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ハワイからのメール 「アーシング論文」2  「文明」の害を自然の力で解消する!

ハワイからのメール 「アーシング論文」2

 「文明」の害を自然の力で解消する! 

 前回の「アーシング論文」(1)では、現代生活の中で失われた地球とのつながりから

「統合医療と生活習慣病への対処法にアーシングを含めるべきである」とのメッセージを

紹介しています。

 今回のメッセージは、アーシングを通して「自然にかえる」「元にもどす」ことの重要

性です。

 アーシング(Earthing)は地球「アース(earth)」の進行形です。アー

シングの本質は地球とのつながりです。そこから電気製品に使われる接地線の意味にもな

っています。

          *                 *

 消炎剤の元祖 ~アース鎮痛剤~

 アーシングの最も強力な効果の1つは、20年近くにわたる研究と、世界中の何千人も

の人々からのフィードバックによって証明された慢性炎症つまり慢性疾患や老化関連疾患

からくる痛みに共通する悪化要因の軽減または除去である。

 この発見は、私たちが住む地球そのものが鎮痛剤と消炎症剤の元祖であり、自然界の炎

症を打ち消す方法であることを示唆している。

 この効果の仮説は簡潔的に次のようなものである。

 フリーラジカル(活性酸素、ROSとも呼ばれる)は、健康な組織から電子を奪い、結

果として損傷を与える正電荷の分子である。フリーラジカルは、身体のエネルギー分子で

あるアデノリン三リン酸(ATP)の生成など、通常の生化学の過程で生成される。

 すべての細胞は、毎日何十億ものフリーラジカルを作り出す。アーシングは、膨大な数

の自由電子を体内に吸収された自由電子かフリーラジカルを中和すると考えられている。

アーシングは、急性および慢性の炎症を逆転させ、しかも急速に回復させる。これらの力

学の詳細については、エネルギー医学の専門家であるオシュマン医博(J.Oschma

n)が、論文を発表している。

 「人生を取り戻した」85歳

 アーシングが炎症や痛みに劇的な影響を与えることは、2004年の医療用サーモグラ

フィで皮膚温のわずかな変化を捉えて、色分けした画像表示を行う研究を皮切りに証明さ

れている(図1、図2)。

 図1



 両膝周辺に痛みを抱える患者のアーシング前(左)と後(右)の30分間隔の熱画像。

組織の損傷では熱が発生することが、左側の熱い色で表されている。

 図2



 この熱画像は、85歳男性の炎症が接地して寝た後に著しく軽減され、それに伴い痛み

も急速に緩和されたことを示している。左の画像は矢印で示した炎症と痛みの激しい部分

を示している。右の画像は、2晩接地して眠った後に撮影されたものである。この患者は

4ケ月前から強い慢性的な左腰痛と右肩の痛みで睡眠が妨げられ、起床時のこわばりと痛

みを訴えていた。長期の医学的治療もうまくいかなかった。アーシングを2晩続けたとこ

ろ、痛みが50%減少、起床時の凝りや痛みが75%減少したと報告された。4週間後、

痛みは完全になくなり、時折、軽いこわばりが残る程度になった。彼は「人生を取り戻し

た」とコメントしている。

 遅発性筋肉痛への効果

 遅発性筋肉痛(DOMS)と呼ばれるスポーツ医学の研究モデルに基づいた3つの研究

では、アーシングによる痛みの緩和と炎症の軽減が明確に証明された。遅発性筋肉痛とは

慣れない運動や激しい運動をした数時間から数日後に筋肉に感じる痛み、圧痛、こわばり

のことである。この痛みは、筋繊維の一時的な損傷(微小外傷)から生じ、通常、運動後

24時間で強度が増し、24時間から72時間でピークに達する。アーシングは、遅発性

筋肉痛の痛みと炎症の程度を著しく軽減させた。

 ザルツブルグ大学で行われた最新の遅発性筋肉痛研究では、睡眠中にアーシングを行う

と、アーシングを行わない場合と比較して、筋肉の損傷や炎症のマーカーがより早く回復

すること、また、より少なくなることが明確に示された。

 研究者たちは、アーシングが、現在確立された治療戦略がない「集中的な」運動やアス

レチックトレーニング/パフォーマンスの後の急性および長期の回復を促進する簡単な方

法である可能性があると結論づけている。

 アーシングは、アスリートにとって非常に有用で蟻、フィットネスやアスレチックのラ

イフスタイルの一部となるべきものであることは、これらの運動に関する研究からも明ら

かである。アーシングの研究によると、アーシングの迅速かつ広範な影響は、ゆっくりと

く神経インパルスや化学反応では説明できず、むしろ地球からの抗炎症電子の流入が作用

し、オシュマン(前出)が述べたように、身体の導電性の基盤を迅速に通過し、炎症部位

をターゲットにできることを示唆している。

 未熟児にも有効なアーシング

 ペンシルバニア州ハーシーにある州立大学小児病院新生児集中治療室の医師による20

17年の研究で報告されたように、この迅速な電子通過活動は、すべての年齢で、たとえ

未熟児であってもメリットをもたらすことができる。彼らは、未熟児にアーシングを施す

と炎症反応やストレス反応の調節に極めて重要な自律神経系(ANS)の機能の測定にお

いて、即座に有意な改善が見られたことを発見した。

 アーシングにより、新生児の心拍変動(HRV)が有意に増加し、迷走神経緊張が改善

されたことが示された。HRVとは、心拍数の1拍ごとの変化のことで、自律神経(AN

S)の交感神経と副交感神経の分枝に影響される。アーシングは、アーシングパッチ(心

電図の電極パッチのようなもの)を保育器やベビーベッドにいる新生児の皮膚に貼り付け

パッチワイヤーを病院のアースに接続することで実現された。

 テストされた新生児について、研究者のチクャールズ・パーマーは「アーシングをする

と、数分いないに副交感神経の常態が高まった」と述べ「迷走神経緊張が壊死性腸炎(注

:未熟児の約10%がかかる悲惨な腸の病気)の重要な危険因子であることを明らかにし

た我々の以前の研究と合わせると、この新しい発見は赤ん坊をさらに保護するものかもし

れない」と述べている。

 アーシングが迷走神経の伝達を高め、それによって早産児のストレフや炎症の調節機構

を改善することをさらに実証するためには、さらなる研究が必要であることは明らかであ

る。迷走神経は、病原体の侵入や組織損傷時の基本的な免疫反応や炎症を制御するメカニ

ズム、いわゆる「抗炎症反射」に大きな役割を果たしていることが、最近の研究で明らか

になっている。特に、神経の働きは、炎症性化学物質の過剰な産生抑制するのに役立って

いる。



 血流の改善効果について

 アーシングのもう一つの大きな効果として、血流が良くなることが記録されている。2

013年の研究では、10人の健康な被験者のゼータ電位がアーシング後2時間以内に平

均約270%上昇した。ゼーダ電位とは、赤血球の表面にある負の電荷の強さに関係し、

血流中の赤血球細胞同士の間隔を維持する要因である。電荷が大きければ大きいほど、細

胞同士の反発が高くなり(凝固が少なくなる)、血液の粘度が減少する結果、血の流れが

良くなる。この研究で測定された増加は、自然な血液の抗凝血効果を意味する。研究者た

ちは、アーシングが「血液の粘性と凝集を減少させる」と結論づけ、「心血管リスクと心

血管事故の低減を支援するための最も単純でありながら最も深遠な介入の1つであると思

われる」と報告している。血流と粘性に対する効果の前後は、研究のビデオクリップで見

ることができる。

 2014年、シュバリエ医博(G.Chevalier)はスペックルコントラストレ

ーザーイメージャー(測定装置)を使用し、アーシングが顔の血流を急速に改善し、末梢

循環のANS制御を強化することを示す画像証拠を初めて提供した。この研究では、アー

シングを受けた被験者の顔の血流に、偽アーシングを受けた被験者にはない優艷で明確な

リズミカルさが確認された。このリズミカルさは、ANSによる血流調節効果が効率的に

なったことと関連しており、アーシングが顔面組織と皮膚の栄養提供と修復をいかに改善

し、それによって美容効果を生み出すかを説明するものとなっている。顔の微小循環の改

善は美容業界では様々な施術の目標となっている。図3は、40名の被験者のうち1名の

撮影結果である。

 図3



 スペックルコントラストレーザーイメージャーで記録した、アーシング20分後の女性

(55歳)の顔の血行改善(右の画像)。濃い青=血行が最も悪い、濃い赤=血行が最も

良い。

 レーザーカメラを利用した研究

 シュバリエは、アーシングの結果、他にもメカニズムが作用していることを示唆した:

血液の流動性(ゼーダ電位)の改善、全体的な生理学的作用の改善、体の鎮静効果とスト

レスホルモンのコルチゾールの正常化(ストレスは多くの皮膚疾患と関係がある)や、炎

症の軽減などである。

 このレーザーカメラを利用した研究は、アーシングを始めてから「短期間でも若く見え

る」「休息がとれているように見える」といった様々なよく聞かれる声の背景を物語って

いる。

 その一例として、2012年に開催された米ウエルネス学会で100名の女性を対象に

行われた非公式の調査がある。女性たちは会議場で講義中に着席したままアーシングを1

時間行う前と後に、アンケートに答えた。その結果、75%以上の人がアーシングの後、

気分が良くなり、エネルギーが増し、顔色が改善し、活力と色気が出てきたと答えた。

 2015年の研究では、アーシングの血流促進効果を、この場合は全体のサーモグラフ

ィでさらにとらえた。動脈血は胴体から首を通って頭部と顔面に流れるが、顔への血流が

良くなれば、脳への血流も良くなるはずである。画像診断では、胴体のリンパ液の循環が

改善され、消化が良くなったことが説明されている。図4は、この研究の一例である。

 図4



 上の画像は女性(55歳)のアーシング直前(左)と1時間アーシングした直後(右)

のものである。右のイメージでは皮膚温が均一で、血液やリンパ液の循環の分布やバラン

スが改善されていることが分かる。最も温度が高いのは白、次いで赤、オレンジとなって

おり、黄色と緑色は中間色である。最も冷たいのは黒で、次いで紫、青となる。左の画像

は、首の部分が熱くなっており、血液やリンパが滞っていることを示している。アーシン

グ後の画像では、赤色が減少しており、鬱血が減少していることがわかる。アーシング後

は乳房周辺の温度バランスが良くなり、血流の調整がうまくいっていることが分かる。下

腹部では、消化が良くなり、膨満感が減少していることが、より暖かい色で反映されてい

る。

 アーシングの組織修復作用

 非治療性の創傷の治療を示す写真(図5)は、アーシングの迅速な組織修復作用のもう

一つの劇的な例である。この写真は、足に合わないブーツをほんの数時間履いた結果とし

て、84歳の女性の足首にできた8ケ月前の開放創の治癒を示すものである。その間に水

ぶくれができ、その後、耐性のある開放創になった。創傷センターで様々な治療を受けた

が、治療の経過は悪く、血管の画像診断で、彼女の足の血行不良が明らかになった。アー

シングの「治療」を提供する医師に初めて診てもらったとき、彼女は足を引きずる状態で

痛みを感じていた。

 図5



 右の列は、左の写真のクローズアップである。上の段は8カ月治らなかった傷口が開い

た状態で、皮膚は淡い灰色を呈している。真ん中の段は、毎日30分のグラウンディング

セッションを1週間行った後の写真で、皮膚の色が示すように、治癒と循環の改善が顕著

に見られる。下の段は2週間後の写真で、疵は完治し、肌の色は劇的に健康的になってい

る。

 患者は、クリニックでゆったりと座った状態で、電流パッチを用いて毎日30分間、2

週間にわたってアーシングを行った。1回目のセッションの後、痛みが明らかに減少した

と報告した。1週間後、痛みは約80%減少し、足を引きずらなくなったと話し、2週間

後には、完全に痛みが無くなったと言っている。

 アーシングのその他の主な効果は、自律神経系(心拍変動と迷走神経緊張の改善によっ

て測定)とストレスホルモンのコルチゾールに対する正常化効果によるストレス軽減と気

分改善である。

 この論文で述べたような効果が複合的に作用して、血圧にも影響を与えていると思われ

る。アーシングを始めてから血圧が改善されたという事例は、何年にもわたって数多く報

告されている。この関係を調べた最初の臨床研究では、参加した10人の高血圧患者全員

がアーシングを始めてから数ケ月以内に、多くの場合、その期間内に血圧のコントロール

が可能になり、測定値が改善された。

 よりよい食事や日常的な運動など、健康的なライフスタイルを推進することは、多くの

医師にとって話題となっている。なぜなら、患者は不健康な行動を変えることが多いから

だ。しかしアーシングにはそのような課題はない。アーシングには、努力も集中力も訓練

も必要なく、座っていても、寝ていても、簡単にできる。また、アーシングはクリニック

で診察を待っている患者にも適用できる。余分な努力が必要ないという事実は、医師と患

者の両方が歓迎する迎合性があり、体の改善の可能性を高める重要な要素である。アーシ

ングの効果がすぐにアーシング現れることで、運動や瞑想、ヨガ、食生活の改善など、他

のライフスタイルを実践する動機づけにもなる。

 アーシングの身体への影響の大きさを、研究と大量の報告の両方から見ていくと、図6

のようになる。

 図6



 アーシングの全身効果

 顔:血行、外見、気分の改善。

 呼吸:血液中の酸素を増加させ、全身の細胞機能を高め、喘息を緩和する。

 消化:不快感、膨満感を鎮める。

 生殖器系:ホルモンのリズムを整える。

 骨:骨カルシウムのバランスをとる、代謝、骨粗鬆症の抑制。

 関節:痛みを伴う関節の炎症、関節炎を軽減する。

 エネルギー:体全体の筋肉収縮に関する生体電気プロセスを強化する、神経伝達、創傷

治療、ホルモンリズム、時差ぼけの解消。

 ストレス:自律神経系のバランスを整え、ストレスを軽減し、睡眠を改善する。

 心臓:不整脈を鎮める、血圧を下げる。

 筋肉:運動後の筋肉痛や損傷を軽減する。

 負傷:免疫反応を高め、傷の治療を早める。

 老化:老化に伴うフリーラジカルの損傷を遅らせる。

 電気的感受性:電気環境による体内電圧を低下させる。

 慢性疾患:あらゆる種類の慢性炎症性疾患や自己免疫疾患を予防し、沈静化させる。

          *                 *

 以上、アーシングの効果はいいことずくめです。

 これだけの全身的な効果が報告されているのは意外です。

 現代医療が飛躍的に発展してきた中で、特に西洋医療が主流の現在では、薬も用いず、

手術をするわけでもない治療法としてのアーシングは、医療の根本的な在り方に対するア

ンチテーゼ、不都合な真実のようでもあります。

 次回は、臨床でのアーシングの効果を体験してきた医師たちからの報告です。


アーシング論文 統合医療徒と生活習慣’病への方策にはアーシング(接地)を含めるべきである:研究証拠と臨床観察のレビュー出版元:EXPLORE ELSEVIER(エルゼビア)


2019年 日本語訳リンク↓https://aloha.town.net/?p=76032


本文↓Integrative and lifestyle medicine strategies should include Earthing (grounding): Review of research evidence and clinical observations




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