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天皇家並びに旧皇族の真実に関して  「週刊新潮」に登場した梨本宮「中国人養子」問題の顛末!

更新日:1月18日


 天皇家並びに旧皇族の真実に関して
  「週刊新潮」に登場した梨本宮「中国人養子」問題の顛末!



 裁判沙汰が続く神社界

「先祖供養は未来への投資!」とのメッセージを続け、人類の原点である「霊性」をいか

に取り戻すかに腐心している「ウエルネス@タイムス」の立場上、日本人にとって、共通

の先祖は天皇陛下ということになる。

「ウエルネス@タイムス」記者は、昭和天皇の戦争責任並びに戦後処理を肩代わりする形

で、毎月15日はすべての戦争被害者を祀った鎮霊社を含む靖国神社への正式参拝、23

日は染井霊園で天皇家の神事を司った白川伯王家墓前での祭典を続ける一般財団法人「梨

本宮記念財団」の梨本隆夫代表理事と、時に行動を共にしてきた。

 2023年2月23日、天皇誕生日に染井霊園での祭典に参加したのも、その一環であ

る。

 天皇の大事な仕事は、宮中祭祀である。欧米列強が幕末・明治期に押し寄せる中、明治

天皇は御製に「みなはらから(同胞)」と、戦争の絶えない世界を視野に歌っている。

 家族・兄弟同士が戦って、どうする? いがみ合ってどうするということだが、相変わ

らず世界の現実はどこもかしこも戦争・紛争ばかりである。

 戦争・紛争と言えば大きなことのように思えるが、要は兄弟喧嘩である。ロシア・ウク

ライナなどは、その典型である。英ロイヤルファミリーでは、チャールズ国王の息子たち

兄ウィリアム王子と王室離脱して暴露本を出版した弟ヘンリー王子が反目している。

 日本はどうなのか気になるところだが、兄弟喧嘩は日本の天皇家を護るべき神道の世界

・神社界でも変わらない。何しろ、神社本庁が二手に分かれて、訴訟騒ぎを演じているぐ

らいである。

 2月23日の祭典に参加した三島神社禰宜・山口智氏は、田中恒清総長(石清水八幡宮

・宮司)を「妖怪」と称して、神社本庁“政治部”といわれる神道政治連盟の打田文博会

長(静岡・小國神社宮司)との現・体制を真正面から批判。神社本庁の腐敗の根源・私物

化だとして糾弾してきた。

 しかも、2022年5月、最終的に最高裁で神社本庁側(田中・打田体制)の敗訴とい

う形で決着したにも係わらず、彼らがいまだに居すわっていると呆れていた。



 「週刊新潮」の取材

 今回の祭典出席には、もう一つ目的があった。それが梨本代表理事が「週刊新潮」の強

引な取材を受けていることから「ウエルネス@タイムス」記者に、上京の折り、取材に同

席してほしいと言われていたことだ。

 もっとも、祭典の翌24日、会うつもりでいたところ、梨本代表理事が連絡しても、返

信はなく、追加取材は行われないまま記事になっている。

 それが「週刊新潮」の3月9日号の「旧宮家『梨本宮』に“謎の中国人”養子縁組!

どうなる『皇籍復帰』議論」という記事である。

 内容は、2003年に梨本宮の先代・徳彦氏の養子に、出羽三山で修験道を守ってきた

旧姓・神林隆夫氏を養子に迎えたこと。かつて、伊勢神宮の灯籠を立てると称して、金を

集める団体に加担し、徳彦氏をその団体の名誉総裁に担ぎ上げたとして「本来、皇族とは

縁もゆかりもないのに、徳彦氏の死後、梨本宮の祭祀を継承した」と書いてある。そして

本題は、現・代表理事が“謎”の中国人を養子にしようとしているというものだ。

国家主席・習近平の義兄弟だという周帆氏が、以前から代表理事のもとに来ていて「養

子縁組の話が進んでいる」との情報を察知しての取材である。

 周帆氏は中国発のSNSウェイボーを日本で展開するZ−ホールディングスの会長であ

り、日本女性と結婚して、2人の子どもがいる。

 いろんな人物が梨本宮代表理事の周りには集まってくる。周氏もそんな一人である。



 白を黒にする「週刊誌」の手法

 週刊新潮の取材は、このところの皇室問題、特に旧皇族の皇籍復帰問題が話題になる中

での記事づくりである。いかにもきな臭い話に仕立てたいのだろう。

 だが、問題はそれで間違いがなく、取材される側の言い分が正しく伝えられればまだし

も、興味本位が重視されると、どうなるか。

記事には代表理事が「天皇家には縁もゆかりもないのに、徳彦氏の死後、祭祀を継承し

た」と致命的な間違いが書かれている。五代目の徳彦王が亡くなったのは、2007年2

月である。記事にもある「2003年」に養子に迎えられたとの記述とも矛盾する。

 だが、メディアの立場としては、真実よりも間違いのほうが、案外、都合がいいことが

多い。最初からテーマ並びに内容が決まっている場合、テーマに沿った発言などをピック

アップして、白を黒にする、黒を白にする。よくある週刊誌の手口である。

 誤解がないようにと、代表理事が提供した天皇家との関わり、先代・梨本宮との養子縁

組などの資料は、余計な情報なのだろう。

 週刊誌記者にとっては、一回でも会って、目的が達成されれば、その後の取材などは、

さほど必要がない。その結果の、重要な間違いを含んだ記事というわけである。



 旧・満州における毒ガス処理

 多くのメディアは目先の都合は重視しても、その後の展開、ましてや国益など、基本的

に考えることはない。

 一方の代表理事は戦後処理という同財団の使命を果たす上で、何が国益に適うものかを

常に判断基準にしている。ちなみに、国益とは本来、相手があってのことから、要は“世

界益”だということである。

 そこでの彼の言行は、誤解を招くことも少なくない。権謀術数、打算、嫉妬が渦巻く中

で、有らぬ噂、誤解はつきものである。養子話も、そんな一例というわけである。

 梨本宮記念財団としても、以前から旧・満州各地に遺棄されている毒ガス(化学兵器)

処理並びに約20万人の遺骨収集を重要な使命にしてきた。周氏の事情を聞いて、日中間

の懸案並びに戦後処理が進展するならば、かつて敵味方であっても、恩讐を超えて、手を

携えるのにやぶさかではないと判断したのではないか。

「養子」というからには、それなりの条件、お互いの合意が必要である。

「条件」「取引」というと、きな臭いイメージになるが、旧・満州の毒ガス処理、遺骨収

集は解決が急がれる日中間の懸案である。

 週刊新潮は養子=第七代目梨本宮として「旧宮家が中国共産党に乗っ取られる」と言い

たいようだが、代表理事は「周には梨本宮を継がせない」と明確に否定している。



 「週刊ポスト」特派記者を辞めた理由

 今回の一連の経緯を知って「ウエルネス@タイムス」記者が思い出すのは、バブル崩壊

前、一番売れていた時代の「週刊ポスト」の仕事である。

 急な取材でも、テーマを告げて「10分で結構です」と言えば、政治家も上場企業の経

営者も基本的に取材に応じる。

 それなりの力はある、待遇もいい。そんな週刊誌の仕事を辞めたのは、ある上場企業の

社長に取材に行ったことからである。

 詳しい内容は忘れたが、当時、話題になっていた問題に関して、関係者を手分けして取

材した。相手の社長は、たまたま「誤解を解くのにちょうどいい」と思ったようで、10

分どころか、1時間にわたって、本当の問題は別のところにあると指摘した上で「ぜひ記

事にして下さい」と、熱く語ったものである。

 だが、デスクに真相を伝えても、いまさら変更などできるわけがない。それだけならま

だしも、社長の発言を、テーマに都合のいいように使われる。まさに、白が黒、黒が白に

なる。そうして、取材した相手社長に、二度と合わせる顔がない記事ができあがる。



 失脚した東久邇宮のスポンサー

 先年亡くなった昭和天皇の初孫である東久邇信彦氏と、関西のある研究所の記念式典・

パーティで同席したことがあった。2005年4月29日、奇しくも昭和の天皇誕生日で

ある。

「日本タイ協会」常務理事の名刺を持っていて、当時、中国ビジネスで成功していた「ユ

ー・エフ・オー株式会社」の谷絹子社長と一緒に来ていた。

 関西の銀行頭取は、彼女の周りがすっかり関西の重鎮たちの社交場になっている、その

手腕を語っていた。谷社長は東久邇家とは家族ぐるみのつきあいで、よくハワイに行って

いたという。要は東久邇宮の貴重なスポンサーなのである。

 その東久邇氏に確認したところ、信彦氏は先代の徳彦王と一緒にいた梨本代表理事のこ

とを「そういえば、いましたね」と語っていた。

 東久邇氏とズブズブの関係の彼女は、中国ビジネスの成功者として新聞に本の広告が出

たと思っていたところ、何と2009年に中国関連詐欺事件の主人公としてニュースにな

って、ビックリしたことを覚えている。

 周りからの誘惑の多い旧皇族など、叩けば埃が出るのは当たり前である。問題は噂話が

あっても、またかなりの部分、本当だとしても、逮捕され罪に問われたかどうかである。

 東京五輪絡みの不正で、フランスでの捜査が進み、JOC(日本オリンピック委員会)

会長を辞任した竹田恒和氏など、記憶に新しい。

 そんな彼ら旧皇族の女性・金銭問題を裏で処理してきたのが梨本代表理事である。助け

られた反面、弱みを握られているという意味では、目の上のたんこぶでもある。彼がある

ことないこと、必要以上に叩かれて、当然な理由でもある。

 だが、皇室、宮内庁、厚生労働省、旧皇族並びに関係者を見てきた「ウエルネス@タイ

ムス」記者が、皇室問題並びに昭和天皇の戦後処理に関して実感したことは、宮内庁・旧

皇族等の力では、思い切ったことはできず、限界があるということだ。

 清濁合わせ飲む度量を持ち、裏社会にも通じた経験豊富な人物でなければ、不可能でも

ある。その点、梨本宮家に養子で入った代表理事のような人物こそ、手腕を発揮できる。

 もちろん、当時からニセモノ、金儲けといった批判は、よく耳にした。

 だが、ニセモノでも金目的でも、それが国益並びに戦後処理に役立つなら、それに越し

たことはない。しかも、30年続けられれば、役に立たないホンモノや大金持ちよりも、

どんなにマシかわからない。

 事実「ウエルネス@タイムス」記者が彼に協力するのは、30年以上、毎月15日の靖

国神社を参拝、23日の白川伯王家墓前での祭典の他、日本の皇室をはじめとした国家に

貢献した人物の供養を続けている人物など、他に知らないからである。



 モンテンルパの日本人墓地

 2023年2月15日の靖国神社参拝に先立つ2月上旬にも、代表理事はフィリピン・

モンテンルパの「日本人の墓」を訪れている。

 そこはゲリラが出没する危険地帯でもあるため、機関銃を持った人物が立っていて、門

に鍵が掛かっている。特別に開けてもらって入ると、中は荒れ放題。塩で清めてお酒を供

え、慰霊鎮魂を行って「霊だけ背負って、日本に帰ってきた」ということである。

 数年ぶりの日本人墓地は、いつの間にか様子が変わって、敷地の半分が売られたという

ことだ。維持費などを考えれば、その間の事情もわからなくはないが、同時に「日本政府

も、厚生労働省、宮内庁は何をしているのか!」との思いが湧いてくる。

 だが、現実はいろいろクリアーすべき問題だらけ。誰も触りたくない、それが実態であ

る。

 そんな中で、昭和天皇の戦後処理を続ける代表理事は「霊が呼ぶんですな」と言って、

何とかフィリピンで処刑された山下奉文大将、本間雅晴中将ら17名が眠る墓地から、遺

骨を日本に持ち帰るために尽力している。

 今回は特に、朝鮮人ながら昭和天皇の兵隊として働いた洪思翊中将の慰霊鎮魂のため、

頼まれたマッコリなどを供えてきたという。

 霊的な問題を解決せずに、何事もうまくは進まないからだが、それもまた一筋縄ではい

かないのが実情でもある。敵(?)の多い「梨本宮記念財団」代表理事の戦いは続く。


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