新潟「萬代橋」の兄弟橋、福岡にある「名島橋」を見に行く
フォトギャラリー8
写真
1.新潟市のシンボル「萬代橋」
2.萬代橋の起点
3.市の花チューリップ
4.名島橋の欄干
5.名島歴史散策銘板
姉妹都市は世界各地にあります。「姉妹」があれば「兄弟」があっても不思議はないの
ですが、兄弟都市はほとんどありません。
なぜ姉妹なのか、確立された定義はないということですが「兄弟橋」となると、ますま
す聞いたことがありません。
そんな兄弟橋ですが、信濃川に架かる萬代橋と福岡の名島橋は兄弟橋だというのです。
ネット検索しても兄弟橋は、高知の土井川(今は暗渠になっている)の分水による南の兄
橋と北の弟橋を「兄弟橋」と総称すると出ているだけ。
意外な発見です。
現在の萬代橋は、1929年(昭和4年)に架け替えられた3代目ですが、1933年
(昭和8年)年に竣工の名島橋と建設時期や外観など共通点が多いことから、1994年
(平成6年)に兄弟橋になっています。
名島橋はどんな橋なのでしょうか。
建設当時の国道2号線(現・3号)の一部として完成。北九州と福岡・熊本を結ぶ道路
となっています。
多々良川に架かる名島橋の全長は、204・1メートル、全幅24メートルと、架橋当
時では破格とも言える規模を誇っています。
萬代橋も名島橋同様、古くても、頑丈な石造りが特徴です。
ところが、萬代橋の全長は306・9メートル、全幅22メートルと、意外にも名島橋
よりも狭いということになっています。
橋は名島橋は片側3車線の道路で、歩道は名島橋が人が2人すれ違うのがせいぜいの印
象です。
一方、萬代橋は片側2車線ですが、歩道とともに自転車道があって広々としています。
4月、市の花チューリップの鉢がズラッと飾られるように、かなり余裕のある印象です。
まさか、名島橋よりも、全幅が狭かったとはちょっとした驚きです。
市民優先と産業優先というちがいでしょうか。
名島橋は新潟市のシンボル萬代橋ほど目立つわけではないため、似てはいても「これが
!?」という印象です。改めて、萬代橋の橋としての重厚さ、素晴らしさがわかるという
ことかもしれません。
掲載写真について
現在の萬代橋の全長は306・9メートルですが、木造の初代が約782メートル、2
代目が約770メートルと、現在の2倍以上の長さです。
大河津分水ができたことにより、信濃川の水量が減って、橋幅が半分以下になったとい
うことです。昔の橋の起点を示す木製の欄干が、新潟駅寄りの五差路に残されています。
4月には橋周辺に市の花チューリップが飾られます。1986年(昭和61年)のチュ
ーリップ・フェスティバルで飾ったのが始まりで、今では市内の学校、企業などの団体が
育てたチューリップがズラッと並びます。
2004年(平成16年)に土木学会選奨土木遺産になった名島橋は、萬代橋(6連)
と同様の7連のアーチでできています。
名島歴史散策銘板を見ると、貝塚駅に近い名島地域には、古い歴史が刻まれてることが
わかります。
(次回は、俳優・柳生博の「八ヶ岳山荘」)
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