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 広島の地域活性化に取り組む「西日本エコグリーン会」に行く! 「異業種交流会」は、貴重なチャンスを活かせるのか?


 広島の地域活性化に取り組む「西日本エコグリーン会」に行く!
 「異業種交流会」は、貴重なチャンスを活かせるのか?



 43回続く講演会

 2023年12月15日、広島YMCA本館で開催された「西日本エコグリーン会」に

参加してきた。

 世界にたった一つしかないものをつくる画期的ベンチャー「L.E.D.ソリューショ

ン株式会社」の岩前良夫社長が、その日のメインゲストとしてプレゼンテーションするた

めである。

 当日はおよそ10年続く同会の第43回目を数える講演会ということであった。

 会場で配られた「西日本エコグリーン会」の会則によると「目的」は、一つが同会を通

じて「研修等により共に会員相互の連絡を密にして信頼と親睦を深め、会員の繁栄に寄与

すること」である。もう一つが「地域環境に優しい商品を提供し、温暖化防止対策の一環

にて京都議定書のCO2削減に取り組む事」だという。

 2012年4月からの貴重な取り組みだが、エコグリーン(エコロジー+グリーン)と

いう名称からか、現在の役員は、会長が株式会社「上田土木」、副会長が有限会社「緑清

園、「中野石材株式会社」など、建設、造園、石材関係から選ばれている。

 事務局のある山一建機株式会社(山根一行社長)も地球温暖化防止を視野に入れた「舗

装機械・資材道具の総合商社」を謳っており、様々なエコ商材を手がけている。

 開会のあいさつの後、参加各社の自己紹介の後、その日のプレゼンテーションになる。




 ブルーオーシャンで泳ごう!

 最初の発表者は同会賛助会員であり、広島そごう店内にオフィスがあるNPO法人「セ

ルクル」の小池康二郎理事長である。「ひと・まちネットワークづくり」をテーマに「ブ

ルーオーシャンで泳ごう!」をキャッチフレーズに1984年からTTIL委員会活動を

スタート。異業種交流会を開催することによって、地域起こし、地域連携の取り組みなど

を支援して、多くの実績を残している。

 ブルーオーシャンとは、競争の激しいレッドオーシャンとは異なり、まったく新しい市

場のこと。ブルーオーシャン戦略として、経営理論・戦略論になっている。

 西日本エコグリーン会の活動に対する貴重なパートナーのようであり、その日はIT、

企画、コンサル等の「ARクリエーション」とのコラボなどを提案していた。

 ARクリエーションはセルクルとの連携について、それぞれの分野に特化したプロ集団

による広告を提案。

・まちづくり(イベント企画運営)

・活性化

・農業

・エンターテイメント

 などに関するサポートを行うことにより、広島ブランド、広島発信のものを手がけてい

こうというものである。

 実現可能性は、今後の展開次第だが、あとは、いかにして、西日本エコグリーン会とし

て、コラボレーションを実現していくかである。

 東京の流行が3〜4年遅れで届く広島?

 NPO法人セルクルとの連携が興味深いのは、ARクリエーションあるいは東京に本社

を持つ企業人の目から見た広島という地域の特性を、客観的に判断できる新たな視点とな

るためである。当たり前のことだが、その当たり前が多くの地方都市では機能していない

という現実がある。

 当日「なるほど、そうなんだ!」と思ったのが「東京の流行が3〜4年遅れで届く」と

ARクリエーションの森氏が指摘していたことだ。ということは、モノによっては10年

かかりそうである!?

 広島は東京・大阪・名古屋・福岡などと比較して、経済面では劣るとはいえ、世界の広

島として知られている。しかも、情報化社会と言われて久しい、そんな時代に「広島に東

京の流行・最新情報が届くのが遅い」というのは、意外である。

 その背景にあるのは、常に世界からの訪問客がやってきて、優秀な中小企業もあり、地

場産業もそれなりに盛んだという日常から来る危機感のなさのようだ。

 セルクル並びに西日本エコグリーン会の使命が改めて注目されるところである。

 セルクルに続く2社目の小島紙器工業(田村博司社長)は新たな事業として、顔認証技

術に関する特許を持つデザイナーと組んで、AR名刺の提案発表をしていた。

 いわゆるデジタル名刺、ウェブ名刺と呼ばれてきた次世代名刺だが、AR名刺がまだ珍

しいこともあり、新たな営業ツール、コミュニケーションツールとして、新顧客創造、新

ビジネスにつながる様々な可能性がある。

 小島紙器工業は「紙器」という包装・パッケージのため、デザイン面ではさておき、ビ

ジネス的には注目されないイメージがあるが、実際には意外なチャレンジとイノベーショ

ンを繰り返すことによって、進化を続けている。

 AR名刺は、そんな典型的なビジネス商材の一つということか。ついに、紙から遊離し

た世界へと変身を遂げている。

 3社目の株式会社「三吉屋」(渦見守社長)は特殊バルブ・配管・電装のスペシャリス

トとしての取り組みを発表。脱サラして10年という渦見守社長は、ニッチなビジネス領

域で、他社にはマネができない技術力を背景に、スペシャリストとしての強い自負と自信

とともに、いわば縁の下の力持ち的なビジネスを展開している。

「できるだけ工事をしない」という取り付け方をモットーにしているようで、人間的な信

頼関係を重視している。「何事も一人占めは好ましくない」と語っているように、同エコ

グリーン会での連携を提案している。



 広島ブランドづくりの提案

 ブルーオーシャン戦略あるいはエコグリーン会でのお互いの連携を視野に入れたとき、

まさに注目の技術が「世界に一つしかない技術」「オンリーワンの次世代酵素商品」を展

開するL.E.D.ソリューション株式会社である。

 講演内容は岩前社長の希有な経歴である外務省勤務時代の話から、天才的な微生物学者

との出会いや自衛隊との関係など、一部YouTube動画を流しながら、同社の世界オ

ンリーワンの技術、そして100年後200年後の技術を紹介している。

 同時に、自らの技術・商品を、同社の有力代理店である株式会社「コーマ」(吉岡直幸

社長)が同会の会員であることから、独自の広島ブランド・新商品を協力してつくり上げ

ることで、地域起こし・経済活性化に役立ててもらえればというのが、岩前社長の思いで

ある。

 講演内容は盛り沢山で、逐一伝えられないが、例えば超薄型LED照明は世界のアップ

ルが導入している技術である。しかも、天下の大企業が商品を分解して、何とか技術を盗

んで類似商品をつくろうとして、できなかったものだ。負け惜しみ(?)として、大企業

が同じものをつくる金と時間を考えたら「とても割に合わない」とのことであった。

 次世代酵素商品のプレゼンで興味深かったのは、例えば自衛隊御用達の商品ならではの

説明内容である。油塗れになった戦車や武器の洗浄効果が画期的なことは動画を見てわか

るが、意外な利用法として、隊員特有の悩み「水虫」対策に抜群の効果があるという。

 その他、同社の技術の概要は「ウエルネス@タイムス」第28号「サムライ」、第29

号「自衛隊御用達」でも紹介している。




 事務局からの意外なお願い

 プレゼン後には、場所を変えての懇親会もあり、一昔前の異業種交流会のような趣があ

る。事実、広島を中心とした企業や地域の取り組みに関して、会員同士、協力することに

よって、地域起こし、地域の活性化につなげていこうという取り組みなのである。

 もっとも、理想と現実の間には、それなりの課題もある。

 講演会の終わりに西日本エコグリーン会事務局の山根一行氏(山一建機株式会社社長)

が、意外な(?)案件を持ち出している。

 同会もこれまで43回続いてきたが、この間、コロナでの中断もあり、またコロナ後は

「いろいろなものが値上がりしていて、何とか赤字にならないようにしてきたが、会の維

持もなかなか大変で、今後も続けられるのか。続けたほうがいいのか皆さん方で決めてほ

しい」との提案があり、会費を値上げすることで、会は存続することになった。

 継続は力なりである。何事も金が問題になる時世とはいえ、もともと安い会費で運営さ

れているのだから、値上げは当然のことだろう。

 新技術、新商品の情報発信・収集の場としては、東京ビッグサイトやインテックス大阪

などで、盛んに行われる展示会が有名だが、それらは展示会をビジネスにする「日経」や

イベント会社が大々的にビジネスにしている。

 出展に余計な金がかかるという以上に、今回の西日本エコグリーン会は、その手の展示

会よりも、地域での顔の見える関係に特徴がある。

 その利点を、実際にどう活かすかに、今後の存続の鍵がある。

 地域起こし、町の活性化の条件として、よく冗談めかして言われることが「バカ者、よ

そ者、若者」の3者をうまく活用することが地域のイノベーションそして町づくりの成功

の条件だと言われる。

 そこでは、部外者が感じる点などをヒントに、どう地域活性化に役立てて行けるかが、

成功のための条件になる。

 縁あってつながる機会があること自体が、貴重なチャンスである。金儲けとしてのビジ

ネスチャンスではなく、世の中に貢献するいいことを広めるチャンスと同時に、地域の活

性化に役立つならば、西日本エコグリーン会に出かけていった甲斐がある。



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