「日の丸ベンチャー」発掘! 出川哲朗のテレビCMが「ヤバイ!」 ライバル「アムズ企画株式会社」の「エコタン」パワーとは?
- vegita974
- 1月5日
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「日の丸ベンチャー」発掘! 出川哲朗のテレビCMが「ヤバイ!」
ライバル「アムズ企画株式会社」の「エコタン」パワーとは?

「エコタン」って、何?
力とカネが支配する時代には、それに相応しい人物やビジネスが登場し、力をふるう。当たり前のことです。
例えば、アメリカ発の空気清浄器「エアドッグ」のメディア展開は、まさに力とカネにモノを言わせたビジネスの典型です。その圧倒的な威力をCMで見せられるとき、高いカネを出せば、自分の周辺だけはきれいな空気を得られることがわかります。
日本のエアコンメーカーも全世界でビジネスを展開する中、戦争の絶えない世界の汚れた空気は、一向に改善される気配はありません。たぶん、そうしたビジネスが持てる者と持たざる者との格差・分断を生む見えない装置として機能しているからだと思います。
と、そんなことを考えるのは、技術力を武器に新たな市場を切り拓いていこうとするベンチャー企業には、常に厳しい道、過酷な現実が待っているからです。目の前に立ちはだかる“壁”を乗り越えるために必要なのが、まさに力であり、カネだということです。
その力とカネを持たない者はどうするのか。多くのベンチャーは、核となる技術はさておき、あとは愛と情熱しか頼るモノはありません。理想を思い描いて、愛と情熱を傾ければ、道は拓けてきて、過酷な現実は乗り越えるべき目標となるからです。

ホントでしょうか?
今回、紹介する「アムズ企画株式会社」(本社・春日部市/中村誠一代表取締役社長)は、そうした典型的なベンチャー企業としての地道なチャレンジを続けています。
中村誠一社長の名刺の名前の下には「一級建築士・専攻建築士(商業)」「シニア商業施設長」と書いてあります。裏には小さいながらも「人・地球にやさしさを」とのキャッチフレーズが目立ちます。
業務内容は「エコタン(抗菌性水溶液特許535101号)開発」が中心で、以下「シックハウス診断士・再生可能エネルギーアドバイザー」「太陽光発電アドバイザー」「九州賢人会議所会員」「フウガドールすみだスポンサー契約(フットサルチーム)」などの肩書や関連情報が記載されていますが、パッと見たところ、どのような関係でつながっているのかわからない、不思議な印象です。
特許内容の「エコタン」とは、アムズ企画の開発商品で、ホタテ貝と炭(すみ)から生まれた消臭・抗菌作用を持つ特許エコタンテクノロジーを用いたTシャツ、ボディタオルなど一連の商品に使用されています。
エコタンテクノロジーのエコとは、もちろんエコロジーの略ですが、タンは炭の炭素のこと。ホタテ貝も炭のもみ殻も、多くは廃棄処理されてしまいます。その廃棄物を有効活用することから開発されたのが、「人にも地球にもやさしい」一連の「エコタン」製品なのです。

ヤバイ! テレビCM
筆者が最初にアムズ企画の中村誠一社長に会ったのは、2025年8月、東京・池袋のロサ会館「ダーツスタジアム池袋」で開催されたダーツ大会「チームバトル2025」会場です。
会場にはアムズ企画のブースが設けられていて、Tシャツやタオル、サポーターなどが並べられていました。同大会のスポンサーとして、会場スタッフやダーツのレジェンドチームに「AMES BALANCE」と書かれたTシャツ等を提供していたためです。
「AMES BALANCE」製品は、着用すると、なぜか体のバランスが取れる他、血流促進効果などが感じられるという、不思議な「魔法の布」との印象です。
特許は「抗菌性水溶液の生成方法」の発明ですが、エコタンテクノロジーによるテラヘルツ波と遠赤外線効果による血流促進効果などが顕著なため、衣類への応用・研究開発の結果、一連の衣類関連商品が誕生しているわけです。
現在、着るだけで疲労回復・身体能力が向上する「リカバリーウェア」として、一部で注目の商品となっています。
そうした効果に「どこかで見たような、聞いたことのあるような?」と思うのも、似たような製品は、盛んに新聞等のメディアでの「通販商品」広告になっていたり、テレビCMになっているからです。
そこには「ポカポカして、足湯のように温かい」などのコピーとともに、着用することで使用前・使用後の温度変化を示す熱画像がカラーで出ています。あるいは、有名タレントが着用しているテレビCMも頻繁に流れています。
まさに、力とカネがあれば、成功への道のりも見えてくるようですが、そんな典型的な「リカバリーウェア」が、2024年にCMキャラクターに起用された人気タレント・出川哲朗氏のテレビCMで話題となった「RELIVE」(株式会社りらいぶ/佐々木貴史代表取締役社長)です。
とはいえ、その出川CMは、現在は流れておりません。出川CMは2025年後半に終了しています。
同年11月、「リライブシャツα」「リライブスパッツα」について「遠赤外線を特定部位に輻射する製品仕様が『家庭用遠赤外線血行促進用衣』(いわゆる一般医療機器)の定義に該当していない」として、問題になったからです。
不当表示に当たるため、48万枚を回収する騒ぎになっています。
悪いことは重なるようで、人気者の出川氏は肥満気味で、超多忙が祟ってなのか、写真週刊誌『フラッシュ』などのネタにもなっています。
リライブを愛用しているはずの彼が、ラジオ番組で「体調不良」を告白。頸椎症性神経根症により、首と背中の痛みに悩まされているとか、足底の痛みにも悩まされているとして、リライブの効果に疑問を持たれたからです。
ネット上では「詐欺」との表現なども見かけられる他、「立ち直れない打撃」とのコメントもあります。事実、通常では倒産の危機に陥っても不思議ではない不祥事ですが、ここでもモノをいうのはおカネに裏付けされた力です。
ネット全盛の今日、真実(ファクト)と虚偽(フェイク)が同じ「F情報」として、同列に扱われる時代には、事件後の対処の仕方を間違わなければ、後は力とカネで何とかなるものです。
事実、そのことを証明するかのように、リライブCMは不当表示、回収騒ぎなどなかったかのように、出川氏に代わる新たなテレビCMが流れています。
あるいは、全国の高齢者をターゲットに、地方紙での一面広告を展開。笑顔の出川氏が相変わらずCMキャラクターになっています。おまけに、社長の顔写真まで掲載されているのですから、不祥事など、ビジネス上のただの通過点でしかないことがわかります。
同社の公式ホームページには、いまも笑顔の出川氏とともに「400万枚突破!」の文字が躍っています。もっとも、注意して見れば、小さく「自主回収のお知らせ」と出ています。
確かに、健康関連商品が薬事法違反その他、問題を起こすことは珍しくはありません。
リカバリーウェアをめぐる意外な展開ですが、「リライブ」と類似の効果を謳うアムズ企画製品は大丈夫なのでしょうか?

シックハウス症候群
筆者がエコタンテクノロジーに着目したのは、ダーツ会場での体験と関係者からの情報提供があってのことですが、もともとは株式会社「抗菌研究所」(栃木)のホタテの貝殻焼成カルシウム「スカロー」を愛用。会員制ビジネス情報誌の連載「ベンチャー発掘!」で紹介したことがあったためです。
遠赤外線やマイナスイオン効果に関しても、同連載でトルマリン鉱石などを用いた株式会社「生命エネルギー振興会」(東京)を紹介。同社の繊維製品(ジェル・ビーム・ファイバー)やベッドなどを、いまも愛用していることもあります。
当時、それらの効果が科学的に完全には解明されていないこともあり、ビジネス的な成功の後、前者は業務上横領の他、様々な問題が生じて、結果的に倒産の憂き目にあっています。後者も創業者の死後、消息不明の状態になっています。
技術並びに製品自体は、いまなお通用するものであるため、筆者にとっては、アムズ企画の一連の商品は、両社の技術を現代に引き継ぎ、通用するものにしているのではないかとの期待もあります。
とはいえ、改めて不思議に思うことは、開発者・中村誠一社長が医療とはほとんど無縁に思われる一級建築士であることです。
しかも、1954年7月、九州・福岡市に生まれた中村社長は、幼少時から絵を描くことが好きで、将来はマンガ家になるつもりで、友人とマンガ雑誌を作っていたそうです。
かなり本格的ですが、好きだからといってプロになれるわけでもありません。しかも、上には上がいるものです。
地元の進学校を卒業した彼は、国立の京都工芸繊維大学の工芸学部住環境学科に進学。好きな絵を生かせるデザイン・建築設計などを学んだということです。
しかし、就職の年、第一次オイルショック後の建設不況で、大手ゼネコンが軒並み新卒採用を見送る中、大阪発祥の大手設計事務所の東京オフィスに就職しました。
建築設計、商業施設などの建築設計を続けていく中で、あるとき彼はいまで言う典型的なシックハウス症候群の現場に遭遇するわけです。
彼が設計したショッピングセンターで、気分を悪くしたことがあったのです。当時は、建築資材や壁紙などの塗料や化学物質との関連など知られていなかったころであり、新築特有のニオイが原因だという程度の認識だったということです。
後日、シックハウス症候群が大きな社会問題となる中で、彼は安心・安全な環境にいい建築づくりを模索し、自ら研究部署をつくって、会社にも提案したといいます。
いまでは、建築業界の将来を見据えた取り組みだとわかりますが、当時の建築設計事務所では、環境にいい設計はおカネにならない仕事ということで、一向に見向きもされなかったそうです。
結果、環境に良い建材の研究から生まれた特殊な炭とホタテ貝の焼成成分からなる「エコタンスイ」の開発後、脱サラを決意。2008年7月にアムズ企画株式会社を設立し、多くの人たちが安心・安全に過ごせるモノをつくる「エコタンテクノロジー」開発への道を歩んでいったのです。
もともとはシックハウス症候群への対抗策として開発した、異色の経歴と研究開発のため、まだまだ一般的には知られていないということでしょうか。
脱サラ後、すでに17年が経っています。しかし、建築設計業界に43年いた中村社長にとっては、エコタンテクノロジーの開発にかかった25年も、長いようで短いということのようです。
マンガ家になる夢を諦めて、建築設計への道に進んだ異色の経歴を含めて、営業・ビジネス主体の経営者とは、明らかに異なる価値観あるのです。
何しろ、聞くところによると、あのアンパンマンの作者・やなせたかし氏は京都工芸繊維大学受験に失敗して、マンガ家として大成功したということです。人生、何が幸いするかはわかりません。
繊維会社との提携
中村社長の場合も、苦節十年どころではない、地道な研究・開発を経て、2020年夏には、ようやくエコタン水使用のケアクリーム「ZERO2」の商品化に成功。その後も繊維製品をはじめ、除菌洗浄剤「天使の洗浄」や、様々な機能を持つテラウォーターZeroG、土壌改良剤など、衣食住すべての分野で「人と地球にやさしい」製品の提供に努めています。
アムズ企画の公的な沿革ということでは、2022年12月にリカバリーウェア「AMES BALANCE」を発売後、2023年9月の「オーガニックライフスタイルEXPO2023」(東京都立産業貿易センター浜松町館)に出展。いわば、本格的なデビューを果しています。
翌2023年には「日本抗過齢医学会」に推奨され、賛助会員となっている他、現在は日本リカバリー研究所の代表が、アムズ企画の理解者としてリカバリー(休養・回復)の重要な要素である細胞の活性化・快眠効果に着目しているとのことです。
リライブをヒット商品にするのに大いに力を発揮した繊維商社並びに業界の第一人者が実はエコタンテクノロジーに着目。リライブの先を行くリカバリーウェアとして、関係各方面に紹介する形で、ビジネスチャンスを広げようとしているとの情報もあります。
そんな動きの中から、生き残りをかけた競争の激しい繊維業界で、独自の展開をすることによって、成功している地方の企業から、リカバリー機能のある「快眠ウエア」の提携話も飛び込んできています。
アムズ企画の一連の商品に関しては、繊維分野に限らず、いくつもの実例・体験談を含めた研究成果等の、いわば実績もあります。とはいえ、それがいわゆる科学的なエビデンスとして有効かというとき、微妙なものがあるだけに、地方の中小企業オーナーが自ら体験して、その良さを実感した上での提携話は、営業力には劣るアムズ企画にとっては、興味深い話です。
エコタンテクノロジーの研究開発並びに商品開発等については、次回、新たな提携話と一緒に伝えたいと思います。



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