top of page

覚醒医療ネットワーク「第8回シンポジウム」を見に行く “いのち”輝く時代 「目生と死の統合」と「音楽の持つ力」

更新日:2023年10月3日


 覚醒医療ネットワーク「第8回シンポジウム」を見に行く
 “いのち”輝く時代 「目生と死の統合」と「音楽の持つ力」



 新しい霊性の時代を生きる

 2023年9月9日、東京・日比谷図書文書館「コンベンションホール」で行われた「

覚醒医療ネットワーク」第8回シンポジウムを見に行った。同ネットワーク事務局長の米

田晃氏(人間科学研究所所長)から、誘われたためである。

 米田氏は1937年に岡山県で生まれた。プロフィールによれば、幼少時から物理現象

に興味を持ち、機械工学、電子工学を学び、1961年、日立製作所に入社。25年間、

コンピュータ開発に従事した。

 種々の体験から創造性開発の研究を始め、1987年に「人間科学研究所」を設立。生

命と人間の本質研究、気の研究、超常現象や見えない世界(意識、魂、波動等)の研究、

「覚醒医療研究会」を開催し、講演等、多くの活動を展開している。スピリチュアルな世

界に縁のある多くの人物と交流がある。

「新しい霊性の時代を生きる」とのキャッチフレーズが冠せられた第8回講演会は「“い

のち”輝く時代! 〜生命力に働きかける医療ネットワーク〜」がテーマである。

 同「ネットワーク」理事長の帯津良一氏の講演「目指すは生と死の統合」は「すべての

人が生と死を統合して、勇躍あの世に歩を進める社会の実現がホリスティック医学の究極

である」とパンフレットには書かれている。




 ホリスティック医学と霊性の医学

 日本にホリスティック医学研究会を設立した同医学の第一人者として知られる帯津氏は

、東大医学部を卒業後、東大の第三外科、都立駒込病院外科医長を経て、1982年に川

越に帯津三敬病院を設立。2004年には、池袋に統合医学の拠点「帯津三敬塾クリニッ

ク」を開設。87歳の現在も、現役として全国を講演して歩いている。

 外科医の世界で、帯津氏は「西洋医学はいのちを見ないで、体しか見ない」ことに気が

ついて、やがていのちに向き合うようになる。

 外科医時代は「患者を壊れた機械という考え方だった」という。いわば上から目線で、

自分は「優秀な修理工」との意識だったと語っていた。

 医療の現場で、現代の西洋医学の限界を実感したことにより、様々な医療、特に中国医

学・代替医療などを積極的に取り入れながら、ホリスティック医学に出会った。その究極

は「霊性の医学」が必要とされているということである。

 ホリスティック(holistic)とはギリシャ語で「全体性」を意味するホロス(

holos)を語源にしている。

「そこから派生した言葉にはwhole(全体)、heal(癒す)、health(健

康)、holy(聖なる)・・などがあり、health(健康)という言葉自体が、も

ともと『全体』に根ざしています」と、NPO法人「日本ホリスティック医学協会」のホ

ームページには書かれている。

 人間の生を「いのちの営み」として、人間の「からだ」を全体的にとらえるという考え

方である。この場合の「からだ」とは、肉体、精神、心、霊魂の総体としての「からだ」

である。

 西洋科学の専門(部分)的、要素還元主義の反省から、部分ではなく、全体でとらえる

東洋的な発想にも通じる医学というわけだ。

 そこでの医療の本質は「患者と医療者が寄り添う、いのちに寄り添うこと」だという。

いのちに寄り添うことで、患者が直面する死の向こう側が見えてくる。そこに「生と死の

統合」があることが実感できるようになったという。

 かつては「優秀な修理工」だった帯津氏は、患者に寄り添うことによって、同じ病気に

向き合う「戦友」あるいは「友だち」のような関係になったそうだ。

 99ベッドある帯津三敬病院では、患者の4分の3がガン患者だった。中には亡くなる

人もいる。そんなときに、帯津氏はいつもセレモニーとして、故人の枕元に行って、患者

を見送っていたという。そのときに、患者にもよるが、わずか1〜2分で故人の「顔が良

くなる」のだという。明らかに、苦しみを超越して、安らかな顔になっていて、帯津氏は

そこに「生と死を統合して、あの世に行くこと」を実感したという。

 医学・医療に向き合えば、結局、人間そのものが問題になり、万物の霊長・人間の本質

が見えてくる。縁あって主治医となった太極拳の達人とのつきあいや仏教の唯識論の世界

から医療を見るようになり、生と死の統合がホリスティック医学の究極とされるのも、そ

もそも人間が宗教的な存在だからである。




 サムライ歌手と呼ばれる

 2人目の講演は声楽家でソプラノ歌手の松木貴子マリアさんである。

「魂の声と歌の力」〜いのち震わせる響き母音(ははおと)倍音発生の治癒力について〜

で「音楽は『魂の薬』、『カタルシス効果』を、倍音は脳基幹部を活性化、唯一無二の貴

方の美しい装置『声帯』とチャクラ倍音発生の秘密を探究します」とパンフレットに書い

てある。

 日本語に特徴的な母音には、もともと落ちついた響きがあるが、さらに倍音には脳基幹

部を活性化する効果があると、彼女も指摘しているように、リラックスできるなど、ヒー

リング効果があることで知られる。

 ソプラノ歌手として、1994年、外務省後援の「生命のコンサート」でニューヨーク

の国連本部、カーネギーホールに出演し、アジア国際フェスティバルなど、和と洋、舞踏

家など様々な分野の芸術家との斬新なコラボレーションの企画や上演に取り組んできた。

 コンサートで活躍しながら、ライフワークの一環として日本の美しい情景を次世代に繋

げようと、童謡・唱歌を歌い広める活動を行っている。2014年には、古代出雲國の須

佐之男命を祀る須我神社(奥宮)で神詩(かみうた)を奉納演奏し、神魂(かもす)歌手

の名を賜っていると、プロフィールにはある。

 そんな彼女は、2014年に訪問したクロアチアでは「サムライ歌手」の異名で呼ばれ

ているとか。

 2019年にはアフリカ・コートジボワールのワタラ大統領夫人創設の孤児院、マザー

・テレサゆかりの教会施設、同国初の母子医療施設で歌うなど、国内外で幅広い活躍をし

ている。

 講演では、2011年の3・11東日本大震災で、日本人としてのアイデンティティに

目覚めたといい、10月に福島の南相馬を訪ねて、歌を歌ったのだが、途中で鼻血が出て

嘔吐するなど、体調不良に見舞われた。石巻、釜石での慰問コンサートを続けて、いわゆ

る内部被爆していたようだ。

 彼女は体内の放射能や毒素を、いかに除去するか、様々な資料を漁って、自分なりに研

究していくうちに、食べ物の大切さ、さらには呼吸法、声を出すこと、響きなど、歌や音

楽の効果に関する独自の理論を築いていった。

 被災地での精神的なケアに「音楽の力」を実感。人々の生きる力に学ぶ形で、彼女の歌

う方向性が変わったという。

 具体的には、骨格を整える、自然な呼吸法、チャクラ母音発声、そして「ふるさと」「

さくらさくら」などの歌いやすい歌からなる独自の理論に基づく指導法「松木のハイパー

ソニック・エフェクト発声法」である。

 講演テーマの結論は、チャクラを意識した母音発声は、ポジティブな気分、特に友好的

な気分を高め、心身健康のためのセルフケアになる可能性があるというものだ。



 母親を実験台にした音楽の治癒力

 講演では、自らの体験と両親(母親)を実験台に、母音倍音の治癒力の効果などを語っ

ている。

 2015年にガンにかかった母親は、医師から余命3カ月の宣告を受けたという。そし

て、手術をして抗ガン剤治療を続ければ、年は越せるかもしれないと言われた。3月のこ

とである。

 抗ガン剤治療を行っても、余命3カ月が半年から9カ月伸びる可能性があるとの話に、

彼女は自分で治そうとする力を削ぎ落とすのが薬ではないのかと考え、体内のガン細胞は

自分が生み出したものであることから、ガンに向き合い、母親に「自分が考えているやり

方があるので、やってもらえないか」と持ちかけた。

 父親は「そんな訳のわからないやり方など止めてくれ」と大反対したが、母親は彼女を

信用して「やる」と言って、自ら実験台になってくれたという。

 母親は、その後、4年間、元気に過ごして、あの世に旅立ったという。

 歌を通じた呼吸法・発声法とともに、日本語の発音を実践的に指導するうちに、心身の

治療に役立つ可能性について、彼女は「人間はなぜ歌うのか?」から始まり、音楽の歴史

的観点からの分析、音楽の効用に関する歌うことの心身への効果、カタルシス効果などの

研究事例を紹介。音楽による心身健康研究家(心身健康科学修士)として、病気の克服、

治癒力アップに日本語の母音・倍音発声が役立つことを実証するために、健康科学専攻の

大学院で発声による自然治癒力及び心身の健康について研究した。

 発声のメカニズムとともに、日本語の言霊と音霊の研究を始めたことで、東洋医学、補

完・代替医療研究に視点をおいて、チャクラを意識した日本語・母音の発声や超高周波成

分を含んだ倍音発声による響きまたは振動が聴き手や発声者本人に対する治癒力を高め、

医療効果として有効であるかの研究・実験をしてきた。母親の事例は、効果が認められた

ことの証明の一つというわけである。

 講演の最後に「あわの歌(アワ歌)」を歌って、彼女の講演は終わった。

 アワ歌は昭和の終わりごろから、自然発声的に日本各地で歌われるようになり、平成2

0年(2008年)ごろから急速に広まったといわれる。

「アカハナマ イキヒニミウク」と始まる五七調の歌で、歌うだけで元気になる、言霊パ

ワーが感じられる不思議な48音からなる。



 霊性の時代を生きるための知恵

 9月9日の重用の節句の土曜日は、いろいろ秋の行事が多いようで、「ウエルネス@タ

イムス」記者も、日頃「先祖供養は未来への投資」とメッセージしてきたこともあり、菩

提寺・浄土真宗の役員会及び慰労会に出席するため、今回は午前中だけで失礼した。

 午後は、大阪から来た講演者スペシャルゲストの深尾篤嗣氏からスタートする。聞かず

に失礼するのは、ちょっと残念だったが、テーマは「身の医療研究会」理事長、茨木市保

健医療センター所長で「からだの病がこころを癒す〜第三段階医学・医療へのパラダイム

シフト〜」で、「第一段階の身体医学、第二段階の心身医学に続く霊性の介在を認める第

三段階医学・医療とは? コロナショック後のインナーワーク実演予定!」とパンフレッ

トに書いてある。

 深尾氏の専門は「診療内科」である。「診療内科は軽度の精神疾患を診る診療科と誤解

されがちだが、その実際は『全人的医療を行う内科』である」ことから、真のホリスティ

ック医学への道が拓けるとのことである。

 次ぎの講演者・斉藤大法氏は精神科医から僧侶(要唱寺住職)へと転身したユニークな

人物である。「スピリチュアルペインは、覚醒の起こり」をテーマに「回避したいと思っ

ている死との向き合いの中からこそ、真に生きること、すなわち、深いレベルのいのちの

覚醒があらわれる」とパンフレットには書いてある。

 スピリチュアルペインとは、身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛とともにトータルペ

イン(全人的苦痛)を構成する要因・概念の一つである。末期ガンなどに典型的だが、普

段は忘れている死に直面する場面になって、人生の意味への問い、生きている目的、過去

への後悔、死後の世界への関心を持つとともに、不安や苦悩が生じる。それがスピリチュ

アルペインである。

 要は、講演会を貫くキーワードである「霊性」への目覚めのきっかけになるということ

のようである。

 最後の講演者は、田園調布「長田整形外科」院長の長田夏哉氏である。テーマは「Th

is is 医療」で「医学と医療は別物です。医学部では『医学』は学びますが『医療

』は学びません。医師の視座からみている景色を皆様にお伝えします」とパンフレットに

は書かれている。

「医学と医療は別物」とは、帯津良一氏も指摘していたことだ。長田氏もまた肉体と心、

意識までを含めた全人的な視点を持つ必要性を基本にしている。そこでは、病気やケガを

治そうとするよりも、患者さんが自分の肉体と精神からのメッセージに気づき、受け入れ

るまでのプロセスをサポートすることを意識しているという。

 自分、つまりは人間に向き合うことなしには、健康は手に入ることはないからだ。

 講演は聞けば、それなりに得るものがある。

 講演全体を貫く「新しい霊性の時代を生きる」知恵に満ちている。

 今後の「覚醒医療ネットワーク」の活動に期待したい。


閲覧数:34回0件のコメント

Comments


bottom of page