フォトギャラリー 韓国に翻弄される黄金の国ジパング
「佐渡島の金山」の世界遺産登録問題の行方
「黄金の国ジパング」を象徴する金ですが、江戸時代「世界一」(世界最大級)と言われた産出量と品質を誇った佐渡金山は、いまだ「世界遺産」に登録されていません。
新潟県人ならずとも「なぜ?」という気にもなります。
もともとは、2010年11月に佐渡金銀山が国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)
の世界遺産暫定リストに記載されたのが、最初です。その後、2022年2月、政府が推薦書をユネスコに提出していましたが、不備が指摘されたことから修正して、今年の7月にインドで開催されるユネスコの世界遺産委員会での認定を目指しています。
登録が決定されるかどうか、5月には、諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)の勧告が発表されるということです。
新潟では「今度こそ世界遺産登録を」と、花角英世新潟県知事がオリンピックイヤーの
フランス・パリを訪れて、佐渡の金山の魅力をPRしたといった話題がニュースになっています。
島根県の石見銀山は、一足先というか、2007年にアジアで初めての鉱山遺跡として世界遺産に登録されています。また、2015年には長崎県五島灘に浮かぶ無人島「軍艦島」(端島)が「明治日本の産業革命遺産」製鉄・製鋼、造船、石炭産業の一つとして登録されています。
石見銀山が世界遺産となっている中、佐渡金山の登録がいまだ実現しないのは、不思議にも思えます。そこには金山そのものの価値とは別に、認定の裏側には「軍艦島」でも問題になった韓国などの「反日」の動きもあります。
事実、4月に韓国で行われた総選挙の結果が伝えられると「佐渡金山の世界遺産登録への影響」が取り沙汰されています。
他国の世界遺産登録など、邪魔してもしょうがないだろうと思うのは、われわれ日本人ぐらいなもので、韓国や中国では「反日」が正義という不思議な事態が、いまなお進行中です。
今後、どのような反対があるかはさておき、文句を言う韓国があえて無視する不都合な真実が、金山等にはあります。
金山の歴史は、現代のダイヤモンド鉱区などと似たような一面があります。豪華できらびやかなイメージの裏側、発掘の現場ではマフィアやギャングが、麻薬地帯同様、労働者を奴隷として働かせるシステムが存在しています。公然たる事実・秘密です。
そうした金銀財宝を巡る人間たちの欲と欲が絡み合った世界では、血の契りを原則とする仲間以外は、すべてが敵とみなされる宿命にあります。
以前、現代の山師と称して、日本列島の水脈・鉱脈を探り当てる装置を開発したベンチャー経営者を取材したときに、江戸時代の古文書を見せられたことがありました。
古来から、金山・銀山に関する古文書には、金山・銀山の見分け方から、発掘の仕方、手順そして事後の注意点などが記されていました。
金山の特徴は、全体が黄色く輝いて見えて、黄色い霧がかかるとか、銀山は桃色がかっ
た靄がかかるとか、細かい見分け方が書かれていました。ホントかウソかはさておき、山師はそうやって、日本各地の金山・銀山を探し当てていたわけです。
そこでは、欲の絡んだ仲間割れを避けるため、事後には坑夫は処分するようにとの記述さえありました。日本人でも、時には全員、殺されることもあります。
佐渡金山で働いた韓国人労働者がいたとしても、そこには殺されないだけマシだったというウソのような歴史と現実があるわけです。
それもまた、死人に口なしです。
掲載写真について
地方紙『新潟日報』の地域版には「佐渡」に1頁が割かれているように、何かと言えば佐渡の話題、中でも金山の世界遺産登録問題がクローズアップされています。
新潟空港から佐渡への飛行機便「ときエアー」が、ようやく今年就航になって、空港ロビーには、佐渡の観光風景がステンドグラスのような鮮やかな絵になっていました。
新潟港から佐渡・両津港へはフェリーだと3時間半、ジェットホイルだと約1時間で着きます。飛行機では30分足らずです。
新潟からでも近くて遠い佐渡観光は、大昔はバスで、ほぼ全島旅することができたのですが、いまは主要幹線を除いて、多くの地方同様、すっかりクルマ社会になっています。
佐渡金山は夏でも涼しいのは、多くの鍾乳洞、洞穴などと同じです。
順徳天皇が過ごした真野宮側の公園には、金色の「ひな鷲地蔵」が鎮座しています。
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