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ダーツの始まりは「ラブストーリー」その後の日々 14  ダーツ議連の設立と不倫そして離婚について   作家・波止蜂弥(はやみはちや)

更新日:1 日前

ダーツの始まりは「ラブストーリー」その後の日々 14

 ダーツ議連の設立と不倫そして離婚について   作家・波止蜂弥(はやみはちや)


 類は友を呼ぶ

 2026年1月14日、交通安全国民運動中央大会が文京区で行われて、ダーツのレジェンド「青柳運送」の青柳保之代表取締役も、参加している。国会が急遽、解散して、選挙を目前に立憲民主党と公明党が合体した「中道改革連合」が結成される政局の変動期。

 大会には秋篠宮皇嗣同妃両殿下が臨席、政府を代表して高市早苗首相が挨拶している。

時節柄、錚々たるお歴々、特に政治家の姿が目立ったとか。

 大阪が地盤の竹本直一氏(元国土交通大臣)も、当日夜、パーティを開くとのことであった。来賓として御招待されている知人と赤坂のホテルで会った際に、筆者も「一緒に行きませんか」と誘われていた。「もしかしたら、高市首相も来るかもしれない」と話していた。

 貴重な機会ではあるが、残念ながら「いや、先約がありますから」と言って、青柳社長と待ち合わせの白山駅に向かった。

 元ダーツ日本代表の小熊恒久氏も、その日、彼のチームのホーム「ダーツの聖地」として知られる中板橋「パームス」での試合を断って集まっている。

 新年会シーズンでもあり、何かとあわただしい中、とりあえず団塊の世代の元気な3人が会えるのは、ありがたいことである。

 最寄り駅に着くと、スタスタと前を行く青柳氏の後を追いながら「早いですね。日頃のゴルフの成果ですかね」と声をかけると、それもあるようだが、本音は「人に追い越されるのが嫌なので」との返事であった。

 さすが運送業というべきか、仕事やダーツに限らず「負けず嫌い」が、青柳社長の基本的な要素のようである。

 3人それぞれ、仕事も生き方もちがうとはいえ、ちがいがあるからこそ、自分に欠けている要素を補い合うこともできる。

 まるで、男女の関係、結婚に欠かせない要素だと教えてくれているようだ。

 記念日「ダーツの日」

 車椅子議員の八代英太氏を担いだ障害者のダーツ選手権大会を立ち上げるのに尽力した青柳社長だが、東京都トラック協会の関係で、いまも政治とは関わりがある。とはいえ、ダーツがハードからソフトが主流になる中で、いまはダーツの世界はいわば卒業。すっかりゴルフになじんでいる。

 ダーツと政治との関係は、いまでは若手の議員が代わりに「ダーツ議連」(会長・河村建夫衆議院議員)を2021年6月に立ち上げるなどして、さらなる広がりを持っているようである。「ダーツ議連」の正式名称は「生涯スポーツとしてダーツを推進する議員連盟」である。

 ダーツの普及には「自民党ナイトタイムエコノミー議連」が、デジタルダーツ機を風営法の対象ゲームから除外する働きかけをすることによって、2018年に規制対象から外れ、設置基準の緩和が進んできた。ダーツの普及には、それなりの政治の力が働いていたわけである。

 推進役となった朝日健太郎議員は、2016年7月の参院選(東京選挙区)で当選。バレーボールの元日本代表からビーチバレーに転じて、ロンドン五輪などに出場した後、参議院議員となって、現在2期目という50歳である。いまも、ブログなどで、活動報告を続けている。

 その日、テレビでダーツ人口が全国で300万人になり、ダーツのプロ選手数が3000人だと伝えているのを見たと青柳社長が話していた。

 もっとも、ダーツ人口については、あくまで推定だが、最新の調査によると、過去一年間にダーツをした推定人口は693万人。年齢層別では20~24歳が21%と、もっとも多いとか。

 事実、ハードダーツの時代からは考えられないほど、いまやダーツはカラオケほどではなくとも、特に若者などには身近な存在になっている。

 全国各地にダーツボードの看板を見かけるようになったのも、ダーツのレジェンドたちと付き合う中で、何かとその看板が気になった結果だと思っていたが、必ずしもそうではないようだ。

 ちなみに、11月1日は「ダーツの日」である。2020年に・「ダーツライブ」(東京都/阿部東代表取締役社長)が、ダーツの矢を数字の「1」に見立てて、3つ並んだ11月1日をダーツの日として申請。一般社団法人「日本記念日協会」に登録されている。

 もちろん、ソフトダーツが全盛の時代とはいえ、ダーツの国際大会ではハード(スチールダーツ)が主流である。

 ダーツ議連の設立には公益財団法人「日本ダーツ協会」(JDA)と一般社団法人「JSFD」(ジャパン・スポーツ・フェデレーション・オブ・ダーツ)の他、メーカーなどが参加。ハードとソフトそれぞれ協力する形での普及に取り組んでいる。

 その頂点は、オリンピック・パラリンピックということのようである。

 まだ離婚してないの?

 2004年2月に出版された『ダーツゲームブック』(盛美堂出版)を開くと、最初のページに「伝説のプレーヤー独占インタビュー」として、小熊氏が「勝利をつかむ」のタイトルで登場している。

 これまで気楽に「元日本代表・ダーツのレジェンド」と書いてきたが、往年の“伝説”とされる彼のプロフィールを見てみると、同書には当時55歳という若々しい写真とともに「略歴」として、1977年第1回ワールドマスターズに日本代表として出場。1982年パシフィックカップ(inバンクーバー)に出場7位。1982年JDA(日本ダーツ協会)男子ランキング第1位と書かれている。

「ホントだ!」と思いながら、ついでに「君のラブストーリーの、その後の展開はどうなっているの?」と聞かれて、思い出した。

 六本木にあった「ボギーズバー」で、東京での結婚披露パーティを開いた話は、すでに書いているが、その際、いきつけの酒場で、筆者が結婚したことを知ったタモリと親しい企業社長が、豪華な花束を贈ってくれた。

 IT関連で景気の良かったときのようで、離婚経験のある彼が「自分の分まで幸せになって」と届けたと言っていた。

「ホントかね!」と思いつつ、そのときは感謝したが、その後、特に会う機会がないまま何かのパーティでバッタリ会ったときのことだ。

「久しぶり!」、お互い言葉を交わしたのはさておき、遅ればせながら結婚披露パーティでの御礼を言葉にすると「もしかして、まだ別れてないの?」と、驚いていた。

 確かに、彼の周りも筆者の周りも、不倫や離婚など当たり前の世界である。

「別れてない」と言うと、天然記念物でも見つけたような顔で「ホントかよ」と呟いていた。しかも、東京から郷里・新潟に引っ越したと知って「普通、熟年離婚だろ!」と、今度は絶滅危惧種を見つけたように、不思議がっていた。

 筆者はなぜか離婚の危機はあっても、離婚はしていない。青柳社長は奥さんと死別。一方、離婚したのは小熊氏と、これまた三者三様である。

 不倫と離婚について

 ダーツの始まりはラブストーリーなので、以前、知り合って間もないころ、いかにも独り身の気楽さが漂っていた小熊氏に「結婚は?」と訪ねたことがあった。個人情報保護法のある時代に、本来、この手の質問は御法度である。

 だが、作家もジャーナリストも個人情報を得ることが、仕事の入り口である。第一、10歳も年上の人物に気安くタメ口を聞いて、後で失礼を詫びることもない。

 大体、隠し事は体に良くない。とはいえ、聞いて後悔することもある。

 小熊氏の結婚も離婚も、本人は当然の結果と割り切っているようで、さほどの悲惨さは感じない。彼のキャラクターもあるのだろうが、結婚して子どもいるが、彼の遊びが原因で離婚したと話していた。

 別れるに当たっては、奥さんに慰謝料代わりに、家などを譲って、彼はほぼ一文なしの状態になっていたようだ。ダーツを仕事にして、その他の事業もあったため、食うには困らないということもある。

 とはいえ、それ以上に迷惑をかけた相手に恨まれたり、文句を言われたりするのは不本意との男気もあったのではないか。10年間、日本代表のレジェンドである。ダーツの優勝賞金なども、ほとんど別れた奥さんに養育費代わりに送っていたとか。

 お盆や正月などには、いまでも千葉の姉の家に行って過ごしているようで、よくある独居老人とは異なる。

 確かに、人生は何があるかわからない。筆者としても、不倫の入り口あたりで戸惑った経験がある。

 女性は魔物だ!

 地方での講演会に呼ばれていったときのことだ。当日の司会役の女性と、講演後の懇親会で、地元の銘酒を飲みながら、楽しいひと時を過ごしていた。彼女とは、以前にも知人の異業種交流会で会ったことがある。

 昔、テレビの通販番組のMC役を勤めたことがある、そんな華やかさがあった。

 久しぶりの再会を喜んでいたのはさておき、ホテルの部屋の前で「じゃあ、明日」と手を振ると、その手を取られて、そのまま彼女の部屋のベッドに引き込まれていた。

「エッー!?」

 一瞬、何が起こったかわからず、酔った頭を巡らせていると、彼女の「大好き」という甘く怪しい囁きとともに、何十年もしていない大胆な口づけをされた。

「あなたの好きにして」との喘ぎ声を聞きながら、彼女の敏感な肌に触れると、その度に「あっ」と声を上げた。まさに発情する横顔を見つつ「女は魔物だ」と思いながら、こちらは「間抜けな男」役を演じていた。

 以下、省略するが、60数年生きてきて、まさかという意外な一夜であった。

 そんな体験のある筆者には、小熊氏の遊びが原因だという離婚の理由がよくわかる。

 ダーツの試合では酒を飲まずにストイックにゲームに集中して「小熊ちゃんは真面目だからな。少しは酒でも飲んだら」と、青柳先輩にアドバイスされていたというから、周りの女性陣が放っておかないはずである。

 モテて当然の小熊氏が遊びのつもりでも、一歩間違えれば、それが原因で離婚に至っても不思議ではない。ラブストーリーの展開は、人それぞれちがうが、結局なるようにしかならない。

 男女の間柄に理屈は通用しない。火がつけば抵抗しても無理が生じるだけのようで、静かに受け入れるしかない。あとは時が解決するのを待つだけのこと。

 だが、そうとわかっていても、それはいまだから、あるいは当事者じゃないから言えることである。

 ただ、小熊氏の遊びの相手とのその後のことなど、特に聞いてはいないが、たぶん恨まれることなくきれいに別れたのではないかと思う。そのうち、確かめてみることにする。

 
 
 

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