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 生命判断の大家・水野南北の結論 開運の極意は『食』にあり! 「絶対得するビーガン&ベジタリアン」11


 生命判断の大家・水野南北の結論 開運の極意は『食』にあり!
 「絶対得するビーガン&ベジタリアン」11




 昆虫食が話題になる時代

代替肉とか培養肉とか、肉食に関して、いろいろ話題になっています。どうちがうん

ですか?

 代替肉は肉の代わりですから、大豆などちがう素材を使ってつくるのに対して、培養肉

は代替肉の一種ですけど、肉の細胞を組織培養して肉をつくるわけです。肉の他、魚も同

様に培養できるということです。

なるほど。殺生の立場からは、培養肉は問題なさそうですが。

 その発想自体、そういう時代とはいえ、ベジタリアンには理解できません。これまでの

畜産・養鶏以上の“工業製品”という印象です。

そうですか。

 とはいえ、結局のところ、遺伝子組み替え食品と似たような推移をたどるということで

しょうか。遺伝子組み替え食品は、当初「嫌だ」と言っていたわけですが、いつの間にか

、それが当たり前になっているという感じです。

最近は肉に代わって、昆虫食が話題になっています。

 昆虫は日本でもイナゴが食べられていたり、世界各地でタンパク源として伝統的に食べ

られていますから、十分ビジネスになると企業が考えるのも、よくわかります。

いまのところ、話題優先で「昆虫は6割強の人が絶対に食べない食材」といったアン

ケート結果などが発表されています。

 それ自体はベジタリアンにとっても、心強いアンケート結果ですが、すでに昆虫ビジネ

スという言葉が盛んに使われ、実際に多くの最先端フードテックが開発に取り組んでいま

す。

 実際にビジネスを始めているということは、今後、何らかの形で、つまりは知らず知ら

ずのうちに、肉や大豆に代わるタンパク粉末として摂取するようになるのがオチではない

でしょうか。困ったものです。



 高齢者は肉を食え!

老人は肉を食べろと『80歳の壁』などのベストセラーを続発している精神科医の和

田秀樹氏などが発言しています。

 大きなお世話とは言いませんが、そこには「自分の健康」という発想がある程度で、肉

食の弊害、例えばわれわれがその上で生きている地球の健康は無視されるわけです。

 肉食がどれだけ地球の環境を傷つけているか、環境汚染、地球温暖化などの環境負荷、

飢餓に悩む国々がある中での非効率な食生活、畜産の現場における動物倫理の問題などか

ら、いまでは持続可能性が問われると同時に、菜食に注目が集まる時代になっているわけ

です。

肉食を勧める医者は高齢者の粗食が、逆に健康を阻害していると指摘しています。

 西洋栄養学を信じていれば、粗食はナンセンス以外の何ものでもありません。しかし、

ベジタリアンの世界では、それは単なる粗食ではなく、素食(中国語の菜食)という表現

をしています。食は人を良くすると書くように、それが「食」の本質であり、その素をつ

くるのが「食」ということです。心身ともに健康でなければ、ベジタリアンである理由が

ありません。

糖尿病など生活習慣病の治療・克服のため、糖質制限食を医師が薦めています。肉や

魚などいくら好きなものを食べても構わないため、一部で人気になっていますけど。

 糖質制限食も、高齢者の肉食同様、問題は地球環境を含めた周りが迷惑するという発想

がないことです。

 自分の健康だけが一番の関心事で、肉食の弊害に無頓着です。しかも、一部、長年の実

践者から疑問の声が上がっています。例えば「12年間の糖質制限食は間違いだった」と

ネット上で「ダイエット革命家YUKO」が、自らの体験を述べています。

 彼女の話では「糖質制限をすると、筋肉が落ちる」ため、それを体重が減ることだと勘

違いしているのだとか。そのため、辞めるとすぐにリバウンドが始まって、太りだすと語

っています。

 その彼女は、子どものために理想的な体型のママになろうと努力と研究を重ねて、いま

では正しい食生活によって「ダイエット革命家」として、自らの成功体験を基に、ダイエ

ットスクールを運営するまでになっています。

すごいですね。といっても、肉食でも優しい人はいますよね?

 ええ。逆に、ベジタリアンやマクロビオティックを実践している人の中には、極端に陰

陽どちからに片寄った、異常な人が結構います。

 彼らについては、やたら「こだわり」が強い人なんだと思います。こだわるとは辞書に

あるように、小事にこだわる「小さな自分」です。病気や健康から入る人が多いため、ど

うしても「病気が治った」とか「健康になった」とか、そうした成功体験が「得する」と

いう発想になるのではないかと思います。

 得するという個人的な欲にこだわることで、ガンになったり、心身のバランスを失うこ

とによって、病気に限らず、様々な不具合が生じるのではないのでしょうか。

なるほど。そんなもんですかね。

 肉食でも優しい人がいることに関しては、環境的にエスキモー(イヌイット)などは、

菜食は不可能です。そこに働くのは、マクロビオティック的には「地産地消」、その土地

に合ったものを食べるということで、アイヌや琉球など、多くの先住民の特徴の一つは、

肉食といっても、そこに自然への感謝、先祖供養が優先されていることです。

自然への感謝は当然として、先祖供養ですか?



 ガンの原因の7割はご先祖!?

 私の知人にマクロビオティック(大阪・正食協会)の指導者の一人・岡田周三先生から

晩年、後事を託された人物がいます。

 2022年11月に『水の生命力・理論と実践』(中島敏樹・澤本三十四共著/たま出

版)を出版した澤本三十四氏が「巻末特別寄稿」として「萬木千草・癌の原因と薬草によ

る対処法」という一文を掲載しています。

 萬木千草(よろぎちぐさ)というのは、あらゆる草木という意味です。その草木の力を

得れば、それが薬になるということです。澤本氏は「薬」という字の成り立ちについて「

草と木で楽となる」と書くと説明しています。

 彼は本の表題の水の力と不思議な働きの基となる天城抗火石を用いて、様々な事業を展

開する傍ら、抗火石及び草木にも含まれるオルト珪酸に着目。事業並びに研究の他、正食

・健康指導とともに手当て法の指導を行ってきました。その過程でわかったことが、ガン

の原因についての記述です。

食事ということですか?

 本人に原因がある場合は、食をはじめ我の強さが原因だそうです。そして、ガンを克服

するためには「心を穏やかに保つのを心がけ、人助けを行う心になることが大切です」と

書いてあります。

そうなんですか!

 興味深いのは、ガンの原因に関する比率です。本人が原因である割合が3割、あとの7

割はご先祖に原因があるということです。

エーッ!

 病院では本人が原因である場合のみ治療が可能で、ご先祖様の場合は対処のしようがな

いということです。

 ご先祖様が原因の7割かどうかはさておき、実際に治らないガンのほとんどは本人の性

格と先祖供養の不足が原因だと思います。

本当ですかね?

 バカにされるので、あまり言いませんでしたが、嘘じゃありません。現代医学の最大の

弱点は見えない世界に疎いため、いわゆる霊障を理解できないことです。

 澤本氏が書いています。彼が接した人たちは「ほとんどの方が先祖供養をあまりしてお

らず、お社(神社)も粗雑に扱っています」と。

ご先祖様が原因では、どうしようもないですね。

 そんなことないですよ。いまからでも遅くはないと思います。先祖供養を真面目に行っ

てみることです。そして正しい食を実践する。その場合の正食はマクロビオティック(玄

米菜食)が基本ですが、逆にあまり正食にこだわると、ストレスやバランスの乱れが生じ

てきます。正食を実践することは大切ですが、不具合が生じては本末転倒ですから。

ほどほどにということですか。でも、運命を変えることはできるんですか?



 当たるも八卦当たらぬも八卦

 水野南北は江戸時代の観相術ですが、その観相術が必ずしも百発百中とならないのはな

ぜかを追究し、開運の決め手は食事だと結論づけて、菜食(麦飯)に至っています。

ずいぶん、古いですね。

 確かに江戸時代ですから、古いとはいえ、彼の説くところは、今日でも参考になります

。というか、非常に面白い。

昔から当たるも八卦、当たらぬも八卦と言われてきましたけど。

 昔、昭和初期のテロ事件として知られる血盟団事件に参加して逮捕され、小菅刑務所に

下獄。出所後、仏道修行等を経て、いわゆる超能力「念波」により、様々な奇跡を起こし

ている古内栄一氏から、いろんな話を聞いています。

 彼は出所後、姓名判断などの運命学を研究したそうで、著書「念波」に「あまりに当た

るんで驚いている位です」と書いています。ところが、同姓同名であっても、必ずしも同

じ運命をたどるとは限りません。

 そのちがいに関して、彼は水野南北の著書『修身斉家南北相法極意』という古書を手に

入れて、いわば開運の極意を知らされたそうです。でも、その本には「食事」のことしか

書いてないということです。

開運なのに、食事ですか?

 水野南北は観相の大家として、多くの人の運命を占ってきたわけですが、実際に人相、

手相などを見ていると、富貴長命の相をしていても貧窮短命の者がいたり、反対に貧窮短

命の相をしている者が富貴長命だったりします。その原因はどこにあるのか、真因究明に

苦心した結果、結論はわれわれの毎日の食事如何というのです。

 本に書いてあるのは、南北の実践体験であり、例えば「飲食を慎む」こと、つまり「生

涯米飯は食はず、唯一日麦一合五勺を食するのみ」とあり、酒は好きでよく飲んでいたの

ですが、これを「一日一合」と決めたというわけです。

 彼は当時74歳で亡くなっていますが、節食が健康長寿の秘訣だということは、医学の

みならず世間の常識です。




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