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ミュージカル「HERO」とベンチャー企業の文化・広報戦略  「量子水」のウエルネスと「WOX」のメディサイエンス・エスポア

更新日:6月5日


 ミュージカル「HERO」とベンチャー企業の文化・広報戦略  「量子水」のウエルネスと「WOX」のメディサイエンス・エスポア


 企業メセナブーム

 バブル景気華やかなりしころ、余ったお金の使い道として芸術文化の振興並びに支援活動「メセナ」が話題というか、俄にブームになったことがあった。

 ブームはバブルの崩壊とともに去って、長い失われた30年以上が過ぎた今日、どうな っているのだろうか。

 そんなことを考えたのも、2024年7月14日、新潟の「聖籠町町民会館大ホール」 で行われるミュージカル「HERO」(奇跡の僧侶・空海と青年の物語)の協賛・支援活 動 が苦戦している様子が伝わってきたためだ。

 実際に、5月には「ミュージカルHERO実行委員会」から「応援協力のお願い」のメ ールが届いている。

「HERO」の上演に寄せて、原作脚本・総合フロデュースの松岡春和氏は、自らの不思 議な体験を絡めて、今回の舞台について「もし空海が今ここに居て、この現代を見た時、 一体何を私たちに伝えようとされるのか?をメインに焦点を充て創作されています。悩め

る青年・舞人の体験と気づきそれ自体が現代に贈る空海からのメッセージとして描かれて

おり、歴史的な記述から創作された物語とは違う視点の舞台となっています」と記している。

 特に、空海の生誕の地・高知に続く新潟での開催に関しては「越後新八十八か所」の札 所があるなど、空海が新潟の地でも愛されてきた縁がある。

 若き日の弘法大師・空海を描いた「HERO」については「ウエルネス@タイムス」の 第30号で、新潟公演の参加者募集・説明会を訪れたときの様子を紹介していることもあり、大企業はさておき、ベンチャー企業の文化・広報活動について「ウエルネス@タイムス」記者の立場からレポートすることにした。

 広報と広告のちがい

 2024年2月初め、東京・パレスホテルで開催されたワールドピーアール株式会社の 新春懇親会に出かけた。

 前回の23年は、創業50周年を記念して、通常の宴会場で、大々的に行われたのに対 して、今回は規模を縮小しての開催だったが、その盛況ぶりは、その名の通り、PR=広 報の時代を象徴する同社の人気を象徴しているということか。

 創業者である西島幹夫氏は、日本におけるピーアール・コンサルの草分けとして知られ た人物である。

 企業に厳しい要求もしていた先代社長だったが、その姿勢は相手企業のことを思ってのことでもあり、それがやがて信頼につながり、前回の50周年となったわけである。

 とはいえ、時代の変化とともに広告の在り方、企業環境も変わって、最近は企業からの 様々な問題解決の相談、頼まれごとが多くなったという。

 2代目・西島章夫社長は、いまも広告と広報のちがいがわからない企業経営者がいる中 で、広報の重要性とともに、新たな広報の時代をアピールしている。

 同社のホームページには「コミュニケーション力は万全ですか?」とのキャッチコピー とともに、企業の様々な問題解決に取り組む企業姿勢を強調している。

 そこでの広報の役割は、企業の情報分析と危機管理による問題解決能力ということのようだ。

 その点、企業の文化・広報戦略面では、企業の危機管理問題とはいささかかみ合わない かもしれない。文化・広報戦略は企業イメージの向上に役立つとしても、企業に余裕がなければ、端から無理な取り組みということになる。

 事実、文化・広報戦略がワンマン経営者の一存で決まる面がある反面、資金力に劣るベ ンチャーには難しい理由でもある。

 だが「情けは人のためならず」である。

 最近は、ことわざ自体の意味が真逆の意味になっているとも言われる時代だが、何がい つ役に立つかは、そのときになってみないとわからない。


 量子水と酸素補給水  

ミュージカルHEROの支援・協賛金を募るのに「なぜ、そんなに苦労しなければいけないのか?」と思うのも、これまで、自分のことも含めて、ずいぶん協賛金を含めて、お金集めを経験してきたからである。

   新潟の企業は、なぜ率先して金を出そうと思わないのか、不思議である。

 2023年12月の公演の立ち上げ(説明会)という広報の機会に、地元メディアの姿 がまったくなかったことは、ちょっと意外であったが、知らないだけだとは思えない。

 そこで、少しは力になれればと思って、多少はわがままを聞いてもらえそうなベンチャ ー企業2社に話を持っていった。

 1社目は、水を活性化する装置「νG7量子水」の製造・販売ベンチャーである大阪の 「株式会社ウエルネス」である。野村修之社長とは、20年近く前、マクロビオティック 指導者・久司道夫氏(故人)が、米ボストンから日本に指導に来るようになったころ、そ の講演の場で出会っている。

 νG7量子水は長らく、いわば口コミでユーザーを増やしてきたが、最近は地道な活動の成果から、企業等の業務用での使用例が増えていることから、1口10万円を出しても らうことにした。

 もう1社は量子水が、微量の水素を発生するのに対して、同じく「ウエルネス@タイム ス」が推奨している酸素補給水「WOX」の製造・販売ベンチャーである「メディサイエ ンス・エスポア株式会社」(松本高明社長)である。

 メディサイエンス・エスポアは、これまでも「ウエルネス@タイムス」で紹介してきて いるように、関連のNPO法人QOLサポート研究会の後援母体であり、次回「第26回 講演会」が、5月19日にミューザ川崎「市民交流室」で開催される。

 スポーツ面では大阪・淀川の「セプテンバーえきでん」(第26号)、「ダーツ大会」 (第33号)など、様々な形で協賛している。アスリートに愛用されていることもあり、 スポーツ関連並びにNPOでの講演会など、文化・広報活動に関しては、割と積極的だと いう印象がある。

 以上の2社を選択したのは、量子水はエステやマッサージなどの施術後の水分補給に利用されているからでもあり、またダンスの多いミュージカルには、スポーツ同様酸素補給

のためのWOXが、何かと有効だと思ってのことである。

 1口10万円で、公演パンフレット(A4)の半ページ分のスペースを使用できるのだ から、少しは自慢できる広報資料になるはずである。


 平和の事業家?

 これまで「ウエルネス@タイムス」に登場してきたベンチャー企業では島根の「小松電機産業株式会社」(小松昭夫社長)などは、一つの典型例かもしれない。

 各種文化・平和・環境・健康等の関連団体・イベントに対する、後援は数多い。

 もともとはシートシャッター「ハッピーゲート・門番」で成功。さらに、ITを利用し た水管理システム「水神」との2つの事業を柱に、人間自然科学研究所を通した平和関連 事業を展開している。文化・広報戦略は、同社の企業活動の柱の一つになっている。

 そこでの最大の成功事例は、2013年、オランダのハーグでの「平和宮建立100周 年」で、世界のフィランソロピスト(指導的慈善事業家)20人の1人に、まさに世界の A・カーネギー、A・ノーベルらとともに、小松社長が選ばれたことであろう。

 詳しくは『天略』(三和書籍)などに譲るが、他にも出雲を舞台にした、佐々木希主演 の映画「縁」などは本人が総合プロデューサーとしてエンドロールに名前が出ている。

 いずれも、金の力の賜物とはいえ、絶妙なお金の使い方ではある。

 一方、縁の下の力持ち的な研究開発総合支援を基本とする神奈川県の「日南グループ」 (堀江勝人代表)の場合は、小栗旬・岡田将生共演の映画「宇宙兄弟」への技術協力、各 大学との共同研究のための出資は、同社の事業と密接な関わりがある。

 故郷並びに地域に貢献するため、宮崎のグループ工場敷地内にある日帰り温泉「妻湯」 の展開なども、資金に余裕があるからこそできる文化・広報戦略の一例である。

「ウエルネス@タイムス」編集部に、定期的に届くモノは少なくないが、その中でユニー クなものの一つが、大阪の「東大阪技建株式会社」の栫健三郎社長から送られてくる「明 生力関西後援会会報」である。一緒に、日本相撲協会の各場所の番付表が入っている。

 以前は、歌手の西条輝彦を応援していたのも、故郷・鹿児島出身だからである。

 相撲以外にも、東大阪鹿児島県人会の会長も兼ねる栫社長だけに、2024年10月1 4日には「西郷輝彦トリビュートライブ」イベントが、同鹿児島県人会のお祭り交流会と して、花園中央公園噴水広場で開催される。

 大阪にあっても、なお郷里・鹿児島に関する様々な縁やつながりに、それなりの支援を 行う。故郷並びに地域に対する貴重な貢献というわけである。

 その他、上げていくとキリがないので割愛するが、多くの成功ベンチャーに共通するの は、地元とのつながりを含めて、その技術・特徴を生かすことが、そのまま社会貢献につ ながるという印象がある。

 とはいえ、大半のベンチャーは自社の事業に関する様々なセミナー、講演会活動には熱 心でも、案外、他の文化活動等への支援はないところが多い。

 資金的には余裕があるはずだが、心の余裕がないベンチャー企業経営者が多いという印 象がある。


 60数億円の投資詐欺事件

「ウエルネス@タイムス」的には、忘れられないのが、10年ほど前、『ミラクル』(洋泉社)の出版のため、ハリウッドなどでマクロビオティック料理の指導を行っていたミナ ・ドビックを日本に招いて、講演会を行おうと計画したときのことだ。

 招聘費用をどうやって捻出するか。知恵を絞った結果、食という共通点があるため、福岡の株式会社「ピエトロ」に話を持っていった。

 サラダドレッシングとレストランと2つの事業を成功させてきたピエトロだが、全国的 な展開にはさらなる特徴ある事業を模索する必要があると考えたためだ。

 同じ博多ということで、当時、地域FMの社長でもあったIT系ベンチャーの社長夫妻 に声をかけたところ、ぜひ支援したいということで、一緒に村田邦彦社長(故人)に会い に行っている。

 ピエトロのおかげで、ミナ・ドビックは2度ほど夫婦で来日した。

 誤算は、なぜか途中で、社長夫妻が「お金を出せない」と言い始めたことだ。

 もっとも、彼らのお金をアテにしなくても、無事、講演会は実現し、本のほうも紆余曲折はあったが、出版にこぎ着けている。

 お金が絡むと、人間関係もビジネスも何かと難しいものだが、意外な後日談は、ある日 シャネルで身を包んだ女性経営者が、何と60数億円近い投資詐欺事件で逮捕されて「エ ッ!?」と、驚いたことである。

 文化・広報戦略に関する、忘れられないエピソードである。

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