナスイオン)の不足の結果であると語

っていた。



 理想国家は中国か?

 ジャニーズ問題に限らず、近年の「文春砲」とかの頑張りぶりもあって、有名人の不倫

スキャンダルが、まるで人間失格、人類の敵であるかのように糾弾されている。

 殺人を犯したわけでも、重大事件を起こしたわけでもない、ちょっとした火遊びが、命

取りになる。しかも「不倫は文化」と言った石田純一氏ではないが、深くキズを負うケー

スと、まるで問題視されないケースとがあって、その違いが明確ではない。

 実にいい加減な背景にあるのは、不倫に限らず、裏金の問題などが、人間の性と業の裏

返しでもある「嫉妬」のなせる技だというのが、個人的な結論である。

 いまさら昔にもどることはできないが、少なくとも昔はもっとおおらかであったことだ

けは確かである。当時は普通のことが、いまでは両親が子どもと一緒にお風呂に入る年齢が、どんどん低下してきている。

 アメリカでは、例えば父親が娘とお風呂に入っていたら、幼児ポルノ法違反で逮捕され

る。日本も同様の社会になりつつある。

 だが、厳格なはずのアメリカ社会でも、その一方では堂々と(捕まらない間だけだが)

幼児ポルノ、売春などがビジネスとなっている。人間の性は少々のことでは法に従うこと

はできないからである。

 それを法の下で支配するにはどうするか。そこでの理想国家は中国ということになる。

 監視カメラの目がどこにでも張り巡らされていて、監視カメラがないところでも、人民

の目が不正などを見逃さないよう、全員が国家権力のスパイの役割を担っている。

 それでも不倫も不正もセクハラも行われる。そんな人間の性と業に対する挑戦ないしは

実験は、さらにAI(人工知能)などを味方に、成功=支配の道を突っ走っている。

 その究極の選択、別れ道は、人間を止める以外に何があるのか。もう、昔へと戻れない

ならば、人間を止めるしかないだろう。不倫や不正のみならず、お中元・お歳暮といった

日本の文化伝統も、そこでは贈収賄、買収行為とみなされるからである。

 



閲覧数:49回0件のコメント
bottom of page