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 絶対得するビーガン&ベジタリアン10 「西洋医学と現代栄養学の矛盾」

 絶対得するビーガン&ベジタリアン10
 「西洋医学と現代栄養学の矛盾」

 現代栄養学を無視する人たち

前回(第15号)、血液検査の結果「健康上、何の問題もなかった」という話でした

けど、肉も魚も食べないのに、栄養学的に問題がないというのは、ちょっと意外です。

 みなさん、現代栄養学の考え方に支配されているので、不思議に思うようですが、私は

その昔、日本に来たバラモンの導師らが普段から果物しか食べず、レストランでも「肉の

臭いがする」と言って、ドアの外に立っているのを見ています。

 知人の生徒である女子高生が自分は蝶々の生まれ変わりだと信じて、キャベツしか食べ

ないという母親の悩みを聞いたことがあります。大人になって、少しは他のものを食べる

ようになったそうですが、人間は肉や魚、栄養を無視しても、健康に生きられる実例を結

構知っているつもりです。

 結果、究極の理想は、目に見えないエネルギーのみを受け入れて、何も食べずに生きる

ことで、インドなどには不思議な聖者がいると、さんざん聞かされてきました。

 似たようなケースでは、現役の医師・長堀優「育生会横浜病院」院長が脊髄小脳変性症

を小食で克服し、現在も1日青汁1杯で生活する鍼灸師について、著書などで紹介してい

ます。理化学研究所の辨野義己農学博士が調べたところ、腸内細菌が常人の倍あったそう

で、食物繊維を分解する細菌の割合が草食動物に近いことが確認されています。

ホントですか?

 まあ、世の中には、科学の教科書とは異なる現実が多くあります。

 いずれにしろ、病気もウイルスも毒も敵視するつもりはないですよ。

どういうことですか?



 玄米の毒素もクスリ?

 もちろん、玄米ばかり食べているわけではありません。毒に関しても、そう目の敵にす

るつもりはありません。

 小学生のころ、友人の父親が「戦時中、召集令状が来たときに醤油を飲んで、兵役を逃

れた」と話しておりました。飲むと、体がカーッとなって、心臓がバクバクして死にそう

な目にあったということですが、体に赤いブツブツなどができて、兵隊には取られなかっ

たそうです。

 要は、毒とは対極にある栄養・食品でも、毒になるという話です。クスリは逆に読めば

「リスク」です。西洋薬は基本的に化学物質なので、毒のはずが薄めて飲めば、案外効い

たりするということではないでしょうか。

 ニトログリセリンなど、毒を医者が薦めているぐらいです。

確かに。

 ちなみに「薬は草冠(草食)を楽しむ」と書くように、何事も楽しめれば、楽になり、

力になるのは、食に限らず、学問やスポーツなとあらゆる世界に共通する原則だと思いま

す。

現代栄養学を無視する現実があるとはいえ、ベジタリアンにしろ、玄米菜食にしろ、

よく言われる問題が、青身魚から採るオメガ3酸や肉類に多いビタミンB12が不足する

ということと、玄米には人間にとって毒となる物質があるということです。そのため、肉

や魚を食べなければいけないとか、玄米は発芽玄米や酵素玄米など無害化することによっ

て食べるできだと言われていますよね。

 それは現代栄養学による知識です。

実際にオメガ3酸やビタミンB12はどうしているんですか?

 ベジタリアンを30年近くやってきて、知り合いの医者からも、同様の疑問とともに、

忠告もされてきました。

 そのときの返事は「世の中、そうは科学の都合良くできてはいない」ということと「現

代栄養学には興味がない」というものです。科学・医学が発展して、栄養学が広まって、

どうなったかということですが。

どうなったんです?

 私がマクロビオティックで学んだことの一つは、医者と病院の数が増えて、製薬会社と

クスリが増えて、世界中に病人並びに半健康人が増えたという事実です。だから、マクロ

ビオティックが世界に広がったわけですが。

なるほど。

 以上のことから考えると、オメガ3酸やビタミン12など、要は不安(疑い・恐れ・ス

トレス)があると、足りなくなる。不安がないと、満たす必要がなくなる。ということで

はないかと、私なりに考えています。

 個人的には「菜食は最後のわがまま」と説明していますが。


玄米スープで生き返った長男

最後のわがままですか。家族はどうなんですか?

 以前伝えたように、マクロビオティックなり、ベジタリアンライフを実践するには、自

分で料理をするというのが、いわば絶対的な条件です。

 しかも、子育て時代には、実家の両親などが「栄養を付けなければ」とか「もっと肉を

食べろ」と、菜食を目の敵にするなど、意外な戦いが続いて、何かと苦労が耐えません。

アハハハ。そうでしょうね。

 我が家で玄米菜食が、いわば市民権を得たのは、長男の病気がきっかけでした。

 小学3年生のころ、毎年カゼを拗らせては、近所のかかりつけ医院のお世話になり、点

滴を打って、カゼを克服するということを繰り返していたのです。

 熱が出れは解熱剤、セキが出れば咳止めと、カゼになる度に、薬を用いて、症状を抑え

るだけで、根本的な健康は手に入らないですから。

 医者に行かずに、どんどん衰弱して、いまさら医者に連れていけば「いままで何をやっ

ていたのか。子どもを見殺しにするのか!」と言われそうな状態でした。

本当ですか?

 何しろ、水さえ受け付けず、もどしてしまう状態でしたから。

 どうしたらいいのか。最後の手段として「もし玄米スープを受け付けなければ、医者に

行って点滴を打ってもらうしかないと、覚悟を決めたわけです。

玄米スープですか?

 玄米スープは玄米を用いた究極の重湯です。洗った玄米をフライパンで炒って、鍋に1

0倍ほどの水を加えて煮詰めたものです。

 長男はその玄米スープだけは吐かずに受け入れて、やがて回復したわけです。以来、我

が家では玄米菜食が受け入れられるようになったわけですけど、ある時、我が家が玄米菜

食になったきっかけについて聞かれて「君が小学校のころ、玄米スープで救われたからだ

よ」と教えたところ「エッ、あの不味いやつ」と、味だけは思い出したのか、なぜか「チ

クショー!」と言っていました。

アハハハハ。チクショーですか。

 まあ、彼は「不味い」と言ってましたけど、普通においしいですよ。

 20数年後の誕生日「健康な体に育ててくれてありがとう」とメールを送ってきました

けど。

 要は、免疫力の問題ですから、薬に頼る生活を続けるか、逆に薬に頼らず、食を薬にす

るか。そこが我が家の大きな分岐点だったわけです。


 ベジタリアンががん(癌)で亡くなる訳

アップルの創業者スティーブ・ジョブズは若いときからのベジタリアンで、食にはう

るさかったようですね。

 自社ブランドに対する完成度にこだわったのと同様、食事に対するこだわりもすごかっ

たみたいです。「デイリー新潮」が紹介していた京都の「俵屋旅館」の部屋係の記録が興

味深いですね。

 徹底したベジタリアンのジョブズですが、ある日「ほとんどお召し上がり、パーフェク

ト」と書き込んだ夕食メニューに、鱒料理がありました。

魚は食べるんですかね?

 肉はダメでも魚を食べるベジタリアンは結構いますが、好きなものは食べるということ

じゃないでしょうか。

 いずれにしろ、極端だと問題が多いことだけはまちがいないと思います。

彼は56歳のとき、膵がんで亡くなっています。

 ポール・マッカートニーの奥さんも徹底したベジタリアンで、来日時はホテルのレスト

ランの鍋は肉や魚にも使うので、わざわざ自分で持ち込んだというぐらい徹底していまし

た。その彼女は、56歳のとき乳がんで亡くなっています。

 過ぎたるは及ばざるがごとしで、1本筋が通っていることは重要ですが、何事もバラン

スです。筋を通しても、肝心のバランスを失っては意味がありません。

 マクロビオティック指導者も同じですが、それなりの立場にある人間は、ちょっとした

矛盾・不具合があると、病気になり、命にかかわるということです。

ホントですか、怖いですね。

 食は人間をつくる基本ですから、その事実に素直に向きあえば、ダイエットになる、生

活習慣病には無縁で、がんも治る。動物が通常は病気にはならないように、病気にもかか

らないわけです。

 何事にも例外はありますが、不安があるうちは無理してベジタリアンになる必要はない

とは思いますけど。




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