フォトギャラリー「京都国際マンガミュージアム」に行ってみた! マンガ・アニメの原点「紙芝居」を見ていたウクライナからのカップル
- vegita974
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フォトギャラリー「京都国際マンガミュージアム」に行ってみた!
マンガ・アニメの原点「紙芝居」を見ていたウクライナからのカップル

2025年11月の週末、大阪からの帰りに京都に途中下車して「京都国際マンガミュージアム」を訪ねてきました。
紅葉の秋、食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、様々な「秋」がある中、京都は年中、観光シーズン真っ只中です。
京都駅から地下鉄で烏丸御池まで行こうと、駅のホームに降りていくと、そこはすでに多くの人であふれています。
車内も同様で、連休前の秋の旅行シーズンとあって、どこもかしこも観光客ばかり。自分もその一人だと気がつけば、文句は言えません。
「京都国際マンガミュージアム」は中京区の小学校跡地に、2006年11月にオープンした日本最大の漫画博物館です。マンガ学部がある京都精華大学と土地を提供した京都市の共同事業として運営されています。
いかにも都会の小学校を思わせる建物は、図書館のようです。実際に、中に入ると、通路などの本棚にも、マンガ本がズラッと並んでいて、いろんな場所で自由に本を読むことができます。チケットは当日であれば、何度でも出入りが可能です。
子どもも大人も、三々五々、それぞれ自分の居場所を探して、自由な時間を謳歌していました。
オーバーツーリズムが問題になる観光都市・京都だけに、アジア以外の国からの外国人の姿も目立ます。

その日は「マンガと戦争展」と「田村セツコ展」が開催中でした。
世界をリードする種々雑多な日本のマンガの世界に圧倒されていると、拍子木のカンカンという高い音を鳴らして、階段を下りてくるハッピ姿の男性が「11時30分から第1回目の紙芝居が始まるよ」と声を投げかけてきました。
紙芝居も日本のマンガ・アニメの重要な構成要素です。

ちょうど時間になるころ。紙芝居小屋に行くと、どう見ても小学生の兄妹とウクライナから来たカップル、父親に抱っこされた幼児が集まっています。
その日は連休前とはいえ学校のある金曜日です。紙芝居師のらっきょむさんが尋ねたところ、母親に連れられた小学生の兄妹は「大阪から学校を休んできた」とのことで、「偉い!」と誉められていました。
立派な情操教育という以前に、近ごろの小学生はマンガよりも、アニメ、アニメよりもゲームなどが主流で、活字などに縁のない時代に、マンガを読む小学生は「偉い!」と誉められる、そういう時代だとか。
「なぜ、ウクライナから?」と思ったら、ウクライナはいまも戦争中です。そんな国からのカップルと紙芝居を見ているのですから、不思議な気分です。世界が異常なのです。
「マンガと戦争展」の特集コーナーでは、広島はもちろん、沖縄戦や特攻など、アジアでの悲惨な戦場を描いたマンガは、歴史認識及び愛と平和を考える上で、かなり有効ではないのかと、改めて思い知りました。
どうでもいい話ですけど、ミュージアムの入口脇にあるコインロッカーは100円を入れて、出すときにもどってくるタイプですが、帰りに入れていた荷物を出した際に、すぐ隣に忘れたままの100円玉が残っていました。
自動販売機のお釣りを拾い集めている浮浪者などがいますが、そんな気分で見ると、その先にもう一つ忘れたままの100円玉がありました。
その200円を持って、受付で「忘れる人が多いですよ」と伝えて、注意するように言おうと思いましたが、お釣りなどの小銭を寄付するボックスがあったので、そこに200円入れてきました。平和な戸惑いの後の、誰かの忘れ物による善意のリレーです。
掲載写真について
京都国際マンガミュージアムは、四条の北、地下鉄「烏丸御池」側にあります。校庭のある学校のような施設に見えます。多くの博物館・美術館のつもりでいたら、敷地は広くて、建物もまるで学校か図書館のようです。
歴史ある旧小学校の入口を入ると、カフェがあって、ミュージアムの入口を間違いそうになりました。私だけかも?
「紙芝居」小屋でのクイズに答えると、景品がもらえるので、大阪からの兄妹もウクライナからのカップルも、記念のカードなどをもらっていました。
今回、京都国際マンガミュージアムに寄ったのは、田村セツコさんから2階ギャラリーでの展示のチラシをもらっていたためです。11月は26日で終了する「マンガと戦争」と2026年1月20日までの「田村セツコ展」が開催されていました。
常設の展示コーナーには、石膏手型できた100人以上の「マンガ家の手」が展示されていました。マニアにはお宝のようですが、それはまるでデスマスクのように思えて、ちょっと不気味なため、撮影は遠慮してきました。
興味のある人は自分で確かめてきたらと思います。

































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